月上ひなこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ザ・背徳感!めちゃくちゃ萌えました。
逃げても逃げてもまとわりつく業の深さに、とうとう観念した蒼でしたね。
失った愛を消し去るため、節操の無い肉体関係を繰り返す蒼の心を初めて動かした相手が、意識を失って路上に倒れていた葉月です。大学生になって上京したばかりの葉月は、不測の事態が重なって住む場所をなくしていたのを蒼の好意で居候することに。
そこで蒼と女の情事を盗み見てしまったのがきっかけで、二人は急速に体を重ねあう関係になってしまいます。
二人の濡れ場がハンパなくエロ。年の差がかなりあるのもいいし、蒼がノンケだけど恋愛経験豊富で手馴れてるのもいいし、乱れた女性関係を気にして嫉妬してそれでも離れたくないと思う葉月の揺れる心も切なくていい。
どんどん互いに溺れていく様子がものすごーく萌えます。
なのに、そこから一気にどん底。胸が引き裂かれるような展開です。わけもわからず突き放されてしまった葉月の悲嘆が、読んでいて辛かった…蒼が手のひらを返したように葉月を扱うのにはかわいそう過ぎで。
葉月には辛すぎる蒼の態度でしたが、その後の開き直った葉月の行動に溜飲が下がりました。一緒に地獄まで堕ちる決意もできたことだし、容易ではないこれからがあるとしても、このラストは正解だったと思います。禁忌な関係に激萌え。
奈良千春絵師のイラストが素敵でした。でも、若手の日本画家で着物着てる人いないです。皆、ふつうに適当な格好です。まあ、いたらいいなと思うけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ江戸友禅の新鋭作家・日比野佑一には苦い過去があった。
六年前、佑一は高校に勤める美術教師だった。
ところがある日、新入生である少年に熱心に口説かれ、男同士である上に、先生と生徒という関係ながら付き合い始めることになったのだが、そのことが彼の母親にばれ、佑一は彼の将来のため「結婚して子どもを作りたい」という嘘をつき、別れたのだった。
別れて六年が過ぎても、佑一は彼のことを忘れられずにいた。
ところが、その彼・久生暁也が、偶然、佑一の工房を訪ねてくる。
佑一に着物を作ってもらいたいという水商売の女性を伴ってやってきた暁也は、佑一に対して恨みの目を向ける。
以後、暁也は佑一の下へと通い始め、ついには家に居座ってしまう。
暁也は意外なことに料理がうまく、また佑一の子どもでもある晃の面倒もよく見てくれていて、同居する相手としては申し分なかったけれど、暁也に気持ちがある佑一にとってはちょっとした暁也の行動が気になって仕方なく、また暁也も傷つけられた苛立ちを佑一へとぶつけてくる。
佑一はこれは自分に対する罪のつぐないなんだ、と考えて暁也の行動に耐えるけれど――
という話でした。
佑一は本当は暁也のことを大好きだったけれど、彼の将来を思って別れることを選択する。
けれど、その後の暁也は佑一が考えた以上に荒れ果てた日々を過ごし、再び佑一の前に現れた時には、ホストとして退廃的な雰囲気と抑えきれない苛立ちを漂わせていた。
佑一はそれに胸を痛めるけれど、自身もまだ暁也に思いを残したままで、とてもじゃないけれどそんな暁也の気持ちを思いやってやれる余裕もなく、また、佑一は暁也が自分と別れたほうが幸せだ、と思っていたため、自分の気持ちを告げるつもりもなかった。
けれど、暁也は佑一の傍にいて、少しずつ今の佑一を知るたびに、ひどい振られ方をして怒っていた気持ちが少しずつ融けていって……
という感じの話でした。
ひどい別れ方をしたカップルが、再会して付き合うまでの話がセンチメンタルに描かれています。
こんなにもこんなにも離れていても想いあえることなんてそんなにないと思うから、もう少し、どっちかがさっさと折れたらよかったのになー……と思うけれど。
佑一は暁也は自分の隣にいない方が幸せだと思ってるし。
暁也は佑一の気持ちがわかってないから、言うにいえなかったのかもしれいないですね。
なんにせよ、センチメンタルなお話が好きな方にはオススメします。 -
Posted by ブクログ
初めて読んだ作家さんですが、会話もテンポがいいし言葉が簡潔で分かりやすかったです♪
火事でアパートから焼けだされて、友人宅に居候していた葉月はある夜、友人に抱かれそうになり、着の身着のままで飛び出す。ふらふらしていたところ、偶然通りかかった蒼の車と接触して意識を失いそのまま蒼の家に身を寄せる事に。。。
蒼は日本画家でひっきりなしに女がやってきては身体を繋げる、ジゴロだそうです。女が来る時は和服なのも艶っポイ。また、奈良さんの絵が色気が壮絶で言う事ありません。
そんな自分にも他人にも執着しない蒼が一緒に暮らすうちに葉月に夢中になっていたのに、蒼の暗い過去が偶然目の前に突きつけられた途端、手のひらを返したように葉月に対して冷たい態度を取っていく。
二人を繋ぐものの業の深さは言いようがありませんが、それでも狂った血でも一緒に居たいという想いはよく分かりました。
過去は捨てたつもりでも、ある日突然に顔を出すんですね〜
面白かったです、とても。 -
Posted by ブクログ
個人的には脇キャラの理一と和人とか気になりますね。理一さんなんて完全に「ラブモ(志水ゆきさん)」の葵一じゃん!と思ってしまいました。私としてはカップリングの関係に惹かれて買ったのですが楽しめました。大満足とはいかなけれど満足です。まぁハピエンですし。小説の後がどうなるのか物凄く気になるところ。し葉月の母親がもし蒼と会ってしまったら…とか。そして日本画家の設定がほとんど活かされてないところも気になります。デッサンまでさせておいて…なんというか全体として「これは後々補完されるんだよね?」と聞きたくなる感じの物足りなさ。同人誌でも良いので補完をお願いしたい。
*私は楽しめましたがこの手のカップリングが苦手な人もいると思うので色々注意が必要かもしれません。