あらすじ
ウルナ・トロップ・ヨンク…狙撃手として戦場で生き、故郷に帰還した彼女。愛する者もでき、平穏に暮らしていた彼女に悲劇は襲った。過酷な戦争の時代を生きる彼女の、選択は…。圧倒的架空戦史巨篇、衝撃の完結。
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Posted by ブクログ
憎しみと、愛の深さが余りにも拮抗していたからかもしれないが、もしウルナが子を宿す女性と言う性別で無ければ、ウルナは生きる道を選んだだろうか。フェミニズムがヒステリックに叫ばれているが、互いが互いであり、性別を含めての個体であると言う認識が出来んもんか、人間は…と考えさせられる。1~2巻辺りを読んでいると、女性への搾取が描かれているし、女性性を自覚して利用する場面もがっつり描かれていて、嫌悪感を抱いたりもするのだが、主人公のウルナは一貫して、親無しの自分を育ててくれたトロップと言う土地に住む人への恩義だけを純粋に生き抜いた。一人の弱くて強い人の物語だ。