乾信一郎のレビュー一覧

  • パーカー・パイン登場

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    アガサ・クリスティの探偵キャラクタものの短編集。であるが、パーカーパイン自体は有名では無い印象。
    最初の方、椅子に座っていながらにして他のキャストを通じて問題を見事に解決する様を描く、という試みは面白く感じた。しかし、そのネタが続かなかったのか、後半からは冒険者のミステリー風になってしまい、トミー&タペンスとあまり代わり映えしない者となってしまった印象。

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    2022年02月28日
  • パーカー・パイン登場

    A

    購入済み

    面白いね

    パーカー・パインさん、いいキャラですね。
    探偵ではないけれど
    鮮やかなお手並みです。
    幸せと不幸せについて、
    思わず自らを省みてしまいます。

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    2021年12月10日
  • 復讐の女神

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    ネタバレ

    クリスティ作品の登場人物で格別に印象深いラフィール氏、死後もなお大勢の人を振り回すのが彼らしく、懐かしくさえ感じる。前作の颯爽とした別れの挨拶の場面で既に計画が浮かんでいたのかな。終盤の守護天使は痛快だったが、ミス・テンプルも守ってあげて欲しかった…
    何が謎なのか探ることから始まる冒頭から、庭園ツアー参加者のアイデンティティ偽装も昔の作品よりひねりがあって面白い(怪しく見えて実は皆味方)。
    ただ核心となる事件が不自然で残念。自分勝手な偏執を愛と言ってしまう少女漫画的混同はいただけないし、女性犯人の動機として無理がある(女性ならライバルを襲っても当人に危害を加える事は無いのでは)。「書斎の死体」

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    2021年09月18日
  • パーカー・パイン登場

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    ネタバレ

    星新一のショート・ショートのような読み口
    ギリシャでは偽名を使う、で最後の話のフラグ建てとヒントになってるのすごすぎる
    最初の方はロマンスがありさえすればめでたしめでたしでいいでしょみたいなのを感じたけど、大金持ちの未亡人が農民になる話と死との約束のような嫌われ者夫人が毒をもられる話が好き
    貴族と農業の組み合わせ、今読んでる破滅フラグのカタリナ様じゃんってなった 計らずともメンタルと体の調子を整えるのに役に立ってるのね
    パイン氏のお話もっと続けてほしかったな〜

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    2021年04月06日
  • 大列車強盗

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    ネタバレ

    もう随分と言っている通り、私はクライトンのファンだ。日本語化されている多くの本を読んでいるが、この大列車強盗は未読だった。

    クライトンの有名作品の多くはSFの印象だが、時代物とか現代物も結構ある。

    Wikiペディアには、、、、

    1855年にクリミア戦争の戦費としてイギリスがフランスへ支払うため列車で輸送していた金塊12,000ポンドを、エドワード・ピアースが列車内から強奪したという現実の事件を基に執筆された。この小説では1854年5月末頃にエドワード・ピアースが錠前破りのロバート・エイガーに共犯を持ちかけるところから始まり、1855年5月22日に金塊強奪を実行、1856年11月19日のピ

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    2021年02月07日
  • バートラム・ホテルにて

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    再読。
    ミスマープルもの。
    バートラムホテルの古き良き時代のロンドンのホテルの雰囲気がとても良く描かれていて、クリスティーの作品の中でもお気に入りの一冊。
    バートラムホテルはその雰囲気とは正反対の裏の顔を持ったホテル。ホテルの登場人物もそれぞれ裏の顔を持つ。そこが面白いところ。
    事件自体は派手なものではないが、味のある作品。

    0
    2020年09月09日
  • 復讐の女神

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    「カリブ海の秘密」の続編ともいうべき作品。
    西インド諸島で共に事件を解決した大富豪の死を新聞で知ったミス・マープルは、しばし感慨にふけったいた。しかし、その大富豪から届いた手紙によって、詳細を知らされぬまま、とあるバス旅行へと誘われる。正義をなしてほしい、という願いを叶えるために。

    登場人物表の半分近くをバスの乗客が占めているが、覚えなくても全然問題ないというところに苦笑い。バスツアーのくだりは、退屈なので正直脱落しそうになったが、三人姉妹と出会ってから「何をすべきなのか」がぼんやりと判明しだしてからは、ビックリするぐらい面白くなった。
    実際使われたトリックそのものは、途中で気づいたけれど「

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    2020年03月09日
  • バートラム・ホテルにて

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    再読。ミス・マープルもの。
    ロンドン、エドワード王朝時代そのままの佇まいを保つバートラム・ホテルを舞台にしたミステリ。
    事件そのものより、なぜ昔の佇まいのままに営業できるのかという謎の方が興味深かった。
    今回は、ミス・マープルもあまり活躍せず、事件も謎解きも散漫とした感じ。
    古き良き時代のホテルの雰囲気やお茶の時間を楽しむ本だった。

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    2018年10月06日
  • 復讐の女神

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    ドラマ版との比較の為に読んだ。

    ある点ではドラマよりもあっさりしている感はあったのだけれど
    原作だと、映像とせりふ、所作だけではわかりにくい描写も為されるので
    なるほどと思ったり。

    にしても、原作でもそう描写されていたけど
    ドラマ版のマイケルもイケメンだった……。

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    2017年03月18日
  • パーカー・パイン登場

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    万華鏡の推理

    ロンドン、ジュネーブ、国際列車のコンパートメント、魅惑的な中東の世界で繰り広げられる万華鏡のようなミステリー、
    ひとつひとつ無理に謎解きをする必要はなく、のんびりと身をまかせて行く事をお薦めします。
    鮮やかな推理が心地よい驚きをもたらしてくれました。
    底に流れるのは「あたたかな心」と鋭い人間観察。日々の合間、合間に気分のよい句読点を打ってくれました。

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    2015年09月09日
  • 復讐の女神

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    ミス・マープル第十一作。
    ラストで犯人に対して毅然と立ち向かう彼女は、
    堂々としており、まさに復讐の女神なのかもしれない。

    その後ドラマ版も鑑賞。
    本書が未読だと動機が分かりにくい気もする。

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    2015年05月30日
  • バートラム・ホテルにて

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    ネタバレ

    ロンドンのバートラムホテルに滞在するミス・マープル。スイスでの会議に出席する為にホテルに泊まるペニファザー牧師。忘れっぽくなり会議の日程を間違えて夜中にホテルに引き返してきたペニファザー牧師。何者かの襲撃。多額の遺産を相続しているエルヴァイラ。彼女の後見人ラスコム大佐。エルヴァイラに近づくレーサーのマリノスキー。記憶を失い田舎で発見されたペニファザー牧師。ホテルの支配人ハンフリーズ。エルヴァイラの産みの母親セジウィック。アイルランドへ出掛けたエルヴァイラの目的。霧の朝、何者かに銃撃されたエルヴァイラ。盾になって撃たれたドアマンのゴーマン。捜査を担当するデイビー警部。

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    2015年05月27日
  • 復讐の女神

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    カリブ海の続編とは!順番通りに読んでいて良かった☆初めてミスマープルの映像を見たのが、どうやらこの作品だったようで、1回目に見たときはあまりよく意味がわからなかった。でも今回本を読んでみて、映像では読み取れていなかった詳しい内容がわかった。この後にもう一度映像みたらますますおもしろく感じられそう^ ^

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    2015年02月15日
  • パーカー・パイン登場

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    探偵ではなく心の専門医というパーカー・パイン。優れた分類能力で人々の悩みを解決。
    全部で12編の短編集。オフィスで引き受けた6話と休暇中の旅先で関わることになった6話。
    ポアロでも登場するミス・レモンとオリヴァ夫人も登場していてびっくり。
    たまに失敗もあったりしてそこも面白かった。

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    2015年01月31日
  • パーカー・パイン登場

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    短編集。
    パーカー・パイン氏は、名前も、全く知らなかったです。
    探偵でも何でもない、香具師みたいな人ですが、善人で、不幸な人を見るとほっとけないようです。得意技は、統計と自作自演(笑)

    短編と言いつつ、前の作品が次の作品のトリックの伏線になってたりするところが良かったです。
    最終話は、うまく騙された感じで良かったです。

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    2011年09月14日
  • チャイナ・オレンジの秘密

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    全体的に展開はあっさりめ。
    なので重厚感を求める人には
    物足りなく感じてしまうかも。

    この作品はミステリーにおける要素が
    少し欠けています。
    まず、被害者が謎。
    そして、犯行現場が作為的にあべこべ。
    ありえないがありえてしまっています。

    最後はある意味圧巻でしょう。
    ただし、えって言う感じには
    どうしてもなってしまいますが。

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    2010年06月06日
  • パーカー・パイン登場

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    人の不幸は5つに分類できるという。
    『あなたは幸せですか? そうでないならパーカーパインにご相談を』

    パーカーパイン氏の元には実に様々な不幸を抱えた人々がやってきます。
    彼はそれを統計という名の武器で見通し、曰く治療していく。
    と言っても彼自身は何もしません。全ては、彼の細かな指令を受けたエージェント達の手によるものです。

    短編集なのですが、どれもどれもオチが非常にいいです。
    パーカーパイン氏は統計と言っていますが、それはまさにある種の霊能や千里眼にも思えるくらい的確で。解決策もお見事!
    さすが、ミステリーの女王、アガサ・クリスティーです♪

    惜しむらくは、途中から少し形式が変わってしまう

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    2010年03月29日
  • パーカー・パイン登場

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    あなたは今幸せですか?
    こういう新聞広告が本当にあったら絶対飛びついてしまいそう!笑
    この広告を出し、依頼人を幸福にしているのが主人公のパーカー・パイン氏。
    その活躍はどれも面白くてはまります!
    ただ、最後のほうの話はただの探偵に成り下がっていたのが残念だったかな。

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    2009年12月09日
  • パーカー・パイン登場

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    パーカー・パイン登場読んだ。クロードとマドレーヌたちのスパイ的活躍が魅力的で仕方がないのですが、ほんと中盤からパインが単なるポアロ化したのが惜しまれる。もっとクロードとマドレーヌが見たいよー

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    2009年10月04日
  • パーカー・パイン登場

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    「あなたは幸せ?でないならパーカー・パイン氏に相談を」こんな奇妙な新聞広告に誘われて、依頼人が次々とパイン氏の事務所を訪れる。夫の浮気に悩む人妻、人生に退屈した退役軍人、平凡な生活を送るサラリーマン、大金を使いたがる大金持ちの婦人―人々の悩みに答える、パイン氏の奇想天外なサービスとは。

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    2009年10月07日