飯田譲治のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
上・下巻。
感想は同じものを掲載。
なんでわたしなんかにあの絵が描けたのだろう?
でも、あの時は本物だった。
わたしだけにあの創作の嵐はやってきた。
まぎれもなくわたしの手が動き、細胞の全部が反応したのだ。
一枚の絵に向かって。
自他ともに認める“平凡”な少女、彩子はある日、不思議な夢を見、起きてすぐに衝動に駆られて一枚の絵を描き上げてしまう。
見る人見る人がとんでもない感動を覚えてしまう絵を。
本人はただその絵が大切なだけだったけれど、周囲のひとが放ってはおかず、どんどん大事になる。
でも、実はその絵は過去に世に出た作品であった…あまりにもそっくりな作品であったため、疑惑ではなく、ほぼ確定という“盗作”の烙印を押されてしまう彩子の絵。
ただ、頭に浮かんだものを描いただけであったのに-。
一気に寄ってきていた人々は同じくらい急激に離れていく…勿論、離れずに彼女を支える人々の姿もそこにはあった。
幼なじみの友太郎、少年らしい少年、いいヤツ。
彩子を見守る読者としては根拠はなくとも彩子を信じる彼の姿に、救われた。
しかし、一転して、どん底に落ちてしまった彩子は誰も自分と絵のことを知るひとがいない都会へと移るが、そこでもまた“あの夢”がやってきて…。
アイディアが浮かぶ瞬間って、こういう感じなのだろうか。
創作に縁がない私にはイメージすることしかできないけれど。
“創造”とは、“芸術”とは何であるのか-?
すごく、不思議な感覚を味わえる小説。
そして、上記のことを含んだ上で、喜怒哀楽ある物語。
上下巻通して紡がれる彩子の一生を、見届けてほしい。 -
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上・下巻。
感想は同じものを掲載。
なんでわたしなんかにあの絵が描けたのだろう?
でも、あの時は本物だった。
わたしだけにあの創作の嵐はやってきた。
まぎれもなくわたしの手が動き、細胞の全部が反応したのだ。
一枚の絵に向かって。
自他ともに認める“平凡”な少女、彩子はある日、不思議な夢を見、起きてすぐに衝動に駆られて一枚の絵を描き上げてしまう。
見る人見る人がとんでもない感動を覚えてしまう絵を。
本人はただその絵が大切なだけだったけれど、周囲のひとが放ってはおかず、どんどん大事になる。
でも、実はその絵は過去に世に出た作品であった…あまりにもそっくりな作品であったため、疑惑ではなく、ほぼ確定という“盗作”の烙印を押されてしまう彩子の絵。
ただ、頭に浮かんだものを描いただけであったのに-。
一気に寄ってきていた人々は同じくらい急激に離れていく…勿論、離れずに彼女を支える人々の姿もそこにはあった。
幼なじみの友太郎、少年らしい少年、いいヤツ。
彩子を見守る読者としては根拠はなくとも彩子を信じる彼の姿に、救われた。
しかし、一転して、どん底に落ちてしまった彩子は誰も自分と絵のことを知るひとがいない都会へと移るが、そこでもまた“あの夢”がやってきて…。
アイディアが浮かぶ瞬間って、こういう感じなのだろうか。
創作に縁がない私にはイメージすることしかできないけれど。
“創造”とは、“芸術”とは何であるのか-?
すごく、不思議な感覚を味わえる小説。
そして、上記のことを含んだ上で、喜怒哀楽ある物語。
上下巻通して紡がれる彩子の一生を、見届けてほしい。 -
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下巻を読み終えて、気分屋。は長い長いため息をつきました。
もう・・・なんて言うのかな?
ファンタジーであり、ファンタジーではなく
スピリチュアルなものであり、そうでもなく
一つのカテゴリーに収まるようなジャンルじゃないんですよね、『アナン、』って。
そして、何か大きな傑作って感じ。
そう、この解説者が感じてるように、『アナザヘヴン』と『ギフト』のそれぞれの隠れたテーマを詰め込んだような作品だと気分屋。は思いました。
『アナザヘヴン』と『ギフト』を読んだ後、この『アナン、』を読むとなんだか、アナザヘヴンで感じたものやギフトで感じたものが出てくる感じです。
ってか、言ってることが滅茶苦茶ですね(汗)
気分屋。の分かりづらい説明では、伝えたいものが伝えられませんが、是非興味もたれたら読んで欲しい作品です。
そう、本気で思える作品です。
下巻からは、アーティストして才能が発揮されていくアナンの姿や色々描かれてるわけですが・・・・・気分屋。は、この巻で流がどれ程アナンを愛していたかよく分かりました。
昨日思っていたことは、愛してるが故の空回りだったと思うんです。
ってか、最初に気づけなかった気分屋。は相当捻くれてますね(苦笑)
生と死
アナンに、大きな意味を持ち
心の成長を促し
出会いと別れ
アナンを、成長させる為に
未来への第一歩の分岐
罪と秘密
罪と言う名の痛みを、作品作りの情熱に
情熱は形に
扉と窓
秘密は窓に、未来は扉を
窓から風は吹き抜け、扉は光を入れ込む
なんか詩みたいな感じですが、気分屋。が読んでて思った事です。
一つ一つ、タイルの欠片のように
バラバラだったタイルの欠片は、読み進めるごとに、大きな作品になっていた。
一度は崩壊し、またバラバラになる。
でも、一つ一つ
また作り上げていくと、その作品の表情は変わっていた。
力強く、人を引き寄せる力を持つ作品に
それが、アナンだと思うんですよね。
いや、アナンだけじゃない。
この世界の人間は、アナンに会った事で、少しずつ変化した。
それぞれの扉に向かって歩き出したって感じですね。 -
Posted by ブクログ
いやー最初から衝撃ですね。
死ぬつもりで居た人間が、いきなり赤ん坊見つけるんですから。
ってか、猫のバケツが無茶苦茶可愛かったのに・・・シャドウマンのばかああああああああああああ!!!!!(涙)
でも、アナンって、不思議な子ですよね・・・・。
いくら、社会から【はみ出し者】の烙印を押された人間達を、ここまで引き寄せ離さないなんて。
むしろ、人の闇を吸い取って、誰かを幸せにする為に産まれた子なんでしょうかね・・・・?
自分の住処から(って言い方酷いですが)離れる時、アナンを守る為だけに自分を省みず、助けに行く。
例え、【はみ出し者】でもそうでないものでも、勇気の居る行動ですよね?
下手すれば、留置所とかに入るかもしれないのに。
たった一人の赤ん坊の為に、そこまでする。
ある種、感動しましたよ。
第一部では、人の闇は木の様に深く深く根付くと、何も出来ないって感じなのも書かれていましたね。
だけど、このアナンのお陰で、誰もがその木を切り倒す事が出てきて、新しい木を作り出すことが出来た。
少し変わった赤ん坊は、その木を切るのこぎりな訳ですね。
アナンは悲しみを吸い上げる木でもあり、闇の霧を晴らす太陽って言う存在ですかね。
第二部では、環境変化があって、一つの才能を発揮
この時、アナンの(一応)父親である流も、才能と言うか元々持っていた物を思い出す訳で。
なんだか、少しずつ【アナン】が形作られていく感じがいいですよね。
ただ、その一方で・・・・アナンを思う気持ちが、少し過剰すぎるように思える部分が強くなってくるんですよね、流が。
別に、親が子を心配するのは当然ですよ?
ですが、ちょっと過剰すぎるようにも感じられるんですよ。
そりゃー、アナンはとても不思議な子です。
人の暗い過去を、自然と話させるような不思議なオーラを持った子です。
それを持ってるが故に、人を悪い意味でも良い意味でも引き寄せる子です。
だから、親として心配なのは分かりますが・・・・うーん・・・・。
ぶっちゃけて言うと、(気分屋。からすれば)凄く流のエゴも入ってるような気もするんです。
半分親としての心配、半分自分のエゴって感じに映るんです。
気分屋。にはそう見えるだけで、本当は違うのかもしれませんがね。 -
Posted by ブクログ
でも、下巻でアナンは言うんですよね。
『運命に抗うんだ』的な事を。
それが、越ヶ谷 彩子に『与えられた力』だと。
これは、本当にどう言葉で表すべきか?
どのような感想を言うべきか?
気分屋。の文章では、上手く伝えられないもどかしさが有ります。
意図的にやる人間なら、論外な話ですよ?勿論
けど、この越ヶ谷 彩子は意図的ではなかった。
無かったからこそ、言われも無い誹謗中傷の嵐
自分一人ならまだしも、共に歩んだ仲間でさえ、疑われた。
そして、その仲間の一人は・・・・・・。
オリジナルであるのに、オリジナルではない
ただ、先に発表されていただけのこと
そう思った瞬間、何故この世の中は不条理なんだろうとさえ思いました。
いえ、不条理と言うのはおかしいですね。
ですが、そう感じてしまうのも、また事実。
飯田 譲治と梓 河人が、書いた作品は何かを訴えるものがありますね。
特に、『アナン』と『盗作』については。 -
Posted by ブクログ
とても、とても、深い内容でした。
ある意味『アナン、』の時に感じた、『長い旅が終わった』感が、本を読んだ余韻として残していきました。
正直、本のタイトルからして、『何だ?!』と思いましたね。
この二人の書いた本を漁りまくって、読み齧っていますが・・・こんな衝撃的なタイトルを見た時は、本当に驚きました。
でも、中を読んで、再び衝撃。
主人公・越ヶ谷 彩子が、いきなり一つの名画とも呼ぶべき作品を書き、大賞まで取るに至った。
が、それはアナンの未公開作品の『盗作』疑惑が浮上するという展開から始まります。
はっきり言える事は、越ヶ谷 彩子は意図して作品を作り上げた訳では無い所。
神の啓示と言うか、ふっと沸いて出たイメージが、その作品を作り上げてしまった事。
越ヶ谷 彩子は、その未作品をネットで見るまで知らなかった。
一気に足元から、何かが崩れ去ってしまう現実。
中傷、誹謗、非難
自分一人ならまだしも、家族や仲間でさえもその対象となってしまう。
それが、どんなに辛い事だろうと・・・考えただけで、『苦しく重い』と思いました。
崩壊、分解、別れ
もし、気分屋。自身何かで、『盗作』疑惑を持たれて、何かを失う事が合ったら・・・と考え出す始末。
この有らぬ疑いを持たれてしまった越ヶ谷 彩子の運命は、なんて残酷なモノを背負わされたんだと思っては、涙が止め処なく溢れました。