化野燐のレビュー一覧
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考古学者が探偵役ですが、探偵がとにかく上から目線。偉そうな探偵は数あれど、ワトソン役となる主人公の古屋くんと探偵の絡みがあまりにも少なく、かつ、探偵のシンパである彼の事務所の人たちも前面には出てこないので、探偵の魅力が伝わりづらいかと。魅力という以前にどんな人かもよくわかんない。
あと、埋蔵文化財を扱う部署が何をしてるのかを知らないと、全く場面が思い描けない情景描写が多いというのも、取っ付きにくいかなと思います。
たまたま仕事でそういう資料を見たばかりだったので、埋蔵文化財発掘現場の仕事や役所の人がどうこう、はわかるんだけど、アルバイトたちが派閥争いで仲が悪いとか本当にあるのかなぁ。ぬかとー様 -
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久々に感想。
妖怪ものでかっこいいものが読みたい、で選んだのがこれ。
作者の名前が激しく妖怪を主張していたので(笑)
感想としては思ってたのとは全然ちがったけど面白い。
最初想像してたのは青白い男の人が妖怪についてどーのこーの言う感じ。
実際はキリッと格好良いおねーさんがドガーン!バーンとアクションする感じ。
読みやすさは格別で長さが気にならない。(しかし妖怪好きは本当に長編が好きだなぁ(笑))
逆に言うとラノベっぽい軽さがあって嫌いな人も多いかも。
仕立ては菊地秀行とかが近いかもしれない。
もうちょい見せ場をあざとく(ラノベもしくは某魔界都市並に)してもらえると萌え(燃え)要素が多くな -
Posted by ブクログ
船幽霊というと思い浮かべる絵があります。多分漫画で見たんじゃないかと思うのですが、細い線で描かれた波間から無数の手が突きだしていて、何だか幻想的な絵でした。ずっと昔に一度見たきりなのに、その後何度も夢に見たほど印象的で、そのくせ誰の何という漫画で見たのかは思い出せないんですよね。もう一度見たいなあ。
私が買った本は、文庫の第1刷なのですが、不思議な誤植(?)があるんです。44ページ目なんですけど、「段ボール・箱をあけながら、訊いてみる。」という文章があって、手書きっぽい線で「・」が丸で囲んであるんですよね。「段ボールの」に直したかったのかしら?それとも「詰める」って意味で丸つけたのかしら?謎 -
Posted by ブクログ
題名が面白い。
「なにそれ!」と思わず手にとってしまった。
シリーズもので、『蟲猫』はその第一巻にあたる。
憑霊(あるいは鬼神とも呼ばれるもの)を召還・行使できる”科学的な”技術が編み出された、という設定のもと、その技術が記された本『本草霊恠図譜』を巡る二派の争いが基軸となる。
”科学的な”霊の召還と行使というのは、設定だけ聞くとなかなか面白いのだが、読んだ限りだとまだ”非科学的な”ものとしか読み取れない。
呪法装置(これには人の死体が使われたりするようだ)の上に特殊な言語をソフトウェアとして走らせることで、人の妄想などを実体化させ行使する技術……らしいのだが、現時点ではその技術もよくあるオカ