伊図透のレビュー一覧

  • おんさのひびき 新装版 下

    購入済み

    いいですね

    よかったです

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    2023年01月14日
  • 分光器 伊図透作品集

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    この作家の良さがよくわかる作品集になっているのではないか。初めてこの作家に接したが、いい作家に出会えた衝撃を受ける作品群です。

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    2022年04月29日
  • おんさのひびき 新装版 下

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    下巻は中心人物がマコになって。
    上巻の視点人物の少年がウシシ笑いの結構馬鹿になっていて、奥行きが増す。
    エトに関しては悲劇的な結末を想像しながら読んでいたが、この結末でよかったー。

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    2020年05月02日
  • おんさのひびき 新装版 上

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    こ、これはいい! 少年少女たちを好きにならざるを得ない。
    既視感があるなーと思っていたら、なんでも短篇集『辺境で』所収「靴ひもを結べ!」「靴ひもを結べ!・冬」「あふれてしずんだお話たち」「NO TITLE」あたりと繋がりがあるんだとか。

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    2020年05月02日
  • 銃座のウルナ 4

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    ネタバレ

    英雄としてトロップへ帰還したウルナ、故郷で愛するひとと巡り会い、新たな生活を始めるが、平和な生活の裏側で戦争は確かに続いている。
    今巻から新展開だけど、物語の主題がいよいよ語られ始めた印象。重く陰惨なテーマを扱いながらも、漫画としての文体は軽やかで美しい。

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    2019年08月10日
  • 銃座のウルナ 1

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    ネタバレ

    戦場の悪罵の合間に挟まれる詩的な語りと、人物の表情や奇怪な蛮族、雪国の景色を描く繊細な線とによって織られたSF戦争漫画。ただその美しい世界に浸るだけでも楽しめるけれど、1巻で導入が終わり、巻末で大きく話が動き出す様子を見せたので、展開としても続きが気になる。

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    2019年07月05日
  • 銃座のウルナ 7

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    憎しみと、愛の深さが余りにも拮抗していたからかもしれないが、もしウルナが子を宿す女性と言う性別で無ければ、ウルナは生きる道を選んだだろうか。フェミニズムがヒステリックに叫ばれているが、互いが互いであり、性別を含めての個体であると言う認識が出来んもんか、人間は…と考えさせられる。1~2巻辺りを読んでいると、女性への搾取が描かれているし、女性性を自覚して利用する場面もがっつり描かれていて、嫌悪感を抱いたりもするのだが、主人公のウルナは一貫して、親無しの自分を育ててくれたトロップと言う土地に住む人への恩義だけを純粋に生き抜いた。一人の弱くて強い人の物語だ。

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    2019年04月05日
  • 銃座のウルナ 6

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    ウルナが銃を持っていたのは最初の3巻までくらい、狙撃手として武勲を上げた彼女が故郷に帰って来て、兵士ではなくなる部分が多いのだが、作品のタイトルが『銃座のウルナ』なのは、やはり彼女はまた、銃を取らなければならない時が来るんだろうなぁ…と思いつつ、6巻を今から読む。
    たった一人のトホマの底なしの憎悪、それはウルナの想像をはるかに凌駕したものだった…ウルナの絶望も、トホマの想像を遥かの凌駕したものだったろう…

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    2018年09月28日
  • ミツバチのキス 新装版 1

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    人と接触すると、その人の心の中身、現在・過去・未来の全てを読み取ってしまう能力を持ったが故に、家庭が崩壊し、新興宗教に拾われ、その能力で教祖に祭り上げられ、そこから脱出した草野慧の物語。政府機関のエリート官僚でもある「完璧な書類」を作る駿河は、認知力の限界があってこそ、人間関係は育まれるのだと、誰でもない人物になり、下町の工場で働く慧を探り当て、監視しながら考えている。「戦後の無策をチャラにしたい連中の怠惰を背負ってマウンドに立たされる 孤高のエース」、駿河は慧に彼女を追っている政府の思惑を話す。
    誰の心にもある「闇」を見てしまう、この先に待ち構える「闇」を見てしまう慧に、駿河は「孤独」の本質

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    2018年05月12日
  • 犬釘を撃て!

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    ネタバレ

    保険の調査員が、対象者を調べるうちに権力の介入をいろいろ知っていく羽目になるって言う中々骨太の映画みたいな話。
    個人的には是非シリーズ化してほしいです。

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    2025年11月07日
  • 分光器 伊図透作品集

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    「銃座のウルナ」の伊図透の最新短編集。
    観念的で正直何が何だか良く判らん話もあるが、こういう作品が雑誌に掲載されて単行本化されるというのはとても良いこと。
    その訳が判らんというのは「堰」という短編なんだけど、巨大な堰のイメージや変な形のヘルメットのデザインとか何だか良く判らない螺子を締めるシーンとか良いんだよなぁ。別に物語とか意味とか内容とかどーでも良いんだよ。判んなくても良いもんは良いという気になる。

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    2022年02月24日
  • 犬釘を撃て!

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    アーネストボーグナインそっくりだなと思っていたら2時間映画を意識しているかのようなラストに大興奮。この人『北国の帝王』好きすぎでは。

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    2021年12月23日
  • 犬釘を撃て!

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    「銃座のウルナ」の伊図透の新作。
    架空の大陸を舞台に、鉄道の敷設・保線の作業列車「エストリャル・フガス号」とその作業員の話。
    「銃座のウルナ」もそうだけど、伊図透は世界設定が抜群に巧い。広大な大陸を繋ぐ唯一の長距離移動手段であるため、鉄道の維持は人命よりも重く、またその管理運営を担う鉄道管理局が絶大な権力を持つ世界。鉄軌目当ての盗賊が跋扈し、破壊された線路を修復する巨大なディーゼル駆動の機関車。面白くない訳がない。
    是非ともシリーズ化してもらいたい傑作。

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    2020年11月28日
  • 辺境で 伊図透作品集

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    伊図透氏の作品を初めて読みました。
    「夢」があるし、「人生模様」を感じる。 好きな物語は・・・ラストの”NO TITLE”です。

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    2019年05月19日
  • 銃座のウルナ 7

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    完結。自分の中に宿っている命を想い、
    全てを背負おうとし、全てを終わらせようとし、
    そしてひとつの道を選ぶウルナ。
    哀しく、しかしとても強い彼女の姿に心打たれます。
    思えば、戦場での彼女が描かれたのは前半3巻までで、
    その後の彼女の「転戦」は描かれていません。
    あの土地でのことが、ずっと彼女につきまとい、
    彼女を縛り続けていたのだと考えると胸が詰まります。
    SF的、ファンタジー的に始まりはしましたが、
    描き出されたのは、戦争や偏見に翻弄される人々の、
    女性の物語でありました。
    トロップの未来が幸せでありますように。

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    2019年03月22日
  • 銃座のウルナ 6

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    初巻から通して、カバーを使った演出が見事。
    こういう楽しみはやはり紙書籍ならではだなぁと思います。
    ミスリードであれ、思い過ごしであれという
    望みも虚しく、トホマの心の闇に光差すことは叶わず、
    どうしようもない決定的な亀裂がふたりに訪れる。
    戦争は続き、自分にとっては哀しみでしかない経験を
    「英雄」の業としてもてはやされることになるウルナ。
    理解し、寄り添ってくれる人々も、
    ウルナの人気を利用しようとする人々も、
    ともにウルナを追い詰めていくことになる哀しさ。
    次巻、完結。彼女の想いはどこへ向かうのか。

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    2019年03月22日
  • 銃座のウルナ 5

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    カバーの絵と、カバーを外すと現れる絵が描き出すもの…。
    境遇や価値観を超えて育まれる愛と、
    愛情では、愛情ゆえにどうしようもないすれ違い。
    直接的な戦いが描かれるわけではないけれど、
    それぞれの心が抱えた愛憎が齟齬が
    ひしひしと伝わってきて、哀しくてたまりません。
    ふたりの運命はこの先どうなるのか、
    故郷の街を震撼させている殺人事件は
    本当に彼の手によるものなのか。
    完結まで残すところ2巻。目が離せません。

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    2019年03月21日
  • 銃座のウルナ 4

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    インターバル…なのか?
    戦地から離れ、故郷に帰ったウルナ。
    戦争の影は残るものの、普通の生活と平和な日々。
    新しい恋も芽生え、平穏に過ぎていくかに見えた日常に
    「あのとき」の残渣は容赦なく絡んでくる。
    彼女はどうするのか、事態はどうなるのか。
    穏やかな中にも着々と高まっていく緊張と不安。
    果たして、ウルナに幸せな日々は戻るのでしょうか。
    衝撃の事実と緊迫を引きずって、5巻へ。

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    2019年03月21日
  • ミツバチのキス 新装版 2

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    人間の中には多分誰にも「強い」と「弱い」がある。「強い人間」と「弱い人間」があるのではなく、一個の人間の中にあるもので、それが他者からなんらかの干渉を受けた時に「強い人間」「弱い人間」に分類されるのかもしれない。

    性搾取される女性性を、この作者はどう言う気持ちで描いているのだろうか、といつも思う。物語のある漫画としては非常に面白いのだが、どうしてもこの部分が引っ掛かってしまう。多分、現在社会に於いても、女性を性発散の物体くらいにしか考えない男はいっぱいいて、警鐘を鳴らしているのかもしれないが、どうしても後味が悪いと感じてしまう思いが拭えない。

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    2018年05月12日
  • 銃座のウルナ 5

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    ヅード族を殲滅しようとしたのは、その文化ゆえに受け入れ難かったからだろうか(禁忌とされる風習があった為)。トマホの夜に巣くう闇は、最期の一人になってしまった怒りと憎しみと絶望から生まれているのか、それともヅード族が持つ本質から来るものなのか。彼の怒りや憎しみは筆舌に尽くし難い。ウルナに対する復讐のやり方もこれ以上ないと言う程に残酷なものである。が、一兵士として赴任し、任務を果たしていただけのウルナが女性であったからこそ、こう言う復讐を考えられるわけで、憎しみを越えて二人が愛し合っているとしても、今は失きヅードの故郷の風景を記憶するたった二人の人間だったとしても、トマホの行為は女性性に向けられて

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    2018年03月31日