乾信一郎のレビュー一覧

  • パーカー・パイン登場

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    ネタバレ

    犯罪ではなく、悩みを解決するパーカーパイン。
    犯罪に相当する事案もあるが、中心は人の悩み。

    本書には、ポアロは登場しないが、パーカーパインとポアロの共通点が分かる。
    人の心理を中心に、物事が起こるかどうかを推察する手法。

    お得意の中近東の話題、鉄道の話題もある。

    残念なのは、ポアロのような大量のシリーズ物でない点だ。
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    2011年08月04日
  • パーカー・パイン登場

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    【library222所蔵】
    日本語ではたったこれ一作のマイナーなパーカーパインシリーズ。
    「推理」が主ではなく、人の心の機微を描いた「ミステリ」と言えるかもしれない。
    依頼人の希望をかなえるためにたくさんの仕掛けをするパーカーパインはまるであしながおじさんのよう。
    一片一片が洒脱なショートショートのような仕上がり。

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    2010年05月01日
  • アガサ・クリスティー自伝(上)

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    いい家庭で育った大人しい少女が音楽を志すが、芸術家にまではなれず、全く違うタイプの男性と恋に落ち…
    おだやかに語られる人生。
    祖母がミス・マープルのモデルなのが楽しい。

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    2010年01月18日
  • パーカー・パイン登場

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    人間性を知り尽くしたパーカー・パイン氏が、不幸な依頼人を幸福に導く。依頼人が抱えるトラブルは、家庭の不和・犯罪との関わり・満たされぬ心などさまざま。ミステリもそうでないものもあるが、どれもクリスティらしい、楽しく読める作品たち。

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    2009年10月04日
  • パーカー・パイン登場

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    1934年発表の短編集。それでも古臭さを感じないのは、さすが「ミステリーの女王」!
    残念ながらパイン氏の活躍はごくわずかですが、他のクリスティの探偵たちと同じくらい深く心に残っています。
    クリスティの描く人物は、型にはまっていると言われますが、この作品はその「型」を上手く利用していると思います。
    長く役所に勤めた経験から、人間の型を「統計的に」まとめて、人の不幸を取り除く(この形の推理法を高めたのが、ミス・マープルですよね)。
    人間の本質を鋭く突いたこの短編集は、またクリスティーの観察眼の鋭さをも表しているように思います。
    短編の中では「リスタデール卿の謎」「ねずみとり」とともに一押しの作品で

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    2009年10月25日
  • パーカー・パイン登場

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    さすがアガサ・クリスティーの一言に尽きると思います。こういう雰囲気が好きだからかなぁ・・・?一遍一遍が読み終わったあとに「あぁ〜!」みたいな・・・!

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    2009年10月04日
  • 復讐の女神

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    私の持っているマープルシリーズ
    最後の作品
    そしてマープル最終巻
    本来は続きもあったらしい
    読みたかったなぁ…

    ようやく面白い!と思えた今回の
    「復讐の女神」
    何から手をつければ?何を望まれているのか?
    全く分からない状態でスタートする。
    少しづつ見えてくる問題。
    怪しく見える人々。
    今回も 犯人は当てることが出来ず!
    本当に上手いなぁ
    アガサ・クリスティに翻弄された笑

    この作品でも感じた
    他人の見解が全てではない。ということ
    三姉妹の1人に様子のおかしい女性が居たが
    注意深く観察するマープルが
    素晴らしいな、と思った

    日本語訳がおかしいのか
    少し意味の取りづらさが
    たまにあったけれど

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    2025年09月08日
  • 復讐の女神

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    ネタバレ

    マクワーイン版のドラマを先に見たので、内容が全然違って驚いた。小説はヒクソン版とも違ってヒントがないせいか導入が長くて読むのやめそうになった。
    犯人の動機がなかなかだが、こちらは原作にある程度忠実なヒクソン版が良い。愛の種類が違うんだよなあ。
    しかし、ネメシスの洞察力には感服。クリスティのお気に入りだけある。こちらもポアロとのある意味愛情の違いか。ヒクソン版は読後に見たが、ドラマはエンタメならマクワーインで原作よりならヒクソンか。どちらも好きだ。

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    2025年07月19日
  • 復讐の女神

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    まさかのラフィール再登場。
    まあ確かに、前回のミス・マープルとの程良いコンビ感は良かった。
    ただ今作で故人のため、そうした掛け合いが見れなくて残念。
    さて、そんな彼から犯罪調査の依頼として手紙を受け取ったミス・マープル。
    が、その犯罪に関する詳細は一切不明。
    あるのは「とある旅行に参加してくれ」という手紙での指示のみ。
    いやさすがに高度過ぎない?えっそこから?
    過去一の難易度だなと思いつつも、ちゃんと辿り着くんですよねえ。
    話の持っていき方が上手いというか、練られているというか。
    ホント読者を飽きさせないな。面白い。

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    2025年06月09日
  • バートラム・ホテルにて

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    旧時代の雰囲気漂うホテルの常連客が失踪した。
    なるほど今回は失踪事件がメインかと思いきや、組織犯罪の影や謎めいた少女の行動も気になる。
    そのうえ殺人事件まで発生してしまう。
    正直、全体的に地味だなと思って読んでいた。
    だけど第二十章から一気に面白くなる。
    いろいろ詰め込まれすぎて、前半の地味さはどこへやら。
    本作の面白さって遅効性だわ。

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    2025年05月24日
  • 復讐の女神

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    イギリスの作家アガサ・クリスティの長篇ミステリ作品『復讐の女神(原題:Nemesis)』を読みました。
    『さあ、あなたの暮らしぶりを話して クリスティーのオリエント発掘旅行記』、『カリブ海の秘密』に続き、アガサ・クリスティの作品です。

    -----story-------------
    マープルは、かつてともに事件を解決した富豪の死を知る。
    その一週間後、「ある犯罪調査をしてほしい」と富豪が記した手紙が届く。
    だが、具体的な犯罪の内容については何も書かれていなかった。
    マープルは手紙の指示通り旅に出るが、そこには様々な思惑をもつ人々が待ちかまえていた。
    『カリブ海の秘密』の続篇。
    (解説 南波雅

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    2025年03月22日
  • パーカー・パイン登場

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    クリスティ作品の中ではおそらくマイナーな部類のパーカー・パイン。でも噛めば噛むほど味が出るスルメのように一度読んだらクセになる。そんな人物・ストーリーだった。

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    2025年03月16日
  • パーカー・パイン登場

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    幸せじゃない人の悩みを解決するパーカー・パイン氏。いろんなパターンが短編に入ってて面白かったです。前半はパーカー・パイン氏と仲間たちで解決していく、後半は休暇の為に旅行するパーカー・パイン氏がイロイロ巻き込まれる事件です。

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    2024年11月15日
  • 復讐の女神

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    【マープル】
    クリスティーが最後に書いたマープル作品。
    1971年81歳の時に出版した。

    37歳の時に執筆した最終話『スリーピング・マーダー』よりも、この作品の方がマープルの集大成のように感じた。
    最後に読んで良かった。

    『カリブ海の秘密』の続編。
    大富豪のラフィールがお膳立てした英国庭園バスツアーに参加したマープルが事件の謎を解いていく。

    ミステリーとしては犯人もわかりやすいし、事件の全容も見えにくいのでキレは感じない。同じようなことを繰り返すシーンや説明が冗長に感じられることもあった。

    でもこれは歳をとったクリスティーの味わいでもあるのかなと思った。
    こんなにすごい長編を書けるくら

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    2024年08月15日
  • 復讐の女神

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    ネタバレ

    自宅で新聞を読んでいたマープルは、死亡欄にかつてカリブ海の島でともに事件を解決した「ラフィール」の名を見つける。
    そこからマープルは、生前に残されたラフィールの指示に従い行動をしていくが、その目的は不明のまま。指示通りバス旅行に参加し、指示通りその道中にある三姉妹が住む邸宅に滞在することになる。どうやらラフィールの目的が、ラフィールの息子マイクルがかつて犯した殺人事件に関係しているということが分かってくる。
    そのような中で、バス旅行の参加者の一人ミス・テンプルが落石事故により死亡する。
    マイクルが殺したと思われていた少女を殺したのは誰なのか、ミス・テンプルは本当に事故死なのか。
    悪を憎み、自ら

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    2024年04月25日
  • 復讐の女神

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    70代ミス•マープルの冒険活劇。
    なにが謎なのかもわからない五里霧中の中、足で歩き、人と話し、観察し、危険な橋も渡る。

    「カリブ海の殺人」の続編。
    この次の作品は未発表で読めないのが残念。

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    2024年03月23日
  • 復讐の女神

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    ネタバレ

    なんとな〜く犯人は分かり、動機も薄々勘づいた。「事件そのもの」が見えるまでが長く、そこまではほぼマープルの旅行記になっている。だがそこも好き。
    ネメシスの合言葉や、2万ポンドの行方など、三部作の完結編も是非読みたいところだったが、残念ながら次作は書かれなかった。ほんとに残念。
    残すはスリーピング・マーダーのみ。

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    2024年02月03日
  • 復讐の女神

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    思えば、マープルシリーズを読み始めたのは、たまたま読んだ「カリブ海の殺人」からだった。「復讐の女神」はその続編で、3部作の2冊目になるはずが、著者の命が尽きるまでに三部作が完成することはなく、ミスマープルシリーズとしては最後に執筆された作品になってしまったという曰く付きの作品。マープルと言えば控えめに登場することが多く、作品によっては物語の後半に初めて登場して、ちょこっと顔を出すだけという作品もあるのだが、「カリブ海」とこれはミスマープルが大活躍。謎解き要素は凡庸だが、多彩な人間模様と謎に包まれたスタートで読ませる。

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    2024年02月02日
  • パーカー・パイン登場

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    前半の配列の妙が音楽の構成のようで気に入った。似たような話の繰り返し、と思ったところに3話目で転調し、締めは(いかにも作り話めいているけれど)赤く盛大に輝く夕焼けのような力強い清々しさ。最終話も小説というメディアならではのトリックが楽しめた。

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    2023年04月23日
  • パーカー・パイン登場

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    「アガサ・クリスティ」のミステリ連作短篇集『パーカー・パイン登場(原題:Parker Pyne Investigates, 米題:Mr. Parker Pyne, Detective)』を読みました。

    『無実はさいなむ』、『蒼ざめた馬』、『ゼロ時間へ』に続き、「アガサ・クリスティ」作品です。

    -----story-------------
    「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」こんな奇妙な新聞広告に誘われて、依頼人が次々とパイン氏の事務所を訪れる。
    夫の浮気に悩む人妻、人生に退屈した退役軍人、平凡な生活を送るサラリーマン、大金を使いたがる大金持ちの婦人―人々の悩みに答える、

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    2022年11月12日