戸高一成のレビュー一覧

  • 海軍戦争検討会議記録 太平洋戦争開戦の経緯

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    海戦に至るまで、陸軍の方針に結果として抗しえなかった海軍が、終戦直後に、関係者による反省会を実施した記録。井上成美が、やはり、歯に衣着せぬ尖った人であったことが感じられる。もっとも、その他重鎮は、結局のところ「自分は努力したがなす術はなかった」というスタンスであったようだ。

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    2022年11月05日
  • 帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる

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    資料からは読み取れない口述から知る「オーラルヒストリー」の大切さ面白さがわかった。その時代の空気や雰囲気を知るにはやはりこうした口伝も必要なのだろう。一番の衝撃的な話は、ミッドウェイ海戦で利根の索敵機が遅れたのは故障もさることながら酷いシゴキで半ばボイコットされていたということだった。

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    2021年08月28日
  • 帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる

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    戦史家二人による対談。
    戦史史料、文書、オーラルヒストリーについて、著者二人が日本軍について語る。 様々な事例をあげながら、旧日本軍の軍人達がどのような人たちであったのかを語っており、大変面白く読めた。 二人とも過去に軍人当事者に会う機会があり、資料や書き物だけではわからない雰囲気や性格、軍人気質に接することができた。 この先そういう経験を持つ人が少なくなり、史料を読むときに、文字に書かれたことだけを鵜呑みにすることを心配している。 また戦史についてはいろいろな本が出ているが、小説家では吉村昭と澤地久枝を高く評価している。 資料の付き合い方向き合い方が真剣なのだそうだ。 対談なので面白いエピソ

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    2021年08月15日
  • 帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる

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    戦争ものは、本当なのか、嘘なのかよくわからないところがあったが、この本を読んで、一冊の本を信じるのではなく、いろんな本を読むことが大事だと気付かせてくれた。これから少しづつだが読んでいきたい。

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    2020年10月05日
  • 帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる

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    大木氏はアカデミック畑の人かと思っていたら
    編集畑でもあったことを”まえがき”で知った。
    読みやすい内容だが特別新鮮さは無いかと。

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    2020年08月26日
  • 帝国軍人 公文書、私文書、オーラルヒストリーからみる

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    日本の陸軍、海軍の歴史を研究してきた戸高、大木が、うんちくを傾けつくしている様子が楽しそう。まとまった本では蒸発して残らない、彼らが接したりヒアリングをしたそれぞれの証言者の人となりや当事者が当時感じたリアルな感情というソフトな「歴史」を、こういうラフなかたちで少しでも伝えたいということだそうだ。

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    2020年07月12日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    近衛は首相の強い意思もあり、昭和16年10月中旬に、アラスカにおいてルーズベルト米大統領との首脳会談が計画されていた。ところが近衛書簡の内容の概ねが漏れてアメリカの新聞に発表されてしまう。日本政府はアメリカに泣きを入れた!対米強硬・親ドイツ派の右翼や小壮軍人や軽噪な言論人は、この方に激昂した。一般の国民の気持ちまでもがぐんぐん激烈になり、アメリカに対する敵愾心をいっそう燃え立たせることになる。日本国内の世論の熱狂が、アメリカ小竹に良い口実を与えたことになる。こうして一気に、首脳会談の望みは微塵に砕け散ったのである。

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    2016年08月15日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    この本を読むと官僚組織が力を持ちトップダウンで政策を指示、遂行していくという流れが戦前から変わっていない事がわかります。(力を持ったものが武官が文官に代わっただけ。)過去の戦争での悲劇をを風化させてはいけないと強く思います。

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    2014年08月26日
  • 海戦からみた日清戦争

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    日清戦争での海軍の重要性を初めて知った。
    海軍のハードのみならずソフトの充実を重要視したこと。艦船の技術は世界的にも確立されて行く時期で、様々な失敗があったこと。清軍との威海衛海戦は、各国海軍に注目されていたこと。
    一方、海軍の組織の問題が、1945年まで解決されずに終ったことも知った。

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    2014年06月11日
  • [証言録]海軍反省会 3

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     「海軍反省会」も3巻目となり、個別参加メンバーの個性と主張がだんだんわかるようになってきたが、「開戦2年半で日本とアメリカの戦力差が二倍以上になっちゃう。これでは全然問題にならないという結論」であったにもかかわらず、「海軍」が「内乱を恐れて開戦に同意した」という証言には驚く。
     これは、「当時の世界や日本の状況」に押し流されたと考えるべきか、「日本の政治システム」に問題があったと考えるべきか、読みながらいろいろ考えさせられてしまった。
     それにしても、本書を読んで思うのは、これらの海軍関係者には、戦時には国家予算の8割以上という膨大な予算を使いながら「帝国の破綻」に突進したことへの深刻な自責

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    2013年04月06日
  • [証言録]海軍反省会 2

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     本書は「海軍反省会」の2巻目で、内容は「戦略」「戦闘」多岐に渡るが、海軍内部でも「日本は負けるぞ、必ず。今のような航空兵力で勝てると思うかと地団駄踏んだ」幹部がいたとは驚いた。
     もちろん戦後だいぶ経ってからの発言ではあるが、本書の、時には露骨な迫真の論議を読みながら、巻末の発言者の当時の階級と年齢、兵学校卒業年次を逐一照らし合わせる読書作業は実に充実した時間となった。
     発言者の立場と個性・主張がそれぞれわかるようになると、一層面白かった。
     「戦闘」についての詳細な論議や「情報」「兵站」「特攻」「砲術」「潜水艦」等々の多岐に渡る論議も、それぞれ興味深く読めた。やっぱり「専門家」である。内

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    2013年03月23日
  • [証言録]海軍反省会

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     先の戦争については、「なぜあんな無謀な戦争に突入したのか」との疑問をつねづね持っていたが、本書を読んで、専門家である「海軍士官」たちが当時どのように考え、どういう問題意識を持っていたのかがよくわかる思いがした。
     本書の内容は、さすが大官庁「日本海軍」であるだけに、内容は多岐にわたっている。
     しかし、「反省会」と名付けられた会議での詳細な論議を読むと、海軍の多くのシステムが多くの問題点を内包しつつ、情勢に押し流された様子は伺えるものの、戦後出席者たちが「失敗の原因」を真剣に追求し、認識を共有していたようには思えない。
     彼ら「海軍」の専門家において、「戦争へと向かった道」や「海軍のありかた

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    2013年03月14日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    今現在の現状を理解するのに先の大戦ってとても重要だと思う。例えば、開戦の理由は石油をアメリカに止められたのが直接の要因で、エネルギーに関しては当時とあんまり変わっていない。負けた要因をきちんと分析、理解ることもこれまたとても重要。さっきバラカンさんのラジオで戦争は二度と起こしてはならない、みたいなこといってたけど、起こしてはならないからこそ、きちんと抑止力としての武力は必要だし、憲法もちゃんと改正しないといけない。戦争ダメの理想論だけで思考停止に陥るってのは、先の大戦の理解が足りないからなんだよね。

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    2013年03月10日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    軍部にコミンテルンが入っていたようだとか、受勲スコアの考え方とか、草鹿龍之介が剣道的な戦略概念を持っていたとか、開戦直前の顛末とか、知らなかったことが書かれていて興味深い。

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    2013年01月03日
  • 海戦からみた太平洋戦争

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    真珠湾攻撃で顕在化した海軍の弱点を冷静に改善する意志と勇気があれば,完全勝利はできなくとも,日露戦争のような多少は苦いが実のある結末になったはずだ.勝利に酔った海軍と日本国民は最終的に壊滅的な終局を迎えることになったが,交渉による解決が下手な習性は今日でも根強く残っている感じがする.

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    2012年05月26日
  • 海戦からみた太平洋戦争

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    ●:引用 →:感想

    ●アメリカの国民は、義務として兵役につき、戦争に参加している。同時にすべての兵士は国家に対して、生命の安全に関して最善の努力を払うことを要求する権利を持っている。もし一人の兵士が戦死すれば、その遺族はその兵士の死が”意義のある死”であったかどうかを知る権利を持っていた。それがアメリカという国家と国民の契約だった。(略)また、海軍の内部でも同じような契約があった。「義務を果たした者には名誉を、果たさなかった者には罰を」である。すべての失敗について責任者がきびしく失態や怠慢を追求され、それぞれ処分を受けたものである。(略)法廷で戦友のミスを追及することはアメリカ人にとっても、

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    2015年12月10日
  • 海戦からみた日清戦争

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    艦船などの装備品の充足度に劣った日本が清国に勝てたのは,ほとんどが輸入品であった資材を実際に使用する兵士の質が,事前の教育で培われていたことが大きな要因だと結論づけている.妥当な見解だと思った.現代に当てはめて見ると,自衛隊の質はどうなのか,若干気になる.でも,軍事費に多額の血税を費やす時代は終わったと思うが,我が国の金の使い方には大いに疑問がある.

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    2012年01月10日
  • あの戦争になぜ負けたのか

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    英国情報部へのスパイ浸透とゾルゲ事件を引き合いに、軍部にもソ連のスパイがいた、そして日本の方向性を誤らせたのではないかという示唆は興味深かった。

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    2011年12月03日
  • 海戦からみた太平洋戦争

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    真珠湾攻撃から全軍特攻の終局へ、「失敗」の
    本質を探る。
    昭和の日本海軍はなぜ、日露戦争の完全勝利再現に
    失敗したのか?海軍の敗北に読む日本の姿。

    太平洋戦争と海軍と言えば、山本五十六は外せない。
    本書でも、山本五十六に対する記述は、大きなウエ
    イトを占める。
    山本は、犠牲を顧みず真珠湾攻撃を徹底的に破壊し、
    敵の闘志を根本から萎えさせるという自らの真意を、
    南雲機動部隊にも軍令部にも、また連合艦隊司令部
    にも知らせてなかったという。このために、攻撃が
    不徹底なものに終わったという。
    著者は、山本は真珠湾攻撃もやりたくなかったので
    はないかという。
    図上演習による

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    2011年12月02日
  • 海戦からみた太平洋戦争

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    『海戦からみた日清戦争』『海戦からみた日露戦争』に続く『海戦から~』三部作の最終作。前2作に比べて若干質は落ちるが、なかなかの良作。
    日本近代史の3つの海戦は、後世の人は「日本近代史の50年戦争」と名づけるであろうが、その成功と失敗を俯瞰するにもってこいの『海戦史』である。その中でも、範囲・量・質においてずば抜けてるこの太平洋戦争は世界史上においても稀有の技術合戦であった。世界最初の空母艦隊(機動部隊)による攻撃、イギリスの誇りであった戦艦をあっという間に撃沈した航空攻撃、世界初で最後の空母対空母による決戦、レーダーやVT信管による防御の成立、あらゆる戦いが最先端であり、最大規模の海戦が行われ

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    2011年11月20日