乾信一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1934年発表の短編集。それでも古臭さを感じないのは、さすが「ミステリーの女王」!
残念ながらパイン氏の活躍はごくわずかですが、他のクリスティの探偵たちと同じくらい深く心に残っています。
クリスティの描く人物は、型にはまっていると言われますが、この作品はその「型」を上手く利用していると思います。
長く役所に勤めた経験から、人間の型を「統計的に」まとめて、人の不幸を取り除く(この形の推理法を高めたのが、ミス・マープルですよね)。
人間の本質を鋭く突いたこの短編集は、またクリスティーの観察眼の鋭さをも表しているように思います。
短編の中では「リスタデール卿の謎」「ねずみとり」とともに一押しの作品です! -
Posted by ブクログ
私の持っているマープルシリーズ
最後の作品
そしてマープル最終巻
本来は続きもあったらしい
読みたかったなぁ…
ようやく面白い!と思えた今回の
「復讐の女神」
何から手をつければ?何を望まれているのか?
全く分からない状態でスタートする。
少しづつ見えてくる問題。
怪しく見える人々。
今回も 犯人は当てることが出来ず!
本当に上手いなぁ
アガサ・クリスティに翻弄された笑
この作品でも感じた
他人の見解が全てではない。ということ
三姉妹の1人に様子のおかしい女性が居たが
注意深く観察するマープルが
素晴らしいな、と思った
日本語訳がおかしいのか
少し意味の取りづらさが
たまにあったけれど
それを含めても 最後まで楽しめた
きっと次の本当の最終章でも
彼が…登場したのかもしれない
その後の姿を見たい気持ちがしたし
マープルが やろうとしていた事を
正確に知りたかった
夢中で読んだ1冊でした
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Posted by ブクログ
イギリスの作家アガサ・クリスティの長篇ミステリ作品『復讐の女神(原題:Nemesis)』を読みました。
『さあ、あなたの暮らしぶりを話して クリスティーのオリエント発掘旅行記』、『カリブ海の秘密』に続き、アガサ・クリスティの作品です。
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マープルは、かつてともに事件を解決した富豪の死を知る。
その一週間後、「ある犯罪調査をしてほしい」と富豪が記した手紙が届く。
だが、具体的な犯罪の内容については何も書かれていなかった。
マープルは手紙の指示通り旅に出るが、そこには様々な思惑をもつ人々が待ちかまえていた。
『カリブ海の秘密』の続篇。
(解説 南波雅)
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1971年(昭和46年)に刊行された、ミス・マープルシリーズの長篇11作目となる作品……長篇として出版されたミス・マープルシリーズは次作の『スリーピング・マーダー』が最後ですが、執筆された時期は本作がシリーズ最後となります。
■1. 序曲
■2. 合言葉はネメシス
■3. ミス・マープル活躍を始める
■4. エスター・ウォルターズ
■5. あの世からの指図
■6. 愛
■7. ある招待
■8. 三人姉妹
■9. ポリゴナム・バルドシュアニカム
■10. “なんと、やさしく! なんと、美しく! 過ぎし日よ”
■11. 事故
■12. 協議
■13. 黒と赤のチェック
■14. ブロードリブ氏の疑念
■15. ヴェリティ
■16. 検死審問
■17. ミス・マープルの訪問
■18. ブラバゾン副司教
■19. 別れの言葉を交す
■20. ミス・マープルに考えあり
■21. 大時計三時を打つ
■22. ミス・マープルその次第を語る
■23. 終曲
■解説 合い言葉はネメシス 南波雅
午後になると2つ目の新聞「タイムズ」をひらくのが、セント・メアリ・ミードに住むミス・マープルの習慣だった……ときどき知った名前に出会うことがあるので、死亡欄にはとくにていねいに目を通す、、、
その日もラフィールという名を見つけた……数年前 カリブ海に遊んだマープルが自ら〈復讐の女神〉と名乗って大活躍をしたとき、彼女に援助の手をさしのべてくれたあの大富豪のラフィール氏だった。
ところがそれから一週間ほどたって、故ラフィール氏の奇妙な伝言が弁護士を通じてミス・マープルに伝えられた……遺産の一部を譲りたいが、ついてはマープルを〈復讐の女神〉とみこんであることをやってほしいというが、マープルに何を期待しているのか、何をしてもらいたいのか全く判然としない、、、
カリブ海の事件のことからラフィール氏は何か犯罪を解決してもらいたいのだろうと解釈したマープルは、死者の依頼を引き受けることにした……だが、事件そのものが分らないという雲をつかむような事態の前にさっそく開始した活動も行き詰ってしまった。
そのとき死者から第2の指令がとどいた……身辺に十分気をつけて、英国の古い館と庭園をめぐる観光旅行に参加するようにと、、、
〈復讐の女神〉ミス・マープルのミステリ・ツアー……女史が意欲を燃やすミス・マープル3部作の第2弾!
『カリブ海の秘密』でマープルに出会い、ともに謎解きをした大富豪ジェースン・ラフィールが死去し、彼が遺言にミス・マープルが解決すべき別の謎を残す……という展開で、『カリブ海の秘密』の後日譚的な物語です、、、
死亡したラフィールからの何らかの犯罪を調べてほしいという遺言状が届き、解決に成功すれば2万ポンドをマープルに相続させるというが、何をしらべるかすらわからない状況からのスタート……五里霧中のままラフィールが生前に手配したイギリスの有名な邸宅や庭園を巡るバスツアーに出かけたマープルは遂に悪の匂いを嗅ぎつける という興味深いプロローグが物語に惹き込まれました、、、
バスツアーで、登場人物が一気に増え、それぞれに怪しい部分があるなぁ……と感じていたところ、旅の途中で旧領主邸の怪しげな三姉妹が登場、さらにはツアー客の中のひとりがハイキング中に岩崩れにより重症を負い と中盤からは一気に物語が動きます。
本作も意外な人物が犯人でしたねー 愛が憎しみに変わる恐ろしさを感じる作品でした……それにしても、ツアー客の怪しげな2人組がマープルの危機を救うとは、、、
終盤は予想外の展開が愉しめました……本作品は3部作の第2作となる予定でしたが、アガサ・クリスティの死去により第3作は発表されないままになったようです。
以下、主な登場人物です。
ジェーン・マープル
探偵好きな独身の老婦人
ジェースン・B・ラフィール
マープルの知人。故人
マイクル・ラフィール
ラフィールの息子
エスター・ウォルターズ
未亡人。ラフィールの秘書
アーサー・ジャクスン
ラフィールのマッサージ師
ジェームス・R・ブロードリブ
上位弁護士。ジェースン・ラフィールの遺言執行人
シュスター
弁護士。ブロードリブの共同経営者
クロチルド・ブラッドベリースコット
ジョスリン・セント・メアリの旧領主邸在住
アンシア・ブラッドベリースコット
ブラッドベリースコット家の三女
ラヴィニア・グリン
ブラッドベリースコット家次女。未亡人
ヴェリティ・ハント
殺された娘
ノラ・ブロード
行方不明の娘
ブラバゾン
副司教。フィルミンスター在住
ライズリー(ゼラルディン)・ポーター夫人
観光バスの乗客
ジョアナ・クロフォード
観光バス乗客。ポーター夫人の姪
ウォーカー大佐
観光バス乗客。退役軍人
ウォーカー夫人
観光バスの乗客。メリーピットの知人
ヘンリー・バトラー
観光バスの乗客
メイミー・バトラー
観光バスの乗客。ヘンリーの妻
ミス・エリザベス・マーガレット・テンプル
観光バスの乗客。ファローフィールド校の元校長
ワンステッド教授
観光バス乗客。病理・心理学者
リチャード・ジェームスン
観光バスの乗客。建築家
ミス・ラムリー
観光バスの乗客
ミス・ベンサム
観光バスの乗客
ミス・クック
観光バスの乗客。ミス・バローの連れ
エムリン・プライス
観光バスの乗客
ミス・バロー
観光バスの乗客。ミス・クックの連れ -
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ネタバレ■評価
★★★★☆
■感想
◯これはかなり人を選ぶ本だと思った。
◯だけど、個人的にはめちゃくちゃ面白かった。 合わない人は冒頭20ページで気分悪く なって読めなくなると思う。ちなみに140ページぐらいその調子なので早期リタイアも正解だと思う。
■作品概要
⚫︎15歳の主人公アレックスが、気晴らしに超暴力で暴れ回る。
⚫︎逮捕されて特別な療法で洗脳的に性格矯正される。
⚫︎そして最後は、、、
「超暴力」の内容を文字にすると気分悪くなる人もいると思うので割愛するが、まぁ、一般的な倫理観からはかけ離れてる。 自分とアレックスを同一視することはできそうにないと思って前半読んでた。 でも、原著がいいからか訳がいいからか、語り口調に慣れていくつれ、読み進めるのがとても気持ちよくなってくる。 ルビの振ってある若者言葉も、読者を「兄弟」といって差し込まれるリズムも心地よい。 感情移入できるはずのないと思って遠くから眺めていたはずなのに、リズムにのせられていつのまにかアレックスの語りでどんどん引き寄せられて、最後は同一視までいってしまった。これは非常に新鮮な感覚だった。