アリ・ブランドンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最近ワールドカップに夢中で本読めてなかったので、姪っ子が帰ってから久しぶりに本を読むためにカフェに行ってきました。しばらく読書から離れてると、環境変えて読みたくなるこの感じ、何なんですかね…。
さて、本作。
書店に、猫に、ミステリー。
私のツボを遺憾なく押さえてきた作品であります。
装丁の絵も可愛い。
でも、某古典ミステリのネタバレをしてるのはよろしくないなぁ笑。
亡き大叔母の書店を相続したアラサー女子・ダーラ。彼女の飼い猫であり書店の真の(?)主・黒猫のハムレットや、気難しいけど頼れる雇われ店長、素行不良と思いきや爽やか好青年なバイト君、元警官で私立探偵の女友達などなど、個性的なキャラ達が賑やかに活躍しまくるコージー・ミステリです。
うん、なんていうか、ザ・コージーミステリのお手本!っていう以上の印象に欠けます(笑)。
キャラクタ達はすごく魅力的なんですが、本筋であるはず(もしかしたら違うのか?)のミステリの部分が全く機能していません。
①主人公が容疑者になりうる人達の発言を受けて、直感で(もしかしてこの人が犯人なのかしら?!)って勝手にビビる。
②その後のやり取りで、(やっぱ違うわ!この人にこんなことできんわ!)と勝手に合点する。
もはや推理してない(笑)。頼りは女の勘(笑)。
あとは、ハムレットの一挙手一投足に「犯人を示しているに違いない!」って本が落ちるたびに色めき立つのが面白かった(笑)。
邦訳されてないシリーズの前作で、ハムレットが探偵としての才能を発揮したからこその信頼なのかも知れないけど、大の大人達がそろってニャンコの行動に理由を見出そうとするのはなかなかイタい(笑)。
散々言ってますが、読み進めるほどキャラクタ達の魅力はいや増していく作品なので、読み物としては一読の価値ありだと思います。ただ、推理小説ではありません。最初から最後までコイツだろな…と思ってた人がやっぱり犯人でした(笑)。
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Posted by ブクログ
NYブルックリンの書店。従業員を従え、客を選び、君主の如くお店に君臨するは黒猫ハムレット。
権力をふるい、愛想はふりまかず、しかし鋭敏な頭脳と勇気ある行動で人間たちの事件を解決に導く!
そんな猫に振り回される、書店のオーナー、ダーラが主人公です。
(作中でエドガー・アラン・ポォの「モルグ街の殺人」のネタバレがありました)。
まずブルックリンにある書店という雰囲気が素敵。近所の人々との交友もほのぼのしていて、穏やかな生活感が漂います。この猫を中心とした温かく楽しい人間関係が本書の一番の魅力に思いました。
猫のハムレットは強烈な存在感を放つものの、あくまでも物語の外側から全てを見通しているかのような立ち位置で、変に擬人化されたりしていないのも好感でした。
可愛らしさではなく、謎に満ちた猫の魅力があったと思います。
事件の方は、犯人が分かりやすいのがちょっと残念でしたが、終盤の犯人との攻防にはハラハラしました。犯人のいやに頭が回る不気味さが際立って恐ろしかったです。
しかしなんといっても、ハムレットがかっこいい!
ダーラはこれまで、飼い主の尊厳を得られずハムレットを鬱陶しがったりもしていたのですが、彼女が泣きながらハムレットの心配をする様にはこちらも胸が締め付けられました。
街と人々の作品世界がすごく好みです。軽すぎず重すぎず、読後感が良いコージーミステリ。ぜひともこの人々と猫の他の作品も読みたいです。