橘かおるのレビュー一覧
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AV監督×純情リーマン。
設定が設定だけに、絡みシーン肌色シーンはてんこ盛りなんですが、内容は明るくてスイートなラブロマンスです。
失恋して、そのせいで仕事でミスしてしまい、泥酔した上にチンピラに絡まれてしまった瞬。深夜に起きたサイアクの出来事から助けてくれたのが、AV監督の早見。
偶然のきっかけから、早見がAV製作をしている撮影現場を垣間見ることになってしまった瞬は、AV女優よりも彼女に演技指導をする早見の方を激しく意識してしまうことに。
純情で平凡な生活を送ってきたリーマンが、刺激的な場面を目撃して、自分の生き方に対する意識まで変わっていくのにドキドキさせられました。
一目惚れっていうやつですね。
早見のセクシーさにみとれ、トリコになっちゃいます。
世間知らずゆえの無謀な熱意が危うくもあり、一途でかわいいところでもあります。
憧憬が嵩じて、早見から「ゲイビに出ないか?」と誘われ思わず同意してしまいます。演技指導されると、一生懸命応じてしまう素直さがかえってベテラン早見の下心を煽ってしまったりするのがツボでした。
もちろん、早見の方も瞬に対する気持ちにはまるまる私情が混入していて、ゲイビ出演なんて口実なんです。むしろ、誰にも瞬の乱れる姿を見せたくないくらいご執心。こちらも、きっと一目惚れだったんだろうなという、はじめっから思わせぶりな態度です。
しかし、エロ的には瞬の世間知らずに乗じてやりたい放題w
演技指導じゃなくて、恋人調教?
瞬に恥ずかしがりそうなこといっぱいさせて喜んでいる、さすがはAV監督です。
しかし、イイ人なのかヘタレなのか、早見は瞬に対して最後の一線だけは越えることはありません。
むしろ瞬の方が恥ずかしがりながらも、早見に対して「僕がイかせてあげたい」なんて、無意識だろうけどかなり積極的になっています。
瞬が好きなくせに、ただの演技指導する間柄でしかないと自信なさげな早見は、ある場面を目撃して嫉妬にかられた末に彼の気持ちを確かめようとちょっとお粗末な芝居をしてしまいます。恋は盲目。
893とのいざこざに瞬が巻き込まれそうになったりしますが、ちゃんと早見が身体を張って頑張ります。深刻なシーンはありません。あくまでもスイート。
とても甘い気分に浸れました。
七海センセのイラストも華を添えています!美しくエロス。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ両親を亡くし、花屋のチェーン店を営む伯父夫婦に育てられた和泉。
和泉は、華やかな容姿で人気のフラワーコーディネーターである従兄弟・伸行の陰に隠れて生きてきた。
けれど、和泉はそのことに何の不満も抱いておらず、ただ花を触れることを幸せに感じていた。
しかし、ホテルグループ社長の日下に出会い、その日常は一変する。
最初は、和泉が自分のコネやカネを目当てに近づいてきたのだと思った日下だったが、そうではないことを知り、また、和泉も気がついてない和泉の魅力に気がついた日下は、和泉を磨こうとあれこれ和泉を構い始める。
洋服を変え、少しでも自信を付けられるように甘い言葉をささやく。
そうやって日下に大人の余裕で甘やかされ、和泉は少しずつフラワーアレンジメントの腕にも自信を手に入れる。
会うたびに日下に惹かれていく和泉だったが、日下が伸行とキスしているところを見てしまい――という話でした。
伸行にわざと似合わない地味な服を着せられ、自分のやったフラワーコーディネートさえも、ちょっとだけ変えて、伸行の作品として発表されても文句の一つも言わない和泉。
伸行が自分にまさか間違ってることを言ってるなんて、一つも思っていない純粋で天然でおっとりさん。
そんな和泉の目を開かせたのが日下で、和泉はちょっとずつ見た目も華やかに、中身も前向きに変わっていく。
そうなっていくと面白くないのは伸行で。
実は今まで自分の才能だと思っていたのがしょうじゃないことがばれる恐怖。
おまけに自分にはちっともなびいてくれなかった日下が、あっさり和泉になびいたことに対する嫉妬。
そして何よりも、和泉を手元にとどめていたかった少しねじれてしまった想い――。
全部がぐちゃぐちゃになって、伸行は和泉につらく当たってしまうのだけれど――と。
個人的には、一番よくわかるのは伸行の想いだったりするのかな……と思います。
一番かわいそうな役回りでしたが。
まぁ、割とBLによくある感じなので、こんな三角関係(?)がお好きな方にはオススメしておきます。 -
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ネタバレ達哉は、坂下組の金庫番で、組長の養子。
そして、驚異的な運を持つ男。
賭け事には負け知らず、日々株を動かし、組の運転資金を稼いでいた。
ところが、組長である義理の父が病に倒れ、その気もないのに坂下組の若頭に指名されてしまう。
突然の出来事に達哉は戸惑うけれど、その重責を引き受けるかどうか、達哉は自分の運試しをして決めるために、はるばるモナコのカジノまで出かけて行った。
そこで、案の定大勝ちし、勝ちすぎて、マフィアに目をつけられたところを、竜崎という男に声をかけられる。
「手助けは必要か?」と声をかけてくれた竜崎は、「金はない」と告げる達哉に、「なら、身体がほしい」と言われる。
約束どおり、信じられないくらい熱い夜を過ごした二人だったが、達哉は出かけて行った竜崎の隙をついて部屋を後にした。
その後、達哉は若頭を正式に引き受け、乱れようとしている組内部を立ち直らせるために動き始めるが、対立する組の組長代行として、竜崎が再び達哉の目の前に現れる。
「俺たちの挨拶は、こんな上品なものじゃなかったろ」と初対面を装う達哉に、そうはさせじと執着心を隠そうともしない達哉に、恋人関係を強要するが……?
という話でした。
異国の地で出会った二人が、帰国してから再会し。
達哉は自分の立場もあり、竜崎のことを拒み続けるけれど、竜崎はそんな達哉を諦めなられなくて、何とか自分のところにとどまらせ続けようとする。
ただ、竜崎の言葉のノリが軽いので、そんなに深刻な響きはないんですが、冷静に考えるとかなりの執着具合。
結局最後は、熱い一夜を忘れられなかった達哉も自分の気持ちを認めてハッピーエンド。
二人がどうやって、互いの立場と時間をやりくりするのか、ちょっと後日談も読んでみたい気もしましたが、よかったです。 -
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ネタバレ人工知能を擁する最新鋭の「黒船」を保有する傭兵の来栖牙。
軍事大国アリストを訪れた牙は、海軍で艦長を務める提督・ルロイから、丁重な歓迎を受ける。
実は牙は失われた小国アシハラの出身で、その国は技術大国として恐れられたのだが、何らかの事故か内乱か理由不明の爆発で、すべてを失ってしまったのだった。
そして、その技術の結晶が、「黒船」であった。
失われしアシハラの技術で作られた「黒船」は各国がこぞってほしがる状況で、今回も「黒船」目当ての歓待であることはわかっていた。
けれど、気位の高い大貴族出身で、禁欲的な雰囲気をまとうルロイが、突如雰囲気を変え、まるで誘惑ともとれる行動を仕掛けてくる。
一目見た時から「美しい」と感じていた牙は、罠かもしれないと思いつつも、ルロイの無防備な媚態に魅せられてしまうが……
という話でした。
なんというか、出会った直後に、自分の媚態を晒して牙を誘惑してくるルロイはなかなかのものだと思うんですが、ルロイは今までにもこういうことをしたことがあるのか、それともある意味、牙だけが特別だったのか、その点については謎のまま。
感じてるときの口ぶりからは初めてっぽいんだけどな……初めてだといいな、というのは私の願望ですね。すみません。
とはいえ、そんな感じで、早急に身体をつなげる二人ですが。
どっちかというと、恋愛よりも、アクション……というのか、運び屋というお仕事の方がメイン。
あんまり恋愛でラブラブ……という雰囲気はまったくありません。
基本的に、ルロイもプライドが高いし、誇り高いので、牙の前で甘えて見せたり……というタイプではまったくないんですが。
実は嫉妬心はちゃんと持っていて、自分の恋人に手を出そうとした相手に無言で剣を突きつけてしまう辺りがまた、しびれる。
ちょっとルロイが初めてなのかどうなのかも含めて、チグハグなところもありますが(それはできれば「牙だったから」という理由付けをしてくれれば個人的にはうれしかったのですが)、アクションシーン的なところもしっかり読み応えがあってとても面白かったです。
それにしても、無理強いされているわけでもないのに、なぜ、最初にルロイが身体を使うことを一番に思いついたのかが、激しく謎ですが。