乾信一郎のレビュー一覧

  • パーカー・パイン登場
    パーカー・パイン登場読んだ。クロードとマドレーヌたちのスパイ的活躍が魅力的で仕方がないのですが、ほんと中盤からパインが単なるポアロ化したのが惜しまれる。もっとクロードとマドレーヌが見たいよー
  • パーカー・パイン登場
    「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」こんな奇妙な新聞広告に誘われて、依頼人が次々とパイン氏の事務所を訪れる。夫の浮気に悩む人妻、人生に退屈した退役軍人、平凡な生活を送るサラリーマン、大金を使いたがる大金持ちの婦人―人々の悩みに答える、パイン氏の奇想天外なサービスとは。
  • 復讐の女神
    思えば遠くへ来たもんだ2!前作(カリブ海)で共同戦線を結んだラフィール氏の依頼で、”ネメシス”が捜査に乗り出します。※すごく好きな話ですが、翻訳がひどいので減点(新装版も変わってなかった)
  • パーカー・パイン登場
    『黄色いアイリス』ではじめましてだったパーカー・パインについてもっと知りたくて、短編集を手に取りました。

    前半は"パーカー・パイン劇団"が奮闘するお話、そして中盤からはパイン氏が旅先で出会う"不幸な人たち"の悩みを解決する構成に。
    単発ドラマとして発展できそうな形だけに、パイン氏の登場がこれ限りな...続きを読む
  • 復讐の女神
    殺人の動機、いわゆるホワイダニットが特殊というか異常でそこに物語のキモがあった。バスツアーというグランド・ホテル形式も作品に面白さを追加するいい要素だった。
  • バートラム・ホテルにて
    犯人がそこそこカスな上に捕まっていないので、読後感がスッキリしない。ホテルの対応にホクホクしながらも、裏にある邪悪さを感じ取って少しづつテンションが下がっているマープルが可愛い。牧師さん生きてて良かった。
  • バートラム・ホテルにて
    バートラム・ホテルという魅力的な場所で、様々な人物が錯綜する。そこにミス・マープルも絡んで。これまでのマープルものと比べて後味が悪い感じがした。それも今作の魅力だろう。
  • バートラム・ホテルにて
    推理小説としてのプロットはかなり緩いし、犯罪シンジゲートの描き方はかなり雑で現実味がない。しかし、ビートルズが登場し、古き時代の英国が失なわれていく中で、何とかしてかつての「雰囲気」を描こうとしたのか。全てに古色蒼然とした魅力をたたえるバートラムホテルと個性豊かな登場人物たちは健在。
  • バートラム・ホテルにて
    クリスティの長編ミステリー。探偵役は(一応)マープル。
     推理小説の探偵物でよくある光景が警察官が無能であり、探偵の足を引っ張る構図だ。探偵を邪険に扱い(場合が場合なので仕方ない部分もあるが)、的外れな推理をしてんで真実に辿り着けない様な人物や事柄を重宝し、しまいには探偵が解き明かした真実を受け入れ...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    これまで読んだアガサクリスティーの小説とは少し違った。人が死ぬのもかなり後半の方だし、牧師さんは生きてたし。でも比較的人物関係も整理しやすくはあったから理解はしやすかった。強盗事件が物語の軸ならもっとそこを深く掘り下げて書いて欲しかったかも。
  • パーカー・パイン登場
    “身上相談探偵(?)”、パーカー・パインを主人公とした連作12話の短編集です。

    「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を。」
    ↑こちらの広告にホイホイされて、パーカー・パイン氏の事務所を訪れた人達のお悩みを、パイン氏の指示を受けた事務所のスタッフ達があの手この手で解決していく展開です。...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    他の巻と比べたら、なかなか死体が転がらないし、事件というより奇妙な状況が二つ三つと重なるだけ……と思っていたのに、ラスト二十ページくらいから怒涛の急展開過ぎて、さすがにびっくりした。とりわけ、エルヴォイラにまつわる真相のあれこれがあまりにも想定外で、色々と無慈悲に思えて、呆然とせずにはいられなかった...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    アガサクリスティー。ミスマープルシリーズ。
    古き良きバートラムホテルにて神父の失踪事件がおこり
    ついでドアマンが殺され事件が起こる。
    ミスマープルはあくまで宿泊客のひとりという立ち位置で
    物語はデイビー刑事が引っ張っていく
    マープルの出番が少なく、いつものセントメアリ・リードの推理方法が見受けられな...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    ミスマープルシリーズ、初めて読みました。
    マープルさんが謎解きすると思いきや、違うことにびっくり(笑)
    そして終わり方がいささか唐突に感じたのもびっくり。

    話の展開としては「春に君を」を彷彿とさせるような淡々とした進み方なのに、それでもぐいぐいと読者を引き込むのはさすが。

    シリーズの他の作品も読...続きを読む
  • パーカー・パイン登場
    幸せになりたい人は、パーカー・パインに相談を。

    新聞広告を見て、パーカー・パインのところに相談者がやってくる。この事務所のメンバーが個性的で、また八方よしに収めたりしれっと失敗してたりするのが面白い。パーカー・パインの武器は統計というのも面白い。しかし後半はパーカー・パインが旅先で、休暇中なのに事...続きを読む
  • 復讐の女神
    正直、これを読むため『カリブ海』を読んだ。
    単品でも楽しめるし、実はつながりはない。
    でも、あの旅でマープルが感じた
    死生観のようなものが
    この作品にも漂っている気は少しする。

    この時代にイギリスではもう
    国内のパッケージツアーがあったのも驚き。
    亡き富豪の要望で参加したマープルさん。
    どうしても...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    ミス・マープルもの。

    舞台はロンドンにある、クラシックな佇まいを保つバートラム・ホテル。
    この古き良き英国を彷彿させる高級ホテルに滞在中のマープルさん。ロンドンでのお買い物などを楽しみつつ、ホテル内外での人間観察も怠りません。
    一方、ロンドン警視庁では、最近頻発している大掛かりな列車強盗等の犯行グ...続きを読む
  • 復讐の女神
    ミス・マープルもの。

    『カリブ海の秘密』の続篇といえる本作。
    西インド諸島に滞在した時に知り合った、大金持ちのラフィール老人が死去し、彼の遺言にてミス・マープルに“ある犯罪調査をしてほしい”といった意味の依頼がされますが、具体的な内容は何も書かれていませんでした。何を調査するか不明なまま、ラフィー...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    英国式の古式ゆかしいホテルであえるバートラムホテルという舞台設定が魅力的です。
    表面上は昔のままに見えていたホテルの裏側が明かされていき
    後味のよい物語ではありません。
    明らかになった真相がかなり大きくリアリティに欠けるようにも感じます。
    ミス・マープルの活躍も本作ではそこまで大きなものではなかった...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    事件に関してはいまいちで、マープルさんはたまたま情報をゲットした感じが多く、解決編も警察がやっていてつまらなかった。本書には、本物のシードケーキやマフィン等々気のなる食べ物が出てきます。そしてバートラムホテル。一度行ってみたいなと感じるところがいっぱいありました。