【感想・ネタバレ】ヤマケイ文庫 野性伝説 羆風/飴色角と三本指のレビュー

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凄い作品だった

2022年09月08日

碌に文字も書かない自分ですが、いやはやのめりこむ様に読んでしまいました。
話そのものもそうですが、ちょくちょく見開きで圧倒的な画力が眼底を殴ってくるのは昨今の漫画ではあまり覚えないものです。
少しでも興味のある方は二の足を踏まず買ってから考える事をお勧めします
同梱されている羚羊の話も大変引き込まれ...続きを読むるものでした。

件の羆事件を知っている方も知らずにいる方も、読んでおいて損など何一つ無い話であります
ただ一つ、題材が題材なだけに、流石にショッキングなシーンはあります

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Posted by ブクログ 2021年08月21日

吉村昭の「羆嵐」で知られる。人喰いクマの事件。「釣りキチ三平」の矢口高雄による漫画版。

人間の立場より野生のクマの立場からの描写が何より秀逸。人と自然の関係について深く考えさせられる。

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購入済み

面白い、と一括りに出来ない…

2020年10月02日

作者略歴を見れば、矢口氏50台半ばの連載、それも「ビッグゴールド」というベテラン作家ばかりを集めた月刊誌での掲載だったのだから、かなり自由に描けた筈の連載だったろうと推察出来る。(しかも、趣味性の高いヤマケイ文庫で単行本化)ほぼ、矢口高雄という作家の絶頂期の作品と考えて良いのではないか。
実際、二...続きを読む本の作品のどちらも、胸に来るモノがあった。
子供の頃、「シートン動物記」に感動した人なら、強くお薦め出来る。

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Posted by ブクログ 2018年06月24日

日本史上最悪の獣害である「三毛別羆事件」。これを知ったのは、「百姓貴族」の検索すんなだったかなぁ。
で、検索してみて悲惨さに戦慄。文章だけのウィキペディアでさえ、そうだったのに漫画として読むとさらに。
恐怖と悲劇な事件。犠牲者の方々の冥福と共に、同じ事件を起こしてはいけないと強く思います。その一念で...続きを読むマタギとなった大川春義氏と、記録を残した木村盛武氏い尊敬を憶えます。

被害者の方々には記憶から消してしまいたい事件でも、教訓として後世に残さなければいけないことはあるものなので。

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Posted by ブクログ 2023年12月25日

1000ページ超えのボリュームたっぷりです。
対等に描かれていて、読み進めるにつれて
人と動物の共存とは、何かということを考えるきっかけになりました。

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Posted by ブクログ 2023年09月02日

六線沢への羆襲来。記録小説「羆嵐」に描かれた事件を今度はコミックで読む。絵になっている故、イメージは固定化はされてしまうが、想像はつきやすい。住民主観での物語の展開。創作部分の多さを感じるが、実感は持ちやすい。羆を擬人化しての思考描写。動物の感情理解は容易くない。当たらずとも、考えるきっかけにはなる...続きを読む。被害の悲しみ。自然に罪を被せても更生することはない。憎んでも報われることはない。そういうものだと知識をつける。学ぶことが共生につながる。羚羊対密猟者がテーマの作品がもう一遍収録。無駄な戦い。結末は虚しい。

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Posted by ブクログ 2023年01月23日

【きっかけ・目的】
作画が、矢口高雄先生だったから。
羆嵐の実在の話については、何も知らずに読んだ。

【感想】
大正期の北海道の開拓時代に起きた羆による開拓集落を襲う惨劇を題材とした物語。

劇画調としているが実話がベースとあってとてつもなく迫力がある。

同時に構成力が非常に良く、時系列に羆が人...続きを読むを襲っていく過程がわかりかつ、襲い方もリアルに描かれていて読んでいて本当に辛くなった。

【終わりに】
矢口高雄先生の本をもっと読みたくなった。
釣りキチ三平だけではなかったのだ。

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Posted by ブクログ 2021年03月16日

事実に基づいた内容で、
ドキドキしながら読みましたが、
羆(ヒグマ)が人間を襲う描写は、
かなり凄惨で、
読み返すのは私には厳しい。

もう一つ話が付いていて、
カモシカと密猟者の話。
この話も面白かったです。

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Posted by ブクログ 2019年09月27日

吉村昭の「羆嵐(くまあらし)」を読んでいたので、同じ事件を扱った矢口高雄の漫画を読んでみた。この漫画の原作は戸川幸夫の「羆風(ひぐまかぜ)」で、「羆嵐」と「羆風」は同じ三毛別羆事件を取り扱っている。紛らわしいですね。
「羆嵐」よりもこちらの方が史実っぽいなあと思ったら、矢口高雄本人がさらに追加取材を...続きを読む重ねたそうで、こういう姿勢には本当に頭が下がる。

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Posted by ブクログ 2019年03月31日

 本来、人間は自然の一部である。
 自然というフィールドにおいて、人間と他の動物とは対等であるべきなのだ。

 大正四年十二月、三毛別羆事件として知られるこの事件は、二日で六名の死者を出す被害となった。
 開拓民の村を羆が襲い、女子供を食べては、何度も現れる。
 どこから羆が襲ってくるのか、村は恐怖...続きを読むに陥る。
 一方、自分の縄張りで好き放題山を開墾する二本足を苦々しく思っていた羆はある日、彼らの家を襲うことにした。
 自分の縄張りで何をしようと文句を言われる筋合いはない。
 軒先のトウモロコシを食べていたが、ある時をきっかけに人肉の味を知ってしまう。(羆風)

 かつては毛皮を目当てに狩猟対象だった羚羊(カモシカ)は、野生生物保護を名目に狩猟禁止となった。 
 蔵王山麓、七ヶ宿。
 禁猟となった後も密猟を続ける猟師たちが集まってきた。
 彼らが狙うのは飴色の角を持つ牡の羚羊。
 羚羊と猟師の一対一の戦いを描く(飴色角と三本指)

 
 人間と、動物の視点がフェアに描かれている。
 都市を築いた現代人が忘れてきたものだ。

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Posted by ブクログ 2020年04月27日

大正4年12月、北海道で起きた8名が死亡した日本史上最悪の獣害といわれる三毛別羆事件を約1000ページ(飴色角と三本指を含む)で羆風と題し漫画で表現された。
また、熊の視点から人間のことが語られるシーンもある。

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