長田信織のレビュー一覧
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ネタバレ綺麗に物語が納まっていて、「え? まだ続巻の予定があるの?」と逆に驚かされる三巻である。
第一部完結巻と言っていいだろう。条件付き敗北や条件付き勝利で限定的な条件によって生き延びてきたナオキ&ソアラだが、今回は(国内での話とはいえ)綺麗に完勝している。辛勝ではあったが。
今回の物語の焦点はナオキとソアラの関係であり、もっと言えばナオキ自身について。冒頭で示される通り、今際の際で解答を返せなかった、祖父の置き土産の数式が主題だ。
そんな主題をあっさり解き明かせる天才少女・トゥーナが今回登場しているが、彼女の存在感はやや薄めである。内政物から内戦物へと展開を遂げた物語の中で、ちょっと立ち -
Posted by ブクログ
ネタバレ戦争状態にある隣国・モスコヴィヤ帝国における戦線をいかに上手く撤退させられるかが描かれた、外征編の第二巻である。
報告通りであれば優勢、という大変不穏当なところから物語は始まっている。
実際にはソアラ女王の縁戚である遠征軍総司令・ライアスとの折衝の難儀さや、絶対に勝てない列強国の騎兵軍団、はびこるスパイ活動と占領地の蠢動など、相変わらず厄介事が総掛かりで飛び込んでくる物語である。
それらの解決法として、前提の勝利条件自体をひっくり返す発想の転換は前巻同様の代物で、勝利を確信する相手に叩き付ける様は同様の爽快感を持ち得ている。
新たに登場し、ナオキの助手を務めたテレンティアも良いキ -
購入済み
値段の2倍以上おもしろかった。
こういう作品に出会えるから読み物はやめられない。
昨今の異世界モノは人間関係や信頼が数行で成り立ってしまい、違和感が凄まじいのだが、この作品はそんなことはなかった。
続編が出たら是非購入させていただきたいです。
人間関係、能力、活躍の場。
どれを取ってもかなりバランスの良い作品に仕上がってると思います。
アニメ映画で言うならサマーウォーズまでは行かないが、それに近いバランスのよさを感じます。
なぜにこれがこの値段なのかわからない。
掛け値なしに星5です。 -
Posted by ブクログ
異世界へと迷い込んだ数学好きの主人公が、弱小国家の王女と出会い、数字を使ってその状況から抜け出そうと足搔く正統派の国際政治物の物語である。
上述したような書き方をすると、ネタとしてはよくよく見かける異世界ファンタジー物であるように一見して思えるが、その質は極めて高い。
数学好きを増やすためにおっぱいを描く理論から始まり、ガチャの当たり確率の計算で読者の気を引きながら、続くヒロインの王女が会議でぶち上げた弱小国家が生き残るために「ルールを変える」というメインテーマの提示で物語の文脈が指定されるが、その直後の二人の出会いに到るまでで50ページほどと、非常にシンプルに納まっている。
その後の -
購入済み
数学はいいね
タイトルの通り、ファンタジー世界で数学を駆使して弱小国家を戦争から救うというストーリーでした。次々と起こる問題を数学で解決して行くという発想は面白いですね。かなり主人公に都合の良いご都合主義的な話の流れなので人によっては納得いかないかもしれません。多分、数学に詳しい人には不自然に感じたり、物足りなく感じたりするんでしょうが、詳しくない私には楽しく読めました。ヒロインの王女様に関して所々少しエッチな表現があり、この作品に関しては、嫌だな。必要ないんじゃないかな。と感じましたが、幅広い読者層を獲得するためにはきっと必要だったんでしょうね。
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購入済み
転生elf No貨幣経済入門書
転生美少女エルフの内政無双物語では決してありません
これは、数式を一切使わない貨幣経済経済の超入門書です
残念ながら21世紀の日本の超エリートである財務官僚は、本書の内容を知らないようです
かれらの頓珍漢ぶりは、本書を読んだ人には理解できるようになります
ましてや、政治家たちの無知蒙昧ぶりを見抜くことも出来るようになる基礎を提供してくれます
まさしく貨幣経済の本質や金融・財政政策の意味が見えるようになります
これから、大学で経済学を専攻としていないために、イヤイヤ「クッソつまらない」経済学の講義を受けなければならない学生諸君に授業を受ける前に一読する事を強くお勧めしたい一冊です
いかに、貨幣経 -
購入済み
主題は大事だが...
メインテーマが数字・国家・戦争ですね。数字や計算にウェイトが行きすぎてる感じと、これから起こるであろう局面の情報が不足しすぎて、中々難解です。後々登場する人物についても、国難と人物との関わりの説明が薄く、いまいち見えてこない。コミックには向かないのでは?とさえ思えてしまいました。何度読み返せば理解できるのだろうか...あくまでも個人的な感想です。
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Posted by ブクログ
これが最終巻だろうか? それとも……。
今巻は全巻通して戦争だった。
しかもこれまでとは桁違いのピンチの連続。
初めてナオキに匹敵する強大な敵の登場だった。
しかもあっちはまごう事なき主人公キャラなんだよなあ^^
二つの大きな戦いはもう読む前から不穏な空気を感じてドキドキだった。
そして最後は…ああ、これは悲しい。
脇役とは言えもう最初からずっと付き合ってきた人物が退場するのはやっぱり悲しいね。
でも、それゆえ、子供たちの未来に繋がるラストにはホッとした。
もしまだ続くとしたらこれは本格的にツナちゃんたちが主人公のお話になるかも。
そんなまた逢える日を期待して、ここまで、ありがとうござい