【感想・ネタバレ】ここを出ろ、そして生きろのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2012年09月18日

フィクション?ノンフィクション?
国際的なすごく難しい問題を背景にしながらも、主人公の日本人女性とフランス人との揺れる心情、近ずく気持ちにどんどんと読み進めることができた。先日亡くなった山本美香さんの姿ご重なる。死と向き合わせで現場で携わる人の、すばらしい志に頭が下がる。
誰もが大聖堂の完成を見ずに...続きを読む死ぬだろう。それでも続けるのはなぜか。それが正しいことだと知っているからだ。

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Posted by ブクログ 2012年04月04日

コソボ、コンゴで国連・人道支援NGO活動に身を投じる恋人たちのリアルと、そこに潜む深い心の闇。同様の職に就く友人たちを思いながら読んでいたが、途中からそんな余裕は無くなった。何かに駆り立てられるような終盤にとにかく圧倒される。支援の皮肉な矛盾、本当の救い、人を思うということ。読後もずっと胸がざわつい...続きを読むている。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年02月13日

NPOで働く2人の恋愛小説。

NPOや非営利団体を描いた物語を初めて読んだ。
いくら世界の機関でも組織としての手順を重要視する考え方が存在するんだと知った。
他にも国連職員はパスポートを2つ所有しているとか、戦場でも救援活動は仕事の取りあいとか・・・
衝撃的だった。
これも著者が長年記者として世界...続きを読むを見てきたからこそ描けた内容なのかなと・・・

最後に題名の意味が分かるのだが、なんとも涙が止まらなかった。

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Posted by ブクログ 2021年11月25日

152現場を知った人でないと書けない作品。人道支援って何か、身の回りの一人を救うこととどう違うのか?結論は出ないけど、正しい教育と子供の成長しか世界の平和って語れないのかなあと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年09月09日

ジャーナリスト松原さんの処女小説。
良かった。
これは、松原さんじゃないと書けないなあ。。。

トラウマ、人との出会い、愛すること、再生、信頼、正義、信じること。
そして祈ること。
小説のテーマすべてが入っていた気がする。
盛りだくさん過ぎるのかもしれないけど、
でも、よかった。
最後は泣いた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年07月16日

コソボの紛争地で支援をしているNGO職員の男女の恋愛小説。
フィクションなのに、ノンフィクションのような、
圧倒的展開に引き込まれます。

自分も関心がある、人道支援。
その現地での支援の厳しさ、難しさ、暴力の連鎖。


飢餓や貧困、戦争といった問題はあまりに大きすぎて、
考えれば考える程途方にく...続きを読むれてしまう。
でもぼくらの仕事は、大聖堂をたてるようなもの。
サクラダ・ファミリアのように、自分たちが死ぬまでに建物が完成することがないと知っている。絶対に。
それでも彼らはやめない。毎日、レンガをひとつひとつ、積み重ねていく。
僕らの仕事も同じだ。それでも続けるのは、それが正しいことと知っているからだ。


圧倒された。
途方もない理想に、何を言い訳して、歩みを止めてよいのだろう?

少しでも自分も近づきたいし、
続けてゆきたい。

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Posted by ブクログ 2012年04月06日

出だしから引き込まれ、ストーリーもテンポ良く、一気に読み上げた。
タイトルも最後に深い意味も持ち、考えされられる本だった。

12/04/06-42

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Posted by ブクログ 2012年04月09日

祖国を想い戦う兵士、戦禍の中に生きる罪もない人々を救うため、自身の身の危険をも顧みずNGO活動に奔走する人々。いつくしむように一日一日を重ね「毎日を生きる」それがどれだけ尊いものか本書は伝えてくれる。

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Posted by ブクログ 2012年01月21日

NGO活動を通じて出会ったジャンとさゆり。過酷な現場を共有し、絆を深めていくふたり。だが、ジャンの過去にはさゆりの思いもしなかった出来事が…。

半日で読んでしまった。NGOのことなんて何にも知らない私にも、わかりやすく、引き込まれてしまうストーリー。

文章を読んで、頭では理解できても、本当にそん...続きを読むな酷いことがこの世界で起きているのだろうか、とは今でも思ってしまう。メディアの外側で、今もこんな悲劇が世界中で起こっているんだろうか。

ここで、当たり前に自分が生きているということ。それだけで、本当は幸せなことなんだ。

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Posted by ブクログ 2024年02月06日

一気に読んでしまった。
NGO団体の職員同士での恋愛から、人道支援団体の実務や国連とのがんじがらめのルールや関係性、それに対するジレンマ、過去のトラウマ、紛争地域の現実が絡み合い物語となっている。
紛争地域などへ人道支援に行く人たちの綺麗事だけではない、心の闇がリアルに描かれていた。民族間の対立や宗...続きを読む教間での対立。同じ人間同士で争わなければいけない絶対的な現実がある。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年11月12日

フィクションとしてではなく、ノンフィクションとして読みたかったなぁと感じた。本書は小説なんだけど、ノンフィクションなのかなぁと思えるくらい情景やお国事情がリアル。

というのも著者である松原さんの奥さんが国連で勤めていたこともあって、国連やNGOでの課題、コソボ紛争やコンゴ動乱などを目の当たりにした...続きを読むからだ。

だから、本書を読んで、コンゴやコソボについてパソコンで調べたし、いくつか本も読もうと思っている。

そういう意味ではよかったんだけど、読み物としてはすこし物足りないかなぁという感じ。結末もなんとなく読めたし、ジャンの過去もそこまで驚きを隠せなかったわけではなかった。

とりあえず時間を置いてまた読んでみることにする。

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Posted by ブクログ 2016年01月20日

佐藤優氏の「インテリジェンス人生相談」WEB版コラムに本書が引用されていた
ので、手に取った。
分量としては多くなく、読みやすい。(私は一日で読み終えた。)
読後は気持ちが重くなった。
ただ、佐藤優氏が引用していた、ジャンの仕事に対する考え方は胸を打つ。
主人公の仕事は利益とは別だと思っていたが、ビ...続きを読むジネスになるということを知
り、驚いた。
(そういえば、ビル・ゲイツ氏はビジネスにならない分野の支援をしていると朝
日新聞のインタビューで見た気がする。)

コンゴのような無政府国家にはどのように支援していくべきなのだろうか。
世界から貧困がなくなる日はくるのだろうか。
個人的な考えを述べると、貧困はなくならないと思う。
ある国家の生活レベルが上がっても、またどこかの国家で内乱や戦争が起きるか
もしれないからだ。
人間は過去に学ばないと最近特にそう思う。

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Posted by ブクログ 2013年07月09日

NGOで働くとは、紛争地で働くとはということをフィクションでありながらよく描いている本だと感じた。(自分も働いたことないのでわからないが)クライシスジャンキーとはよくいったものだ。自分の知り合いにも世界のどこかで紛争が起きることを期待してて、それでUN入りたいといっていたが、それって違うんじゃない?...続きを読むお思ったり。でも、ハートロッカーでも主人公は紛争地の刺激を求めて…っていう落ちだったっけ。
この本に戻ると、やはり女として生きることをそこそこあきらめていたような節があるさゆりの強さと、ジャンのその壮絶な過去と現場への想いが強く心に残った。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2012年05月13日

世界の紛争地で活動するNGOを舞台に、男女の恋愛を絡めたストーリーです。

さらっと読めますが、悲しい物語です。

初めて知る、人道支援の世界…。
その壮絶さに、思わず今の平穏な日常に感謝しました。

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Posted by ブクログ 2012年03月07日

コソボでの人道支援のNGO活動を通じて出会ったフランス人・ジャンと日本人・さゆり。彼・彼女が見た現場の最前線をフィクションながらも鮮やかに描く。難民キャンプに運ぶ食糧の紐付の件(ex.ドナー国が学校給食用と指定すれば、自由に使うことが出来ない)や中央(NY)と現場(コンゴ)の対比などは、月と太陽の様...続きを読むでなるほど、と思う。メモ。(1)「ここを出ろ、そして生きろ」(2)月は記憶に似ている。明るい光の中では存在する忘れてしまうのに、暗闇の中にいると驚くほど鮮やかだ。(3)誰もが大聖堂の最終的な姿を見ないまま死ぬだろう。それでも続けるのはなぜか。それが正しいことだと知っているからだ。

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Posted by ブクログ 2011年11月27日

NGO活動に生きがいを見出だすさゆりと哀しい過去を持つ人道支援者ジャンの切ない物語。プロのジャーナリストの作品だけあって現場の描写がリアル、そこに2人の恋愛が上手く絡まって面白い。「月は群れない、それでいて暗闇を照らしてくれる」が心に残る。

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