乾信一郎のレビュー一覧

  • 復讐の女神
    「カリブ海の秘密」の続編ともいうべき作品。
    西インド諸島で共に事件を解決した大富豪の死を新聞で知ったミス・マープルは、しばし感慨にふけったいた。しかし、その大富豪から届いた手紙によって、詳細を知らされぬまま、とあるバス旅行へと誘われる。正義をなしてほしい、という願いを叶えるために。

    登場人物表の半...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    再読。ミス・マープルもの。
    ロンドン、エドワード王朝時代そのままの佇まいを保つバートラム・ホテルを舞台にしたミステリ。
    事件そのものより、なぜ昔の佇まいのままに営業できるのかという謎の方が興味深かった。
    今回は、ミス・マープルもあまり活躍せず、事件も謎解きも散漫とした感じ。
    古き良き時代のホテルの雰...続きを読む
  • 復讐の女神
    ドラマ版との比較の為に読んだ。

    ある点ではドラマよりもあっさりしている感はあったのだけれど
    原作だと、映像とせりふ、所作だけではわかりにくい描写も為されるので
    なるほどと思ったり。

    にしても、原作でもそう描写されていたけど
    ドラマ版のマイケルもイケメンだった……。
  • パーカー・パイン登場

    万華鏡の推理

    ロンドン、ジュネーブ、国際列車のコンパートメント、魅惑的な中東の世界で繰り広げられる万華鏡のようなミステリー、
    ひとつひとつ無理に謎解きをする必要はなく、のんびりと身をまかせて行く事をお薦めします。
    鮮やかな推理が心地よい驚きをもたらしてくれました。
    底に流れるのは「あたたかな心」と鋭い人間観察。...続きを読む
  • 復讐の女神
    ミス・マープル第十一作。
    ラストで犯人に対して毅然と立ち向かう彼女は、
    堂々としており、まさに復讐の女神なのかもしれない。

    その後ドラマ版も鑑賞。
    本書が未読だと動機が分かりにくい気もする。
  • バートラム・ホテルにて
    ロンドンのバートラムホテルに滞在するミス・マープル。スイスでの会議に出席する為にホテルに泊まるペニファザー牧師。忘れっぽくなり会議の日程を間違えて夜中にホテルに引き返してきたペニファザー牧師。何者かの襲撃。多額の遺産を相続しているエルヴァイラ。彼女の後見人ラスコム大佐。エルヴァイラに近づくレーサーの...続きを読む
  • 復讐の女神
    カリブ海の続編とは!順番通りに読んでいて良かった☆初めてミスマープルの映像を見たのが、どうやらこの作品だったようで、1回目に見たときはあまりよく意味がわからなかった。でも今回本を読んでみて、映像では読み取れていなかった詳しい内容がわかった。この後にもう一度映像みたらますますおもしろく感じられそう^ ...続きを読む
  • パーカー・パイン登場
    探偵ではなく心の専門医というパーカー・パイン。優れた分類能力で人々の悩みを解決。
    全部で12編の短編集。オフィスで引き受けた6話と休暇中の旅先で関わることになった6話。
    ポアロでも登場するミス・レモンとオリヴァ夫人も登場していてびっくり。
    たまに失敗もあったりしてそこも面白かった。
  • パーカー・パイン登場
    おもしろい!こんな作品があったとは。
    たまに失敗してるのも面白いです(笑)
    パーカー・パインもシリーズ化してくれたらよかったのに。
    黄色いアイリスにも登場してるそうなので、今度はそれも読もう。
  • 復讐の女神
    事件が起こって、それを解決する。そのセオリーすら覆すというか、何があるのか、事件があるのかもわからない状態から始まるこのお話の凄さに圧倒されます。
    BBC版のドラマも面白くていいですね。個人的にジョーン・ヒクソンが非常にミス・マープルのイメージにあっていて面白かったです
  • 復讐の女神
    カリブ海で一緒に事件を解決したラフィール氏が、残した謎の解決に挑むミス・マープル。
    途中まで事件らしい事件が起きず、ちょっとだれる。
    トラベルミステリーを装いつつ、実際は過去に起きたラフィール氏の息子が関わった事件の犯人を暴くというストーリー。

    マープルの異名ネメシスの通り、鮮やかに真犯人に復讐。...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    正統派ミステリーであるものの、どこか新テイストを味わう事のできる、ミス・マープルシリーズの中でも異色といえる一作。エドワード王朝時代そのままの佇まいであるバートラム・ホテルに隠された秘密とは・・?ありきたりのミステリーに飽きてきたけど、本格的なミステリーじゃないと許さないという方に大変お勧めの一品。
  • パーカー・パイン登場
    短編集。
    パーカー・パイン氏は、名前も、全く知らなかったです。
    探偵でも何でもない、香具師みたいな人ですが、善人で、不幸な人を見るとほっとけないようです。得意技は、統計と自作自演(笑)

    短編と言いつつ、前の作品が次の作品のトリックの伏線になってたりするところが良かったです。
    最終話は、うまく騙され...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    クラシックホテルの描写がほんとに素敵。
    エレガントなティールームでほんもののスコーンとお茶を。
    でもそこには裏が…
    松任谷由実「時のないホテル」を思い出す。
  • チャイナ・オレンジの秘密
    全体的に展開はあっさりめ。
    なので重厚感を求める人には
    物足りなく感じてしまうかも。

    この作品はミステリーにおける要素が
    少し欠けています。
    まず、被害者が謎。
    そして、犯行現場が作為的にあべこべ。
    ありえないがありえてしまっています。

    最後はある意味圧巻でしょう。
    ただし、えって言う感じには
    ...続きを読む
  • パーカー・パイン登場
    人の不幸は5つに分類できるという。
    『あなたは幸せですか? そうでないならパーカーパインにご相談を』

    パーカーパイン氏の元には実に様々な不幸を抱えた人々がやってきます。
    彼はそれを統計という名の武器で見通し、曰く治療していく。
    と言っても彼自身は何もしません。全ては、彼の細かな指令を受けたエージェ...続きを読む
  • バートラム・ホテルにて
    ストーリーはけっこう突拍子もない感じ。でも、英国の古きよき伝統のホテルの雰囲気が味わえるので大好きな一作です。「ほんもののマフィン」とか。
  • 復讐の女神
    何をするのかさえ分からない依頼を引き受け、積極的に動くマープル。彼女の「カン」が遺憾なく発揮された一冊。でも「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とは言うけれど・・・危険すぎる・・・。
    そして、依頼人と元校長先生は、真相を知っていたってことなんだろうか。
  • 復讐の女神
    心優しいおばあさんミス・マープルは、弱々しげに見えるが、じつは観察力が鋭く、不正を憎む女性。
    大金持ちのジェースン・ラフィール氏が亡くなり、マープルに遺言である指示をする。
    ある調査を成し遂げてくれたら、大金を渡すというのだ。
    かってカリブ海での事件で協力し合ったことがある二人。
    秘書のもとを訪ねる...続きを読む
  • パーカー・パイン登場
    あなたは今幸せですか?
    こういう新聞広告が本当にあったら絶対飛びついてしまいそう!笑
    この広告を出し、依頼人を幸福にしているのが主人公のパーカー・パイン氏。
    その活躍はどれも面白くてはまります!
    ただ、最後のほうの話はただの探偵に成り下がっていたのが残念だったかな。