中島みゆきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『夜会』は未観賞ですが、中島みゆきさんの詞が好きで本書を手に取りました。
行間といい文字数といい、初見は「詩集かな?」と思って読み始めたのですが、読み進めれば行間すら物語の一部なのだと確信する内容の濃さ。
すごい。もう本当に、壮絶な言葉の世界です。
”どんな人にも 必ず夢は叶う 一生にひとつだけ叶う
引き替えに 一生の何もかもを失ってもかまわない約束で
夢は 一生にたったひとつだけ叶う”
作中のこの言葉が物語の芯でありギミックであり、総てであります。
言葉の美しさも然ることながら、物語の完成度も素晴らしいです。
ミステリ好きにもおすすめ出来る展開で、彼女の復讐がどうなるのか、たった一つの夢は叶うのか、続きが気になって一気読みしてしまいました。
読み終わって呆然。もう一度ページを捲り直して、ああそういうことだったのかと呑み込んで、呑み込んでも呑み込んでも溢れてくる切なさに、夢にまで見る始末。本当に壮絶です。
シンガーソングライターとしての中島みゆきさんしか知らなかった私には、本書は強烈でした。
今後はストーリーテイラーとしての彼女の一面を、もっと知っていきたいと思います。
夜会観て見たいなぁ… -
Posted by ブクログ
【目次】
第一幕 GLASSHOUSE・夏
第一場 到着
1 いない私
騙りの庭
2 新品の眺め
3 片袖のない着物
4 傷
5 おかえり
第二場 花に覆われた湿原
6 能書き
7 新品のスーツを着た男
8 谷地眼
9 計画
10湿原であります
11朱色の花を抱きしめて
朱色の花を抱きしめて
12花暖房
第三場 犯罪
13一生と一日
14狂言日誌
朱を奪う紫
15 野守草
16ためになる恋
17獲物とった
第四場 風の夜
18ティーンエイジャーだった頃
19陽時計・月時計
陽紡ぎ唄
20火をかざせ
21手を出すな
22ひとりぽっちの闘い
23爪
疑えばきりがない
24さぐり
25虫
第二幕 GLASSHOUSE・冬
第一場 吹雪
26雪の粒はいくつ
27古い帽子
ツンドラ・バード
28白銀霜髪
29白闇
第二場 白都
30白都より
31田舎のネズミ
街路樹
32轍
33作業灯
第三場 病
34ひとりぽっちの闘い
35氷河零時
36氷室守
37遠近法氷脈
38足の下に何かがあるので
39地下から陽時計を見上げれば
40ヤコブの梯子
41成就
第四場 愛人
42ずっと待ってたのに
43CAP
天使の階段
第五場 凍原へ
記憶
44空からアスピリン何を待っているの
45祝福
46越境者
47敵
六花
48帳簿
49地吹雪を御存じない
第六場 迷子
粉雪は忘れ薬
50凍原楼閣 -
Posted by ブクログ
✾動物たちがみた戦争
✾渡邉英徳、貴志俊彦、中島みゆき
✾光文社新書
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【?QUESTION?】
この書籍の表と裏の写真。
この写真を見て何が違うか、
分かりますか??
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“これからはAIの時代になる。”
講演会でプロジェクターを見ながら、
話を聞いた日。
戦時中の写真が色づいている。
写真が動画となり、
色と音がついている。
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戦争で犠牲になっていたのは人間だけではない。
軍鳩・軍馬・軍犬。
この三種だけは軍の名前がつき、
戦争にに駆り出されていた。
そしてー
食べられもした。
そんな動物たちにフォーカスされた、
当時の写真とAI化した写真どちらも掲載された戦争の話。
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【ANSWER】
花の色。
⇨どちらも本物にみえる。
事実がどうかは分からないのに。
AIはフェイクニュースも大量に出回る。
それを見極めるための目を養うことも
すごく大切なこと。
⋯ということも教えてくれる、
学びに溢れた1冊です✧
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Posted by ブクログ
とんでもない2人のコラボ本だ!と驚かされ手に取りました。内容はさほど濃密ではなかったです。1980年10月23日と2022年7月5日の2人の対談内容と、お二人が相手についてのことを書いたエッセイ、中島みゆきが愛唱する谷川俊太郎の詩(なるほど!)4編、お互いに代表される詩を交互に24編。
ただ、こういう形なら詩を手にとって読むかなぁということと、中島みゆきの普段知り得ない性格が垣間見えて良かったです。詩人ってちょっと電波より(昔いうところの宇宙人)な方多いですけど、中島みゆきさんも面白いですよね。谷川俊太郎とならんでも遜色ない…。
対談にはルビないですけど、この本に興味引かれる高学年くらいなら大丈夫だと思います。 -
Posted by ブクログ
谷川さんとみゆきさん?と意外でしたが、お二人とも言葉を紡ぐお仕事をされていて、考えたら不思議ではありませんでした。
みゆきさんは大学の卒論で谷川さんをテーマにするほど、当時から強い関心を寄せていて、谷川さんは・・・みゆきさんに対してどういうお気持ちだったかはわかりませんが、
とにかくおふた入りの対談からから始まります。
このやり取りがおかしくて・・・
先生と小学生のようで、また散歩の途中で出会ったおじさんと少女のやり取りのようで、主に谷川さんがあれこれみゆきさんに質問されるんですが、その質問をのらりくらりかわしたり、う~んてじらしたり、そしてびっくりすることに谷川さんに対してみゆきさんはため口なんですね、ずっとではないですが。
対して谷川さんは敬語、笑えます。
日付を見るとみゆきさん20代でした、デビューしたて?
構えないというか、自然体というかその時から大物感出てます。
そんなみゆきさんをさからう様な、ちょっぴりお茶目な谷川さんもかわいいです。
そして終盤には2022年に行われた対談が載ってます。
食生活、健康法、加齢、死後のことなど、みゆきさんも年を重ねられて、相応の受け答えをされている(当たり前か)
お二人の過ごされてきた人生観がにじみ出てしみじみします。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ貴重な、一冊。
1980年10月、谷川俊太郎氏の仕事部屋での対話と、42年後の2022年7月、の新たなる対話。このふたつを読み較べるだけでも価値がある。どこか噛みあわないところもあった40年前。時を経て、それが、どうなるか。
魂の存在について、信じられるとする中島みゆきに対し、当時、谷川は「非科学的な人」とばっさり。詩人にしては意外な印象を受けた。
が、40年経った対談では、「今は、ぼくも完全に魂があると思ってるわけ」と谷川は語る。「それが一番大きな変化でしたね」とも。
これは、その過ごした時間が、どの年代での40年間だったかの違いもあるか。最晩年の谷川の死生観でもあるだろう。
一方、中島みゆきのほうは、自分を曝け出さない、どこか相手をけむに巻くような会話が、相変わらずという印象も受けた。
「あたし、あんまり許容範囲が広くないんだろうな」と言っていた40年前と違って、なにか新たに受け容れた価値観はあったのだろうか。それはまた、彼女の最晩年に、作品の詞となって現れるのかもしれない。
そんな時をまたぐ対話の挟んで、互いが互いについて語った文章や、詩人としての両者の作品が交互に並ぶ章は読み甲斐もあって楽しめる。メロディに乗っている詞、というかメロディの制約を受けている詞より、純粋に詩のほうが、つまり、谷川の作品のほうが、やはり、いいと感じるのはやむ無しだろうな。
概して、谷川が中島みゆきを解析していく文章が読み応えがある。自分を隠そうとする中島の本性を見抜いてか、その表面的な人物像と、心の中の本性との差を、「うそとほんと」と題して、どちらにも、いや、どちらでもないという形で分析しているのが流石だ。
そんな言葉の巨人を、中島みゆきは、一方的に憧れの対象として語るしかないのも、これもやむ無しだろう。
“「何かを諦めることで世界がより正確に見える」っていうふうに、いまは思うようになってますね。”
と語る最晩年の谷川の言葉は、これから老境を迎える自分にも響く。歳をとることも、楽しみになってくる、励みとなる言葉だ。