一条ゆかりのレビュー一覧
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ネタバレ 無料版購入済み
さすがの面白さ
期待どおりの面白さです。
庶民的な萌ちゃん目線で進むのかと思いきや、バリバリお嬢様のシオくんでした。
でもお嬢様が石にかじりついてでも這い上がるって方向でないところが私は好きです。
それにしても萌ちゃん、すんごい嫌な女!泣いて人を頼りにするところが特に! -
購入済み
今の私にタイムリーでした
小学生だった50年前、一条先生の作品を読んだ記憶があるものの内容は覚えていません。
一条先生の描く大人の世界が理解できていなかったからだと思いました。
プライド=誇り とはどういうことか、を丁寧に掘り下げて描いた本作。
内容に飛躍はなく絵も美しく、7巻一気に読みました。
どの登場人物も魅力的です。
もう老い先短い高齢者となりましたが、残る人生を、シオちゃんのように誇り高く誠実に生きたいと本気で思った次第です。
若い頃なら萌ちゃんに共感または反発し、シオちゃんには偽善を感じたかもしれませんので、逆に今の年齢で出会えてよかったかもしれません。
これだけの大舞台を描ける一条先生の博識さと聡明さに -
ネタバレ
最初から最後まで面白かった!
息つく間もない怒涛の展開、ゴージャスな世界観、リアリティのある描写、どれをとっても素晴らしかったです。
神野氏の一人勝ち…とレビューで言われてますが、史緒の中で一番大きな存在は結局のところ萌ですよね。
萌の出産のあたり、ふたりの関係が唯一無二で誰にも割り込めないものなんだと感じてグッときました。
愛と憎しみは紙一重…。
萌は母親と和解したところで不幸の星の元に生きてることは変わらないと思うので、最高に幸せな気持ちになったところで人生の幕を閉じられたのはある意味ハッピーエンドだったのではと思います。悲しいけど。
個人的には最後まで「産まれたらマルチェロの子でした!」ってオチをちょっと期待してたけ