麻野耕司のレビュー一覧
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▼3つの意思決定方式
①独裁
・最も意思決定が早いがチームメンバーの合意を得にくい
②多数決
・意思決定は遅いがメンバーの合意は得やすい
③合議
・多数決よりもさらに意思決定は遅い。決め方を心得ておかないと決定に対するヘイトがたまる
▼合議のポイント
・選択肢の検討から入らない
・まずは、選択基準の洗い出しと、選択基準の優先度設定から行う
・例:CMで採用するタレントを決める際には、認知度、アサインコストがあった時に、CMであるため認知が優先度が高く、コストは広告効果を上げてば回収できるから優先度は下げる
・会議の中で小さな意思決定を後周りにしない。「検討します」とかの話で逃げない、逃がさな -
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Newspicksアカデミアの書籍レーベル「Newspicks books」。
仲が悪い、ということほど、非効率なものはないと思う。でも世の中には、特に職場では、往々にして仲が悪い状態が発生する。
営業とエンジニアが仲悪い、とか、
ディレクターとデザイナーが仲悪い、とか、
日本人と外国人が仲悪い、とか。
リクルートでの経験も踏まえて、それなりに持論はあったけど、ちゃんと体系だって考えている人の主張を色々聞きたいなーと思って手に取る。
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この本で一番いいのは、最後の「巻末収録 学術的背景」。
この本では、Aimの法則、Boardingの法則、Communic -
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一見すると正しいように思える、以下のチームに対する考えは、誤った思い込みであるとして、これらの誤解を解くという内容。
「目標を確実に達成するのが良いチームだ」
「多様なメンバーがいるチームが良いチームだ」
「チームはコミュニケーションが多ければ多いほど良い」
「みんなで話し合って決めるのが良いチームだ」
「メンバーのモチベーションを高めるためにはリーダーが情熱的に語りかけることが大切だ」
上記の5つは、本書を読む前は「いやいや正しいだろう」と思っていたが、読んだ後は「なるほど」と納得させられるほど、理論的で丁寧な解説をしてくれている。
また、著者は自社で本書に記したノウハウを実践し、売上 -
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・人間は限定合理的な生き物である
・相互不信をまず解く必要がある
・陰口や悪口がなくなるだけで組織は激変する
組織学の権威、リンモチ麻野さんの名著。人の行動を変えるのであれば、勘定よりも感情を優先すべきときがある。とくに相互不信の状態は過去の慣性に引っ張られているだけなことがほとんどなので、まず語り合わせて解凍させるべき。
そして感謝と謝罪、相談と報告ができるようになれば、人の行動は変わっていく。苦手なやつほど飲みに誘えとはよく言ったものです。
課題だけではなく期待を伝えること、意義や未来の伝え方など、リーダーにとっての金言もたくさんありまうす。 -
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ネタバレリンクアンドモチベーションの執行役員である麻野さんの著書。組織の問題のほとんどは「人間」の問題、すなわち人と人の「間」に生じるコミュニケの問題であり、勘定ではなく「感情」の問題である。個々の人に問題を求めず、コミュニケの問題として捉えて、アクションすることが重要だぜ、ってなお話。共感するところ多々あり。
・変容態度の3ステップ。四角い氷を丸くせよ!?と言われて、アイスピック等で削っても綺麗な丸にはなりにくい。溶かして、丸い容器に入れて、再凍結させるのが望ましい。人間関係も一緒、相手の態度を軟化させることを第一に考えるべし。その為のカギは「感謝」と「謝罪」。シンプルだけど、よく効く処方箋。
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どれもこれも、組織のあるあるをこれでもかというくらい突きまくってくる内容。リーダーシップをとらねばならぬ立場にいる人であれば、耳が痛い事ばかり書かれている。社会人9年目の私の目線では共感する部分大、新たに気づいたことも幾つかあり、充実した学びを得られた。
また、この本の良い所は、著者の麻野さん自信の失敗経験やその時感じたことが極めてリアルであり、それを後から冷静に、客観的に振り返って何がダメだったかという学びを教えてくれる点にある。
とは言え、課題についての解決策はサラッとしたもので「詳しくは是非弊社のコンサルティングを…」という流れになりそうなのはお約束である。笑
個人的にも学生の頃イン -
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文章としては
リンクアンドモチベーション色なのか、
少し組織、人に重心を乗せすぎな印象の部分はあった。
とはいえ、組織・人に対して、
多くの企業が向き合えていない点を指摘し、
対応についても述べられており、
全体的な納得感は高い。
個々の要素としては、
個人として真新しいことはなかったが、
要素のつなげ方の妙なのか、
なるほどそう繋げるか、と思うことが多かった。
この本を読んで真似をすればよいという特効薬ではないかもしれないが、
本当の課題に向き合う第一歩として参考になると感じた。
組織、人事に関わる人は一読目を通しておくとよいかもしれない。