戸川幸夫のレビュー一覧
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購入済み
凄い作品だった
碌に文字も書かない自分ですが、いやはやのめりこむ様に読んでしまいました。
話そのものもそうですが、ちょくちょく見開きで圧倒的な画力が眼底を殴ってくるのは昨今の漫画ではあまり覚えないものです。
少しでも興味のある方は二の足を踏まず買ってから考える事をお勧めします
同梱されている羚羊の話も大変引き込まれるものでした。
件の羆事件を知っている方も知らずにいる方も、読んでおいて損など何一つ無い話であります
ただ一つ、題材が題材なだけに、流石にショッキングなシーンはあります -
購入済み
面白い、と一括りに出来ない…
作者略歴を見れば、矢口氏50台半ばの連載、それも「ビッグゴールド」というベテラン作家ばかりを集めた月刊誌での掲載だったのだから、かなり自由に描けた筈の連載だったろうと推察出来る。(しかも、趣味性の高いヤマケイ文庫で単行本化)ほぼ、矢口高雄という作家の絶頂期の作品と考えて良いのではないか。
実際、二本の作品のどちらも、胸に来るモノがあった。
子供の頃、「シートン動物記」に感動した人なら、強くお薦め出来る。 -
Posted by ブクログ
本来、人間は自然の一部である。
自然というフィールドにおいて、人間と他の動物とは対等であるべきなのだ。
大正四年十二月、三毛別羆事件として知られるこの事件は、二日で六名の死者を出す被害となった。
開拓民の村を羆が襲い、女子供を食べては、何度も現れる。
どこから羆が襲ってくるのか、村は恐怖に陥る。
一方、自分の縄張りで好き放題山を開墾する二本足を苦々しく思っていた羆はある日、彼らの家を襲うことにした。
自分の縄張りで何をしようと文句を言われる筋合いはない。
軒先のトウモロコシを食べていたが、ある時をきっかけに人肉の味を知ってしまう。(羆風)
かつては毛皮を目当てに狩猟対象だった羚羊(カモシカ)は、野生生物保護を名目に狩猟禁止となった。
蔵王山麓、七ヶ宿。
禁猟となった後も密猟を続ける猟師たちが集まってきた。
彼らが狙うのは飴色の角を持つ牡の羚羊。
羚羊と猟師の一対一の戦いを描く(飴色角と三本指)
人間と、動物の視点がフェアに描かれている。
都市を築いた現代人が忘れてきたものだ。