伊図透のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヅード族を殲滅しようとしたのは、その文化ゆえに受け入れ難かったからだろうか(禁忌とされる風習があった為)。トマホの夜に巣くう闇は、最期の一人になってしまった怒りと憎しみと絶望から生まれているのか、それともヅード族が持つ本質から来るものなのか。彼の怒りや憎しみは筆舌に尽くし難い。ウルナに対する復讐のやり方もこれ以上ないと言う程に残酷なものである。が、一兵士として赴任し、任務を果たしていただけのウルナが女性であったからこそ、こう言う復讐を考えられるわけで、憎しみを越えて二人が愛し合っているとしても、今は失きヅードの故郷の風景を記憶するたった二人の人間だったとしても、トマホの行為は女性性に向けられている攻撃に思えてしまうのだ。ウルナは「罪悪感」からトマホの欲望に逆らえない、これはDVを行う相手への服従に他ならない。
人それぞれ、読み方は様々だろう。が、この部分への「女性搾取」さえも「物語」としてしまう描き方には嫌悪感を抱いてしまう人間がいると言う事を解った上で描かれているのであればいいのだが。 -
Posted by ブクログ
タイトルから想起される様なものは無い。パラレルワールド的なSFで、今よりも少し前の時代背景に近い為か、どうしても男尊女卑的な思想が根底にあり、それに抗う為の話でもない。ここの部分でどうしても引っ掛かりを覚えてしまう。
戦果を挙げて帰国したウルナが特権を得る事もなく、やはり所詮女性兵士と言う「国家思考」は変わらない。この時代にあっても女性が逞しく生きている、とは思えない。現在は「女性を搾取するもの」として当然と扱っていた時代とは明らかに異なっている。撤廃はされてないし、以前現実の中でも女性蔑視は残っているが、女性の描き方としてはかなり古いモノと考えて読まないといけない部分がある。
とは言え、戦争相手のゾード族が、実は「人間である」か否か、それを見せない様にする事で憎悪を増強させ、駆逐するに似た戦い方が出来ている、と言う戦争の行方がどうなるのか、その部分では非常に読ませる漫画だ。漫画としては面白いんだけど、読んでて生理的に気持ち悪いなと言う感覚も湧く。恋人関係になってさえ、男性が女性を搾取して当然と言う怖さがある。性欲が絡むと、自分の性欲は100%満たされないとしてもとりあえず自分も性行為を行う事はやぶさかではないし、と言う「性欲」がある場合は女性だけが搾取されていると言う完全な被害者ではあり得ない、と言う部分の描き方が妙にリアルで、性欲のない人間が読むと気持ち悪さを感じてしまうのかもしれない。 -
ネタバレ 購入済み
野球というより
女子野球と言うより女子野球選手漫画と言うか…
恵と愛の能力の高さばかりがフューチャーされて、肝心の野球シーンはほとんど描かれない。
なのですげーすげーばかり言ってる印象。
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Posted by ブクログ
ネタバレ説明を省略しても伝わる技術と、それゆえのシャープでスマートな話の印象、絵柄はやわらか、に多少の奇想をまぶして、この作者は出来上がっている。
「ミツバチのキス」や「銃座のウルナ」では奇想の成分が濃く。
この短編集は良質な映画のようだ。
STEEL BLUE
芸術家が鉄を扱ったら。
靴ひもを結べ!
男の子が馬鹿に見える女の子と、男の子ふたり。
靴ひもを結べ!・冬
靴マニア。
辺境で
劣悪な労働環境。
あふれてしずんだお話たち(ほっとけ。さくら。ソ連の石)
少年少女のほのぼのものかと思いきや、沙村広明を連想させられる陰惨さに。
「世界のいろんなところに行くんだ、タダ乗りで」という少年は、「靴ひもを結べ!」にも、「NO TITLE」にも。
NO TITLE
鉄道員と、キセル少年と。