高橋信のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
統計学のさわり
・世の中にある統計学の入門書は「大学で初めて学ぶ人向け」に作ってある。
従って中学・高校で数学を諦めた人が読みこなすのは不可能だ。統計学は数学嫌いの人を想定していない。
とはいえ数学嫌いでも現代人の教養として知っておいた方がいいこともある。
データ社会を生きるサバイバル術の一種でもあるからだ。
・インターネット投票は”調査もどき”。その結果を「世間の声」と判断してはならない。
・真実を知りたかったら、母集団を調べるしかない。
どうやって標本を抽出したのかの情報が書かれていない調査結果は検討に値しない。
・買い物やサービスを選ぶ時に、レビューや星(評価)の数が出てくるが、
母集団 -
Posted by ブクログ
「全国メイド喫茶探訪」をやっていた頃、旅行先の書店で見つけて即購入。
表紙買いですとも、ええ。
内容に関して理解できているかと言えばまぁ半々だろうか。
序盤の「数学基礎おさらい編」は難なく読めた。
しかし「統計学」の手法が出てきた「回帰分析実践編」で躓いてしまった。
回帰分析とは「日常に潜む様々な変数に着目し、そこから一つの関数を導き出す」手法である。
しかし重要なのは関数を導き出す事ではなく、統計データから関数を分析することにある。
この辺りから「統計学」の知識が必須になってくるので、本書を理解するなら最低限前著の「マンガでわかる統計学」も読むことをお勧めする。
マンガ自体は大好き -
Posted by ブクログ
職場の先輩のオススメ。
扱っている範囲は回帰分析・重回帰分析・ロジスティック回帰分析。
回帰分析は一つの説明変数(要因)からある測度の数値を予測する回帰式を求めるための分析手法。重回帰分析は複数の説明変数からある測度の数値を予測するための回帰式を求めるための分析手法。ロジスティック回帰分析は、複数の説明変数から特定の事象が起こる確率を予測するための回帰式を求めるための分析手法。
マンガのおかげで取っ付きやすくなっているが、難しさは隠しきれていない。
回帰分析の手法がその後の重回帰分析・ロジスティック回帰分析の基礎となっているので、そこがわかるかどうかで大きく分かれそう。 -
Posted by ブクログ
線形代数という学問が、どのような学問で、何のため(線形写像と、固有値の理解)に必要なのかの説明から入っており、全体像を最初から見せてくれるのでわかりやすかった。
内容としては、1章に線形代数とは何か、2章に基礎知識として、必要十分条件や集合、写像等を学ぶ。3章と4章で行列を扱い、計算方法、逆行列等を学ぶ。5章と6章でようやくベクトルを扱い、線形独立、基底、次元等を扱い、5章で線形写像、6章で固有値と固有ベクトルを扱う。
これだけ読んでも計算方法や掃き出し法などに習熟することはできないが、何となく計算することだが多いことを考えると、その学習の意味をマンガという媒体を使って、わかりやすくしたの -
Posted by ブクログ
初めて回帰分析を学ぶ方にお薦めの絶品。
マンガでわかる統計学の第二弾。
たとえば回帰分析の残差が同じ正規分布曲線に乗っていることを説明しているあたりが一番の見せどころか。これまたずいぶんと強い前提条件だと感心していたところ
同様の説明は、
Introductory Ecnometirics Wooldridgeにあることを後に、MIXIで大学の後輩の経済学者に教えていただいた。
「ログをとるのは、この残差を小さくして正規分布にちかづけることも目的なのだ」と総合研究大学院大学の佐々顕教授にご指導いただき、目から鱗(狂喜の感動)。
余談だが回帰分析をピタゴラスの定理で理解させる本もある。
こちらも -
Posted by ブクログ
統計の概要を知り、データリテラシーを上げるというところか。
ただ、このシリーズの『数学を教えて下さい』ほどの、分かりやすさとスカッと感はないので星四つ。
元々、重回帰分析など、知っているところの中で決定係数などの数学的な裏打ちが見えてきたことがよかった。その他、得られたことは次のとおり。どれも、大事だが、読んでさらにその内容や使いどころ、限界がわからないので、その辺がモヤモヤ感が残るところかも。概要本での限界かも。もう少し、教科書的なもので抑える必要があるかも知れない。
構造方程式モデリング→用語として初めて聞く。sem かなり使いやすそう。1970年代から使われていたとのことで、知らなか -
Posted by ブクログ
統計学の雰囲気をつかむために、統計検定のテキストと一緒に購入。
ネットや雑誌などで見るアンケート結果などの分析を見る心構えができたことが一番読んでよかった部分だ。もっともらしい表を安易に信用することがこれから減ると思う。
あと、回帰分析や標準偏差を実際Excelで求められたのもいい経験になった。Excelでデータ分析機能を使ったことがなかったので、回帰分析の指標がいろいろ自動で出てきたときには感動した。excelを見直した。
統計の本格的な知識が身に着くわけではないが、雰囲気を知れたり、生活に少し活かせるちょっとした知識を知れる本。タイトル通り、文系の方におすすめ。
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Posted by ブクログ
統計学って聞いたこともなかったが、身近なところにあることが分かった。…という小学生みたいな感想になったが、本当にそうなんだよね。
まず統計の概念が吹っ飛んだ。テレビ等のアンケート調査の母数のあやふやさ、難しい式を使う割には、それでも絶対的な予測は出来ないことなど。
まさに目からウロコ状態。
確かに新規店舗を作ってそこにどれくらいの売上が見込めるか等、統計学的手法を使っても必ずいくらの売上が見込めると出せる訳では無い。
それでも、漠然と提案するよりは統計学を使って予測を出した方が良いだろう。逆に言うと偉い人が突然の思いつきでやる政策はその効果を予測してやっているのだろうか…やっていないとしたら