飯田譲治のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
記憶喪失で自殺志願のホームレス、流(ながれ)は、
初雪の日、自殺しようと最後の晩餐に訪れた高級料亭のゴミ置き場で捨て子を拾う。
一緒に捨てられていた新聞紙の記事から
「アナン」と名づけられた生まれたての赤ん坊は、
ホームレスたちに育てられ、彼らにとっての天使となる。
しかしアナンは「人の心の奥に凝っている過去を聞きいてしまう」不思議な力を持っていた…
ホームレスたちの子育て四苦八苦のエピソードにぐんぐんひきつけられ、最後の千草の独白に涙せずに入られません。
どうして人は、愛するだけでは生きていけないのでしょう?
流のエピソードは「ギフト」の正当な後継って感じです。
「 -
Posted by ブクログ
「アナザヘブン」や「ナイトヘッド」などを書いた飯田譲二の作品です。
上のニ作品は少し、おどろおどろしい感じがありましたが、この本は少し印象が違います。
新宿の浮浪者、流(ながれ)は、その年、初雪の降った日に自殺をしようと町をさまよいます。
自分の死に場所をここだ、と決めたそのとき、ゴミ捨て場の中から、ビニール袋に詰められ捨てられた赤ちゃんを見つけ、
ひょんなことからその子供を育てることになります。
アナンと名付けられたその子供は、不思議な力を持っていて、ふと手に抱くと、自分の心の奥底の感情をつい吐露したくなり
まるで懺悔をするかのように、言葉を吐き出させ、その純真な瞳でなだめ、いつのまにかその