あ……あれ? スティール氏の求婚のくだりが2巻巻末の短編と展開ぜんぜん違いますよ……?
「大人はウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…」なのかーッ!?
2巻の方は立志伝中の物語(実話に基づくフィクション)ということなのか、それとも2巻のように求婚したけど、断られて今回のエピソードに繋がったのか(ちょっと無理がある気がする)……。2巻のあのシーンが好きだったので結構複雑な気分だ。
そのスティール夫人のサスペンスは、夫人が基本的に無力なだけに凄い緊迫感があった。うん、4部の川尻早人みたく急成長するのはやっぱり異常だよね。いや早人のあのエピソード自体は屈指の名編だと思ってはいますが。
夫人を救った結末は予想もしなかった展開でびっくりすると同時に、あーそうか「あの方」ならそうなるよねと納得。処女のスティール夫人じゃないと成立しない展開だけど、夫人が話に巻き込まれた時からこの展開に決めていたんだろうか? だとしたら作者らしからぬ周到さだ。
あ、そういや候補としては他にホット・パンツもいたか。ホット・パンツがああなる展開……だめだ、うまく想像できない。できたとしてもあんまり絵にならない気がする。いともたやすくは行われないが、えげつない行為だ。「いともたやすく行われる えげつない行為」って、すごいインパクトのあるサブタイトルだなあ。こういう言葉選びのうまさはあいかわらず群を抜いている。
ウェカピポvs.マジェントという本当ならかなりおいしい戦いが、夫人の話の前後に分割されてちょっと緊張感に欠けてしまったのは残念。
「考える事をやめた」はやっぱり読者サービスのようなものなんだろうか? 不死身な敵の倒し方は15年前も今もあんまり変わらないのね、と変に納得してしまった。そういえばノトーリアス・B・I・Gもその口か。あいつの場合考える事じたいあるのかどうか怪しいが……。
最後のおまけエピソード「7日で一週間」は、荒木先生大丈夫?と思うと同時に、こういうのが描けるなら荒木先生もまだまだ大丈夫だ、と矛盾したことを思ってしまった。少なくともあいかわらずサブタイトルはうまい。