和月伸宏のレビュー一覧
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所々中断があったりしてやきもきしたものの、見事完結。
実に和月先生らしい、考えぬかれたネタと閃きとがふんだんに盛り込まれた作品。いやぁ、ヒューリー最終回までに間に合って良かったね…
ということで本作は「群像劇」であることは再三語られてきたことですが、そこらへんがイマイチ判りづらかったのが難点かなぁ。あまり同時進行しているエピソードが少なく、単に「主人公が変わった」くらいの感じだったんですよね…あと、「死体卿を倒して終わりで本当に良かったのかな…」というのがちょっと引っかかったり。これは途中忘れていたりしている部分があると思うので、特にジョンドゥとピーベリーのエピソードはもう一度読んでみる必要が -
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アシュヒト&エルム編、ひとつの到達点。
ヒューリーの物語、アシュヒト&エルムの物語、ジョン・ドゥの物語…群像劇である本作ですが、実はクライマックスの場所が微妙にズラされて、それぞれがこの長い物語の途中途中のフックとなっていた、ということにようやく気付きました。だから因縁の相手、レイス戦が比較的中盤に発生し、決着がついてたんですなぁ。正直、あの時点では「もっと引っ張れよ!」と思っていたんですが、あそこで、ヒューリーの物語はひとつの到着点にたどり着いていたのですな…
それぞれのキャラクターの執着、因縁、またその衝突…引き伸ばしの無い、実に密度の高い展開が続いています。単純に、死体卿を倒して終わり -
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『るろうに剣心』の新作読み切りです。
本作品は、
駒形由美と志々雄真実の出会ぃと馴れ初めを、
短編漫画1本と、これを肉付けし、補完した、
中編ノベライズ1本のセットで描いています。
原作本編(連載)で、
なぜ、志々雄と由美の絆は、深かったのか…?
なぜ、最後に志々雄は、由美は刺したのか…?
その理由となる背景が、描かれています。
本編での志々雄一派は、
人間性の欠片もなぃ残虐非道のテロ集団ですが、
本作品では、その志々雄や十本刀らの人間性が、
きちんと描かれており、とてもよかったです。
特に、小説版のメインフレームとなった、
本作のキーパーソンである由美の妹分の華火と、
佐渡島方治との -
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ビーム来た!ビーーーーーム!!眼からビームのタイガーリリィです。
ウンゲホイヤーとの格闘戦なんて、眼からビームの衝撃興奮に比べたら、なんのことはない。
ポーラールートの戦闘もいよいよ佳境。機能特化型フランケンシュタインも、タイガーリリィのほかには死体卿ことトート・シャッテン残すのみ。
で。死体卿の機能特化ってなんなんでしょ?
名前に意味あるのかな、と思って調べてみたら「トート」は死。「シャッテン」は影だそうで。
「死の影」というネーミングです。でも、機能の説明とはいかず。ま、そりゃそうだ。なかなかのラスボス扱いされている死体卿。名前ぐらいでネタバレしてちゃ話になりませんな。
「死の影」ねぇ。