松原耕二のレビュー一覧

  • 本質をつかむ聞く力 ──ニュースの現場から
    何が真実なのか、という視点をいつも持っていたい。最近、周りの人が「対話」していなくて、誰も他の人の話を聞いていなくて、ただ、吐き出す人がいるだけだ、と感じていたので、「聞く」のに集中したくて、手に取った。
    本当の意味で「聞く」。戦争時に色々な事実が「言い換え語」によって、捻じ曲げられたこと。こころで...続きを読む
  • ここを出ろ、そして生きろ
    フィクション?ノンフィクション?
    国際的なすごく難しい問題を背景にしながらも、主人公の日本人女性とフランス人との揺れる心情、近ずく気持ちにどんどんと読み進めることができた。先日亡くなった山本美香さんの姿ご重なる。死と向き合わせで現場で携わる人の、すばらしい志に頭が下がる。
    誰もが大聖堂の完成を見ずに...続きを読む
  • ここを出ろ、そして生きろ
    コソボ、コンゴで国連・人道支援NGO活動に身を投じる恋人たちのリアルと、そこに潜む深い心の闇。同様の職に就く友人たちを思いながら読んでいたが、途中からそんな余裕は無くなった。何かに駆り立てられるような終盤にとにかく圧倒される。支援の皮肉な矛盾、本当の救い、人を思うということ。読後もずっと胸がざわつい...続きを読む
  • ここを出ろ、そして生きろ
    NPOで働く2人の恋愛小説。

    NPOや非営利団体を描いた物語を初めて読んだ。
    いくら世界の機関でも組織としての手順を重要視する考え方が存在するんだと知った。
    他にも国連職員はパスポートを2つ所有しているとか、戦場でも救援活動は仕事の取りあいとか・・・
    衝撃的だった。
    これも著者が長年記者として世界...続きを読む
  • ここを出ろ、そして生きろ
    152現場を知った人でないと書けない作品。人道支援って何か、身の回りの一人を救うこととどう違うのか?結論は出ないけど、正しい教育と子供の成長しか世界の平和って語れないのかなあと思う。
  • ハードトーク
    1291かなり業界を美化しすぎてる感じがしないでもないが、相手の心の扉を開くということが難しいことは分かる。けどこれからTVはどうなっていくんやろう。守られるべきものが護られる時代になってほしいの
  • ハードトーク
    インタビューが単なる予定調和な物でなく、官能的で本質を曝け出すものであることを実感させるような物語。
  • ハードトーク
    インタビューアーの岡村俊平.番組を中心になって転がしてきたが、お払い箱になっている.若い時にインタビューして、最終的には辞任に追い込んだ藤堂が首相に就任して、マスコミを叩きはじめた.総理の指名でインタビューアーに選ばれた岡村と藤堂のやりとりが秀逸だ.部下の谷村月子の存在が良い感じでストーリーに絡んで...続きを読む
  • ハードトーク
    インタビューの世界を垣間見ることができた感じがして
    なかなか面白かったです。
    終わり方も良かった。
  • ハードトーク
    インタビューを題材にした数少ない作品。セックスでも、戦場でもいいが、いつになってもこのスリルはたまらない。駆け出し時代の原点に、戻りたくなった。
  • ハードトーク
     これは不要ではと感じるエピソードが多い。サービスしすぎかな。
     後半は、割とグイグイ来ます。
     帯の推薦文の佐和子さんみたいなうまさは感じないのは、作品の構成図みたいなものが透けて見えるからか。
  • ここを出ろ、そして生きろ
    ジャーナリスト松原さんの処女小説。
    良かった。
    これは、松原さんじゃないと書けないなあ。。。

    トラウマ、人との出会い、愛すること、再生、信頼、正義、信じること。
    そして祈ること。
    小説のテーマすべてが入っていた気がする。
    盛りだくさん過ぎるのかもしれないけど、
    でも、よかった。
    最後は泣いた。
  • ここを出ろ、そして生きろ
    コソボの紛争地で支援をしているNGO職員の男女の恋愛小説。
    フィクションなのに、ノンフィクションのような、
    圧倒的展開に引き込まれます。

    自分も関心がある、人道支援。
    その現地での支援の厳しさ、難しさ、暴力の連鎖。


    飢餓や貧困、戦争といった問題はあまりに大きすぎて、
    考えれば考える程途方にく...続きを読む
  • ここを出ろ、そして生きろ
    出だしから引き込まれ、ストーリーもテンポ良く、一気に読み上げた。
    タイトルも最後に深い意味も持ち、考えされられる本だった。

    12/04/06-42
  • ここを出ろ、そして生きろ
    祖国を想い戦う兵士、戦禍の中に生きる罪もない人々を救うため、自身の身の危険をも顧みずNGO活動に奔走する人々。いつくしむように一日一日を重ね「毎日を生きる」それがどれだけ尊いものか本書は伝えてくれる。
  • ここを出ろ、そして生きろ
    NGO活動を通じて出会ったジャンとさゆり。過酷な現場を共有し、絆を深めていくふたり。だが、ジャンの過去にはさゆりの思いもしなかった出来事が…。

    半日で読んでしまった。NGOのことなんて何にも知らない私にも、わかりやすく、引き込まれてしまうストーリー。

    文章を読んで、頭では理解できても、本当にそん...続きを読む
  • ここを出ろ、そして生きろ
    一気に読んでしまった。
    NGO団体の職員同士での恋愛から、人道支援団体の実務や国連とのがんじがらめのルールや関係性、それに対するジレンマ、過去のトラウマ、紛争地域の現実が絡み合い物語となっている。
    紛争地域などへ人道支援に行く人たちの綺麗事だけではない、心の闇がリアルに描かれていた。民族間の対立や宗...続きを読む
  • 本質をつかむ聞く力 ──ニュースの現場から
    フェイクニュースによる弊害、そう言う考えの人もいるのか、と思わせる効果がある。耳を澄ませて言葉の奥の本質、全体像をつかむ。
  • 本質をつかむ聞く力 ──ニュースの現場から
    情報過多な現在において、どうやってメディアと向き合っていけばいいのか?というような本。フェイクニュースのあふれる昨今、本質を見極めるには、みたいな。

    もともとテレビの中の人のようなので、ハッキリとは言わないがネットにはちょっと懐疑的な意見が見え隠れしてるような。とはいえ、絶対的にテレビ寄り、とまで...続きを読む
  • ハードトーク
    ドライブ感溢れる小説だけど、決して軽くはない。著者は現役のTBSのキャスター。自身の経験をベースに魑魅魍魎が跋扈する報道の現場を描く。主人公は在東のテレビ局に勤務する敏腕記者。20年前の現役大臣へのインタビューで蹉跌を踏む。それはインタビュアーとしての矜恃がさせたものとは言え、相手を袋小路に導き、そ...続きを読む