松原耕二のレビュー一覧

  • 本質をつかむ聞く力 ──ニュースの現場から

    Posted by ブクログ

    何が真実なのか、という視点をいつも持っていたい。最近、周りの人が「対話」していなくて、誰も他の人の話を聞いていなくて、ただ、吐き出す人がいるだけだ、と感じていたので、「聞く」のに集中したくて、手に取った。
    本当の意味で「聞く」。戦争時に色々な事実が「言い換え語」によって、捻じ曲げられたこと。こころで「聞く」を学べたと思う。手元に置いて、何度も読み返して、複雑なものを排除する社会の傾向に抗おうと決意を新たにする。諦めない。

    0
    2022年11月05日
  • ここを出ろ、そして生きろ

    Posted by ブクログ

    フィクション?ノンフィクション?
    国際的なすごく難しい問題を背景にしながらも、主人公の日本人女性とフランス人との揺れる心情、近ずく気持ちにどんどんと読み進めることができた。先日亡くなった山本美香さんの姿ご重なる。死と向き合わせで現場で携わる人の、すばらしい志に頭が下がる。
    誰もが大聖堂の完成を見ずに死ぬだろう。それでも続けるのはなぜか。それが正しいことだと知っているからだ。

    0
    2012年09月18日
  • ここを出ろ、そして生きろ

    Posted by ブクログ

    コソボ、コンゴで国連・人道支援NGO活動に身を投じる恋人たちのリアルと、そこに潜む深い心の闇。同様の職に就く友人たちを思いながら読んでいたが、途中からそんな余裕は無くなった。何かに駆り立てられるような終盤にとにかく圧倒される。支援の皮肉な矛盾、本当の救い、人を思うということ。読後もずっと胸がざわついている。

    0
    2012年04月04日
  • ここを出ろ、そして生きろ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    NPOで働く2人の恋愛小説。

    NPOや非営利団体を描いた物語を初めて読んだ。
    いくら世界の機関でも組織としての手順を重要視する考え方が存在するんだと知った。
    他にも国連職員はパスポートを2つ所有しているとか、戦場でも救援活動は仕事の取りあいとか・・・
    衝撃的だった。
    これも著者が長年記者として世界を見てきたからこそ描けた内容なのかなと・・・

    最後に題名の意味が分かるのだが、なんとも涙が止まらなかった。

    0
    2012年02月13日
  • ここを出ろ、そして生きろ

    Posted by ブクログ

    152現場を知った人でないと書けない作品。人道支援って何か、身の回りの一人を救うこととどう違うのか?結論は出ないけど、正しい教育と子供の成長しか世界の平和って語れないのかなあと思う。

    0
    2021年11月25日
  • ハードトーク

    Posted by ブクログ

    1291かなり業界を美化しすぎてる感じがしないでもないが、相手の心の扉を開くということが難しいことは分かる。けどこれからTVはどうなっていくんやろう。守られるべきものが護られる時代になってほしいの

    0
    2021年10月12日
  • ハードトーク

    Posted by ブクログ

    インタビューが単なる予定調和な物でなく、官能的で本質を曝け出すものであることを実感させるような物語。

    0
    2020年11月06日
  • ハードトーク

    Posted by ブクログ

    インタビューアーの岡村俊平.番組を中心になって転がしてきたが、お払い箱になっている.若い時にインタビューして、最終的には辞任に追い込んだ藤堂が首相に就任して、マスコミを叩きはじめた.総理の指名でインタビューアーに選ばれた岡村と藤堂のやりとりが秀逸だ.部下の谷村月子の存在が良い感じでストーリーに絡んでくる.

    0
    2014年06月24日
  • ハードトーク

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    インタビューの世界を垣間見ることができた感じがして
    なかなか面白かったです。
    終わり方も良かった。

    0
    2014年03月03日
  • ハードトーク

    Posted by ブクログ

    インタビューを題材にした数少ない作品。セックスでも、戦場でもいいが、いつになってもこのスリルはたまらない。駆け出し時代の原点に、戻りたくなった。

    0
    2014年01月27日
  • ハードトーク

    Posted by ブクログ

     これは不要ではと感じるエピソードが多い。サービスしすぎかな。
     後半は、割とグイグイ来ます。
     帯の推薦文の佐和子さんみたいなうまさは感じないのは、作品の構成図みたいなものが透けて見えるからか。

    0
    2014年01月21日
  • ここを出ろ、そして生きろ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ジャーナリスト松原さんの処女小説。
    良かった。
    これは、松原さんじゃないと書けないなあ。。。

    トラウマ、人との出会い、愛すること、再生、信頼、正義、信じること。
    そして祈ること。
    小説のテーマすべてが入っていた気がする。
    盛りだくさん過ぎるのかもしれないけど、
    でも、よかった。
    最後は泣いた。

    0
    2012年09月09日
  • ここを出ろ、そして生きろ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    コソボの紛争地で支援をしているNGO職員の男女の恋愛小説。
    フィクションなのに、ノンフィクションのような、
    圧倒的展開に引き込まれます。

    自分も関心がある、人道支援。
    その現地での支援の厳しさ、難しさ、暴力の連鎖。


    飢餓や貧困、戦争といった問題はあまりに大きすぎて、
    考えれば考える程途方にくれてしまう。
    でもぼくらの仕事は、大聖堂をたてるようなもの。
    サクラダ・ファミリアのように、自分たちが死ぬまでに建物が完成することがないと知っている。絶対に。
    それでも彼らはやめない。毎日、レンガをひとつひとつ、積み重ねていく。
    僕らの仕事も同じだ。それでも続けるのは、それが正しいことと知っているか

    0
    2012年07月16日
  • ここを出ろ、そして生きろ

    Posted by ブクログ

    出だしから引き込まれ、ストーリーもテンポ良く、一気に読み上げた。
    タイトルも最後に深い意味も持ち、考えされられる本だった。

    12/04/06-42

    0
    2012年04月06日
  • ここを出ろ、そして生きろ

    Posted by ブクログ

    祖国を想い戦う兵士、戦禍の中に生きる罪もない人々を救うため、自身の身の危険をも顧みずNGO活動に奔走する人々。いつくしむように一日一日を重ね「毎日を生きる」それがどれだけ尊いものか本書は伝えてくれる。

    0
    2012年04月09日
  • ここを出ろ、そして生きろ

    Posted by ブクログ

    NGO活動を通じて出会ったジャンとさゆり。過酷な現場を共有し、絆を深めていくふたり。だが、ジャンの過去にはさゆりの思いもしなかった出来事が…。

    半日で読んでしまった。NGOのことなんて何にも知らない私にも、わかりやすく、引き込まれてしまうストーリー。

    文章を読んで、頭では理解できても、本当にそんな酷いことがこの世界で起きているのだろうか、とは今でも思ってしまう。メディアの外側で、今もこんな悲劇が世界中で起こっているんだろうか。

    ここで、当たり前に自分が生きているということ。それだけで、本当は幸せなことなんだ。

    0
    2012年01月21日
  • ここを出ろ、そして生きろ

    Posted by ブクログ

    一気に読んでしまった。
    NGO団体の職員同士での恋愛から、人道支援団体の実務や国連とのがんじがらめのルールや関係性、それに対するジレンマ、過去のトラウマ、紛争地域の現実が絡み合い物語となっている。
    紛争地域などへ人道支援に行く人たちの綺麗事だけではない、心の闇がリアルに描かれていた。民族間の対立や宗教間での対立。同じ人間同士で争わなければいけない絶対的な現実がある。

    0
    2024年02月06日
  • 本質をつかむ聞く力 ──ニュースの現場から

    Posted by ブクログ

    フェイクニュースによる弊害、そう言う考えの人もいるのか、と思わせる効果がある。耳を澄ませて言葉の奥の本質、全体像をつかむ。

    0
    2019年07月26日
  • 本質をつかむ聞く力 ──ニュースの現場から

    Posted by ブクログ

    情報過多な現在において、どうやってメディアと向き合っていけばいいのか?というような本。フェイクニュースのあふれる昨今、本質を見極めるには、みたいな。

    もともとテレビの中の人のようなので、ハッキリとは言わないがネットにはちょっと懐疑的な意見が見え隠れしてるような。とはいえ、絶対的にテレビ寄り、とまではいってない感じ。
    個人的には、今、テレビの方が全然信用ないけど、ネットは自分に都合の良い情報だけを拾ってしまうというのは、確かにその通りだなと思う、
    トランプ大統領や、いろんな戦争、東京MXテレビの「ニュース女子」の件も出てきて、なかなか興味深かった。
    「メディアを使いこなす」という考え方には賛成

    0
    2018年09月21日
  • ハードトーク

    Posted by ブクログ

    ドライブ感溢れる小説だけど、決して軽くはない。著者は現役のTBSのキャスター。自身の経験をベースに魑魅魍魎が跋扈する報道の現場を描く。主人公は在東のテレビ局に勤務する敏腕記者。20年前の現役大臣へのインタビューで蹉跌を踏む。それはインタビュアーとしての矜恃がさせたものとは言え、相手を袋小路に導き、そこから呻きにも似た本音を引き出す「官能」さに嵌まってしまい、大臣を辞任へと追い込む。首魁を挙げた快感は微塵もなく、インタビュー直後には茫然自失に陥る。その報いとして、かけがえのないものを喪う。以後、長き彷徨を経て再生していく物語。エピローグは圧巻。天職を得たことによる悲劇。また、その悲劇を救うのも天

    0
    2017年11月05日