乾信一郎のレビュー一覧

  • 復讐の女神

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    ネタバレ

    マクワーイン版のドラマを先に見たので、内容が全然違って驚いた。小説はヒクソン版とも違ってヒントがないせいか導入が長くて読むのやめそうになった。
    犯人の動機がなかなかだが、こちらは原作にある程度忠実なヒクソン版が良い。愛の種類が違うんだよなあ。
    しかし、ネメシスの洞察力には感服。クリスティのお気に入りだけある。こちらもポアロとのある意味愛情の違いか。ヒクソン版は読後に見たが、ドラマはエンタメならマクワーインで原作よりならヒクソンか。どちらも好きだ。

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    2025年07月19日
  • 復讐の女神

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    まさかのラフィール再登場。
    まあ確かに、前回のミス・マープルとの程良いコンビ感は良かった。
    ただ今作で故人のため、そうした掛け合いが見れなくて残念。
    さて、そんな彼から犯罪調査の依頼として手紙を受け取ったミス・マープル。
    が、その犯罪に関する詳細は一切不明。
    あるのは「とある旅行に参加してくれ」という手紙での指示のみ。
    いやさすがに高度過ぎない?えっそこから?
    過去一の難易度だなと思いつつも、ちゃんと辿り着くんですよねえ。
    話の持っていき方が上手いというか、練られているというか。
    ホント読者を飽きさせないな。面白い。

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    2025年06月09日
  • バートラム・ホテルにて

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    旧時代の雰囲気漂うホテルの常連客が失踪した。
    なるほど今回は失踪事件がメインかと思いきや、組織犯罪の影や謎めいた少女の行動も気になる。
    そのうえ殺人事件まで発生してしまう。
    正直、全体的に地味だなと思って読んでいた。
    だけど第二十章から一気に面白くなる。
    いろいろ詰め込まれすぎて、前半の地味さはどこへやら。
    本作の面白さって遅効性だわ。

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    2025年05月24日
  • 復讐の女神

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    イギリスの作家アガサ・クリスティの長篇ミステリ作品『復讐の女神(原題:Nemesis)』を読みました。
    『さあ、あなたの暮らしぶりを話して クリスティーのオリエント発掘旅行記』、『カリブ海の秘密』に続き、アガサ・クリスティの作品です。

    -----story-------------
    マープルは、かつてともに事件を解決した富豪の死を知る。
    その一週間後、「ある犯罪調査をしてほしい」と富豪が記した手紙が届く。
    だが、具体的な犯罪の内容については何も書かれていなかった。
    マープルは手紙の指示通り旅に出るが、そこには様々な思惑をもつ人々が待ちかまえていた。
    『カリブ海の秘密』の続篇。
    (解説 南波雅

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    2025年03月22日
  • パーカー・パイン登場

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    クリスティ作品の中ではおそらくマイナーな部類のパーカー・パイン。でも噛めば噛むほど味が出るスルメのように一度読んだらクセになる。そんな人物・ストーリーだった。

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    2025年03月16日
  • 時計じかけのオレンジ〔完全版〕

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    ネタバレ

    ■評価
    ★★★★☆

    ■感想
    ◯これはかなり人を選ぶ本だと思った。
    ◯だけど、個人的にはめちゃくちゃ面白かった。 合わない人は冒頭20ページで気分悪く なって読めなくなると思う。ちなみに140ページぐらいその調子なので早期リタイアも正解だと思う。

    ■作品概要
    ⚫︎15歳の主人公アレックスが、気晴らしに超暴力で暴れ回る。
    ⚫︎逮捕されて特別な療法で洗脳的に性格矯正される。
    ⚫︎そして最後は、、、
    「超暴力」の内容を文字にすると気分悪くなる人もいると思うので割愛するが、まぁ、一般的な倫理観からはかけ離れてる。 自分とアレックスを同一視することはできそうにないと思って前半読んでた。 で

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    2024年11月26日
  • パーカー・パイン登場

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    幸せじゃない人の悩みを解決するパーカー・パイン氏。いろんなパターンが短編に入ってて面白かったです。前半はパーカー・パイン氏と仲間たちで解決していく、後半は休暇の為に旅行するパーカー・パイン氏がイロイロ巻き込まれる事件です。

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    2024年11月15日
  • 時計じかけのオレンジ〔完全版〕

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    9月の1冊
    主人公目線で書かれている一冊。
    物語が進むにつれてアレックスの中身が変わっていったことに気付く作品だった。ハラショーやブリトバなど聞き馴染みない言葉は豊富に登場したが、彼らの民度が感じられる。
    見方はそれぞれあるように感じるが、僕はアレックスが可哀想に思えた。

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    2024年10月03日
  • 復讐の女神

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    【マープル】
    クリスティーが最後に書いたマープル作品。
    1971年81歳の時に出版した。

    37歳の時に執筆した最終話『スリーピング・マーダー』よりも、この作品の方がマープルの集大成のように感じた。
    最後に読んで良かった。

    『カリブ海の秘密』の続編。
    大富豪のラフィールがお膳立てした英国庭園バスツアーに参加したマープルが事件の謎を解いていく。

    ミステリーとしては犯人もわかりやすいし、事件の全容も見えにくいのでキレは感じない。同じようなことを繰り返すシーンや説明が冗長に感じられることもあった。

    でもこれは歳をとったクリスティーの味わいでもあるのかなと思った。
    こんなにすごい長編を書けるくら

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    2024年08月15日
  • 時計じかけのオレンジ〔完全版〕

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    アントニイ・バージェスの長篇。映画もヒットした、世界的に有名な作品。
    1962年発行。


    十五歳の少年、アレックスは、社会に強い反抗心を持ち、夜な夜な仲間たちとともに街に繰り出しては、強盗・強姦をはたらき、その過程で凄惨な暴力を「善良な人々」に与えていた。
    ある日、アレックスは仲間と喧嘩をし、裏切られたことで逮捕される。さらに、強盗に入った家で老婆をはずみで殺してしまう。
    これにより長期間刑務所に服役することになり、アレックスは絶望する。

    服役後、3年余りが経った頃、アレックスは急に刑務所長に呼び出される。そして、アレックスを更生させるための特別なプログラムを用意したことを告げられる。

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    2024年07月02日
  • 時計じかけのオレンジ〔完全版〕

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    映画は結構序盤でバイオレンスすぎて断念。したものの、本で再挑戦。面白い!というよりは、」こんなメッセージの伝え方があったか!
    毎日自分に聞いていこう。よう、これからどうする?

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    2024年06月23日
  • 時計じかけのオレンジ〔完全版〕

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    スタンリー・キューブリックの同名映画の原作で、私も大好きな作品。

    展開は若干の差異はあれど、ほぼ映画の通りに進む。
    ただ、映画のその後まで描かれているのが大きな違いだろう。
    はっきり言って"その後"の有無によって、映画と原作小説とでは物語に対しての感じ方が全く違う。

    だからと言ってどちらかが劣っている訳ではなく、ヴァイオレンス&クライムを芸術的に映像化した映画と、少年の過ちとその代償、そして大人への成長を描いた小説。どちらも人は選ぶが素晴らしい作品なので、興味が湧いたらぜひ一度手に取ってみて欲しい。

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    2024年06月07日
  • 復讐の女神

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    ネタバレ

    自宅で新聞を読んでいたマープルは、死亡欄にかつてカリブ海の島でともに事件を解決した「ラフィール」の名を見つける。
    そこからマープルは、生前に残されたラフィールの指示に従い行動をしていくが、その目的は不明のまま。指示通りバス旅行に参加し、指示通りその道中にある三姉妹が住む邸宅に滞在することになる。どうやらラフィールの目的が、ラフィールの息子マイクルがかつて犯した殺人事件に関係しているということが分かってくる。
    そのような中で、バス旅行の参加者の一人ミス・テンプルが落石事故により死亡する。
    マイクルが殺したと思われていた少女を殺したのは誰なのか、ミス・テンプルは本当に事故死なのか。
    悪を憎み、自ら

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    2024年04月25日
  • 復讐の女神

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    70代ミス•マープルの冒険活劇。
    なにが謎なのかもわからない五里霧中の中、足で歩き、人と話し、観察し、危険な橋も渡る。

    「カリブ海の殺人」の続編。
    この次の作品は未発表で読めないのが残念。

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    2024年03月23日
  • 復讐の女神

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    ネタバレ

    なんとな〜く犯人は分かり、動機も薄々勘づいた。「事件そのもの」が見えるまでが長く、そこまではほぼマープルの旅行記になっている。だがそこも好き。
    ネメシスの合言葉や、2万ポンドの行方など、三部作の完結編も是非読みたいところだったが、残念ながら次作は書かれなかった。ほんとに残念。
    残すはスリーピング・マーダーのみ。

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    2024年02月03日
  • 復讐の女神

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    思えば、マープルシリーズを読み始めたのは、たまたま読んだ「カリブ海の殺人」からだった。「復讐の女神」はその続編で、3部作の2冊目になるはずが、著者の命が尽きるまでに三部作が完成することはなく、ミスマープルシリーズとしては最後に執筆された作品になってしまったという曰く付きの作品。マープルと言えば控えめに登場することが多く、作品によっては物語の後半に初めて登場して、ちょこっと顔を出すだけという作品もあるのだが、「カリブ海」とこれはミスマープルが大活躍。謎解き要素は凡庸だが、多彩な人間模様と謎に包まれたスタートで読ませる。

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    2024年02月02日
  • 時計じかけのオレンジ〔完全版〕

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    ネタバレ

    スタンリー・キューブリック監督による映画『時計じかけのオレンジ』の原作。

    映画は観たことないが、映画のロゴTシャツやタイトルは聞き馴染みがあったり、アレックスが『雨に唄えば』を歌いながら暴行を加えるシーンは有名で知っていた。

    とにかく読みづらい。
    ナッドサットと呼ばれる英語にロシア語を混ぜ合わせた架空の言語が終始飛び出してくる。ふりがなはあるのが唯一の救い。
    デボーチカ=おんな
    ドルーグ=なかま
    などなど。

    個人的に似ているようで全く違うのだが『アルジャーノンに花束を』の裏側にある様な作品だと思った。

    暴力に対して喜びを覚えるアレックスが捕まり、国家の手によって暴行などに対し不快感を抱

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    2023年09月26日
  • 時計じかけのオレンジ〔完全版〕

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    ネタバレ

    ナッドサット(=ティーンエイジ)の主人公アレックスの語りという形で進むこの話には、多くのグロテスクで暴力的で不快な描写がたくさん出てくる。
    しかし前半の気ままに暴力を楽しむ描写があるが、彼がルドヴィコ療法を受けてから経験する仕打ちについて読んだ後では、この前半部分に対する印象は変化して気持ち悪さや不快の感情のほかに羨ましさのようなものが芽生えた。
    これは何かに対して純粋に楽しむことや、道徳や倫理といったものに縛られずに羽目を外すことへの憧れなのかもしれない。

    読むのには色々な意味で少し疲れたが、アレックスのもつ良くも悪くも子どもらしい純粋さを感じられること(微かに「stand by me」の

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    2023年07月11日
  • パーカー・パイン登場

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    前半の配列の妙が音楽の構成のようで気に入った。似たような話の繰り返し、と思ったところに3話目で転調し、締めは(いかにも作り話めいているけれど)赤く盛大に輝く夕焼けのような力強い清々しさ。最終話も小説というメディアならではのトリックが楽しめた。

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    2023年04月23日
  • 時計じかけのオレンジ〔完全版〕

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    ネタバレ

    映画は見たが、ほとんど覚えていない。
    冒頭のおじさんをいじめるシーンと、目を無理やり開かされる有名なシーンぐらい。

    ナッドサット語という架空の若者スラングで書かれていて、ちょっと読みにくいけど面白い。

    不良少年が仲間の裏切りにあって一人だけ刑務所に入れられたところ、暴力をふるえない人間を作るという国家の計画の実験台にされ、釈放された後でまた元通りの不良少年に戻るというのが今までの話で、映画と同じストーリー。
    この後に映画にはなかった幻の最終章が追加され、なんと成長して精神的に大人になって自ら不良少年に別れを告げてしまう。
    精神をいじって自由意志を失わせるのはよくないし、元に戻ったのはよかっ

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    2023年01月22日