河岸宏和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレネットの紹介記事で一部抜粋されていたのを読んで
面白そうだなと思い読んでみた。
もっと手ひどくこき下ろすような、
こういった本にありがちな上から目線でケチを付けるような
内容なのかと思っていたら、
長年業界にいて身につけた知識やスキルに裏打ちされた
内容で非常にためになったし納得もできた。
古き良き時代には外食というのが特別なものだったのに
今は楽をする為に安くて便利なお店に行くようになっている。
あまり材料が手に入らなかった時代の工夫であった
少しの原料から材料を増やすことや
代用品の利用なども、単なるコスト削減の手法として使われるようになった。
しかもそれを隠して嘘をつき、高級食材を使 -
- カート
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試し読み
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Posted by ブクログ
刺身はサクの使いまわし。サクを安売りしない店は注意。
レタスの朝どれは、変色しにくい。光合成を始める前に収穫したもの。収穫後も生きている。
補虫機は見えないところに。
製造日とは最終加工日のこと=ラップする、パックにつめる、ラベルを貼る、などでいい。
開店と同時に刺身売り場にいってみる。
刺身のツマ、大葉はリサイクル品。
スーパーが賞味期限を決められる。加工した人が決める=パックした人。牛乳などはメーカーが決める。
冷凍したものを解凍したら、解凍した人が決める。
野菜、フルーツは再カットが当たり前。
カット野菜は、次亜塩素酸ソーダで消毒している。コンビにのほうがまだまし。
肉は -
Posted by ブクログ
衛生管理のできていない店においしい店はない。
かつて外食は家では食べられない特別なごちそうを食べるところだったが普通の日にいつでも誰とでも行けるものに変わった。
食には①おいしい②安全③機能が必要。
牛肉が高い理由は鶏肉に比べて飼料の量が3倍くらい必要だから。
肉に植物性タンパクを50%も入れることがある。味が薄まるので肉エキスや調味料など様々な添加物で味を調える。
豚カツやエビフライの衣をめいいっぱい使って大きくみせることがある。
立ち食いそばではそば粉が1,2割のそばを平然と出している。外国産の小麦粉を混ぜて打った方がやすく済むから。さらにリン酸塩を入れると歯ごたえがつるつるする。
持ち帰 -
Posted by ブクログ
この著者、ちょっと厳しすぎなんじゃないかなあ。
偽装は論外だけど、たとえばお総菜コーナーの食材は生鮮食品コーナーで売れ残ったものを使っているとか、そのほとんどは出来合いのものを焼いたり揚げたりするだけだとか、誰でも知っていることだと思うし、目くじらをたてるほどのものでもないと思う。
そのおかげであれほど安い値段が実現されているんだし、見様によっては「企業努力」という正の側面もあるわけだよね。
というように、なんだか批判のための批判が多かった印象。
でも「製造日」の考え方とか、知らなかったこともいくつかあって、有益な情報が詰まっていることについては評価できる本。 -
Posted by ブクログ
この本を読むと日本の食品管理の不思議さが見えてくる。対面販売なら賞味消費期限の義務がないこと、賞味期限が製造者の任意で決められること、賞味消費期限は表示されてもいつ生産されたかの製造年月日の表示義務はないことなど、著者は日本の食の管理体制が甘いと指摘する。
赤福事件も消費期限パッケージを巻きなおしたことではなく(これ自体は違法にならない、合法)、いったん冷凍をしたことが加工にあたるという点で違法摘発になったということは驚いた。ホープの肉表示事件でも、牛肉100%とうたっておきながら牛肉が入っていなかったが、BtoB(企業相手への卸業務)の場合は摘発する法律がなくこの点では違法性は問われてないな -
Posted by ブクログ
この本を読んでから一番利用するスーパーに行っていろいろチェックしてみた(卵が冷蔵されているか、閉店近くになったら値引きされているか、夕方以降も店員がいるか、ちらしなどは新しいか、買い物かご入れには必ず一つ買い物かごが残されているか、段ボールは床に直置きされていないか、など)ら、まだ良い方だったので、少し安心。
でもあまりにもスーパーが身近すぎて、疑問を持っていないこともたくさんあった。特に大型スーパーにも安心できない。ショックだったのは、スーパー内のパンはその場で焼いているだけで、作っているのは前日以前の工場だったり、ケーキは冷凍ものを解凍しているのでどの時間でも揃っていることだったり。肉・