鴨居まさねのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
40代の恋愛と猫。デザイナーのトリさんとウシちゃんが事務所を構えたのは天窓のあるビル。その窓から入ってくる老齢猫、フミヤさんの飼い主、本間さんはトリさんにご執心で・・・。トリさんとその周りのご近所物語。「40代の恋愛と猫」としかいいようがない。出てくる登場人物がみんな中年。全体にふわふわしたトーンを基調とした、ふわふわマンガで、読んでるとすごく猫をもふもふしたくなる。本間さんの「ゴールの決め方を教えてくれよ休憩長すぎて忘れちゃった〜〜」という台詞をみて分かる通り、旬を過ぎた(この言い方は失礼か?w)トリさんと本間さんの距離感が絶妙にもどかしい。もどかしいと言っても、イライラする類の話ではなくて
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Posted by ブクログ
必ずしも絵がうまいとはいえない。わざとそうしているのか線がひどく雑な時があるし、どうしてそのコマからそういう展開になるのか、話しの流れがうまく掴めない事もある。読みにくいといえばそうなのかもしれない。でもそんなことで鴨居マンガの面白さは失われない。なぜなら鴨居まさね本人がとても魅力的な人物であるからだ。
鴨居フィルターにかかると、ありふれた二人のありふれた恋愛がすごくおもしろいものだと知る。・・というとちょっと語弊があるのだけど、一見ありふれているようでいて、その実一癖も二癖もあるような人物ばかりだと気付く。「ありふれた」と一括りにされてしまうようなその他大勢の中のひとりであっても、全く魅力 -
匿名
ネタバレ 無料版購入済み職人
主人公のにれここと松岡楡は28歳の女性。
彼女は片思い歴20年の清田くんがやっている工房で傘職人のアルバイト三年目の見習いである。
清田君に社員として雇ってと言ってもほかの職人たちを食わせていくのに精いっぱいなためバイトのままである。
しかも彼は既婚者で片思いの成就の可能性はない。
そんな中母の久子が経営しているブラシ職人の工房で働くベテラン職人が目を悪くしたため人手が足らないという状況になっていた。
そしてにれこにブラシ職人を一緒にやってほしいというのだった。
社員になれる見込みのない傘職人のバイトより斜陽産業でもブラシ作りを継いでほしいという母に根負けしてやることになったにれこ。
作り方を -
無料版購入済み
違う職種への憧れってあって、職人さんや老舗、手仕事そんな言葉に惹かれます。
刷毛屋さん創業百年だそうだから、使い込んである金型なんて丸みを帯びてなめらかな手触りそうだななんて想像してしまう。
手仕事の工程が詳しく描かれてますが、主軸は恋愛も、でも日常会話の面白みで話が進行していく感じです。
魅力をどう―説明したらいいんだろうって考えると、会話の軽妙さ?軽快なやり取りに味があるのかも。柿ピーの出会いの結婚話がリアルに感じてなんか好きでした。
2,3巻ではちょうどお試しのところに両方ともティッシュのポイントの話題があってその生活感にクスっとします。
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Posted by ブクログ
短編集ですね。
帯もついてたのでキスケさん2巻と一緒に購入しました。
◆秘書・恵純18歳
タイトルのごとくの話。主人公の恵純がめちゃくちゃ嫌いだった。鴨居まさね作品にてこれほど嫌いな登場人物なぞかつていなかったのに、とにかく嫌いだった。ただ、単体でこの主人公がひたすらにストーリーを進めていかれたら耐えられないけど、他の登場人物から見た主人公とストーリー進行に途中から変わるので、最後まで読むとまぁ好きではないが大嫌いではないな、くらいには落ち着きました。
続けようと思えばいつまでも続けられる話だと思います。
なので「え?これで終わり??」とあっけにとられる終わり方をします。(理由はあとがきに書 -
Posted by ブクログ
10年近く前にイギリスに2週間ほど滞在し、知り合いのイギリス人のお宅にホームステイした。ロンドンの東の郊外にある典型的なイギリス住宅だったその家で、奥様のCさんが私と夫のためにお料理してくれたもの・・・
鮭を1匹丸ごとお鍋でゆでて、バターソースをかけて食べる、という簡単なものだったけど、(ニンジンやブロッコリーなども別ゆでして添えてあった)そのときのお鍋が素敵だった。
オレンジ色でだ円形の重たいお鍋!
だ円形なので、魚が1匹そのまま入る・・・
見た目も素敵で、私も欲しくなった。
あとで知ったら、ル・クルーゼだった。ル・クルーゼのココット・オーバル。
札幌のデパートで見つけたら定価が2 -
Posted by ブクログ
文庫で二巻まで。続きが長いみたいだから同居人が買ってきてくれたら随時読もうかと。
なんにせよマンガがうまい。のびのび描いているし、描きたいことが明確で、読んでいて安心はできる。できるが・・・だいたい主役たちと同世代として、リアルすぎてちょっと気持ち悪くなってくるきらいがあって・・・主人公のカレシは、ちょっと現実離れしていてほっとさせてくれるが、そのほかのキャラクターがこれでもかってくらい細部まで描かれていて、二巻まで読み終えたとき胸やけがしたくらい。比喩でなくほんとにぐあいが悪くなったんだよー。そこまで読み手になにかを与えられるマンガを読んだのが久々すぎたからかも。
このあと、主人公のカレシも