松原耕二のレビュー一覧

  • ここを出ろ、そして生きろ

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    ネタバレ

    フィクションとしてではなく、ノンフィクションとして読みたかったなぁと感じた。本書は小説なんだけど、ノンフィクションなのかなぁと思えるくらい情景やお国事情がリアル。

    というのも著者である松原さんの奥さんが国連で勤めていたこともあって、国連やNGOでの課題、コソボ紛争やコンゴ動乱などを目の当たりにしたからだ。

    だから、本書を読んで、コンゴやコソボについてパソコンで調べたし、いくつか本も読もうと思っている。

    そういう意味ではよかったんだけど、読み物としてはすこし物足りないかなぁという感じ。結末もなんとなく読めたし、ジャンの過去もそこまで驚きを隠せなかったわけではなかった。

    とりあえず時間を置

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    2016年11月12日
  • ここを出ろ、そして生きろ

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    佐藤優氏の「インテリジェンス人生相談」WEB版コラムに本書が引用されていた
    ので、手に取った。
    分量としては多くなく、読みやすい。(私は一日で読み終えた。)
    読後は気持ちが重くなった。
    ただ、佐藤優氏が引用していた、ジャンの仕事に対する考え方は胸を打つ。
    主人公の仕事は利益とは別だと思っていたが、ビジネスになるということを知
    り、驚いた。
    (そういえば、ビル・ゲイツ氏はビジネスにならない分野の支援をしていると朝
    日新聞のインタビューで見た気がする。)

    コンゴのような無政府国家にはどのように支援していくべきなのだろうか。
    世界から貧困がなくなる日はくるのだろうか。
    個人的な考えを述べると、貧困

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    2016年01月20日
  • ハードトーク

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    ネタバレ

     TVのインタビューアーの物語。友人の厚生労働大臣をインタビューによって、失脚まで追い込んでしまった。その友人が後に総理大臣となり、インタビューで対決する。みたいな話。
     最後の総理大臣とのインタビューはちょっとうそっぽいし、チープな感じがするけど、途中の流れは嫌いではない。
     ただ、作者がアナウンサーでTVで見たことがある人だと、なん読んでいて恥ずかしい気持ちになる。
     あと、仕事者って、主人公が自分の仕事のよさをほめればほめるほどさめてしまう。
     

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    2013年12月05日
  • ここを出ろ、そして生きろ

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    NGOで働くとは、紛争地で働くとはということをフィクションでありながらよく描いている本だと感じた。(自分も働いたことないのでわからないが)クライシスジャンキーとはよくいったものだ。自分の知り合いにも世界のどこかで紛争が起きることを期待してて、それでUN入りたいといっていたが、それって違うんじゃない?お思ったり。でも、ハートロッカーでも主人公は紛争地の刺激を求めて…っていう落ちだったっけ。
    この本に戻ると、やはり女として生きることをそこそこあきらめていたような節があるさゆりの強さと、ジャンのその壮絶な過去と現場への想いが強く心に残った。

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    2013年07月09日
  • ここを出ろ、そして生きろ

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    ネタバレ

    世界の紛争地で活動するNGOを舞台に、男女の恋愛を絡めたストーリーです。

    さらっと読めますが、悲しい物語です。

    初めて知る、人道支援の世界…。
    その壮絶さに、思わず今の平穏な日常に感謝しました。

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    2012年05月13日
  • ここを出ろ、そして生きろ

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    コソボでの人道支援のNGO活動を通じて出会ったフランス人・ジャンと日本人・さゆり。彼・彼女が見た現場の最前線をフィクションながらも鮮やかに描く。難民キャンプに運ぶ食糧の紐付の件(ex.ドナー国が学校給食用と指定すれば、自由に使うことが出来ない)や中央(NY)と現場(コンゴ)の対比などは、月と太陽の様でなるほど、と思う。メモ。(1)「ここを出ろ、そして生きろ」(2)月は記憶に似ている。明るい光の中では存在する忘れてしまうのに、暗闇の中にいると驚くほど鮮やかだ。(3)誰もが大聖堂の最終的な姿を見ないまま死ぬだろう。それでも続けるのはなぜか。それが正しいことだと知っているからだ。

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    2012年03月07日
  • ここを出ろ、そして生きろ

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    NGO活動に生きがいを見出だすさゆりと哀しい過去を持つ人道支援者ジャンの切ない物語。プロのジャーナリストの作品だけあって現場の描写がリアル、そこに2人の恋愛が上手く絡まって面白い。「月は群れない、それでいて暗闇を照らしてくれる」が心に残る。

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    2011年11月27日