円満字二郎のレビュー一覧

  • 四字熟語で始める漢文入門

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    ネタバレ

    四字熟語や故事に興味があったので読んでみたところ、「意気揚々」や「百発百中」といったメジャーなものから、「城孤社鼠」や「南郭濫吹」といった初めて見るような四字熟語まで分かりやすく解説され、楽しく読み進めることができた。

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    2025年03月30日
  • 四字熟語で始める漢文入門

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    漢詩の世界や四字熟語が好きで、漢文を四字熟語から勉強できるなんて、面白そうだし分かりやすそうでいいなと思った。「意気揚揚」や「百発百中」など中国古来の由来も知れて、勉強になった。漢文は難しいけれど、一歩ずつその世界に近づいていけたらと思う。

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    2025年01月02日
  • マンガでわかる 漢字の使い分け図鑑

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    漢検準1級まで合格しています
    その後1級を中心に学習していましたが ある時3級からの学習をしてみて書けない漢字が多いことに気づきました
    特に使い分け‼️
    普段使いの書き分けの学習に丁度良いものでした

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    2024年05月26日
  • ひねくれ古典『列子』を読む

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     朝三暮四や杞憂などの故事成語の典拠として知られる『列子』だが、それ以外はあまり知られていない。老荘思想の流れを組みながらも独自なストーリー展開をする『列子』の魅力をこの本は分かりやすく説明してくれる。
     逆説や意図的な論理矛盾、まとまらない終わり方など現代小説が行っている手法の原点がここにあったと分かる。古代中国には創作が生まれにくかったというのが私の先入観にあるが、どうもこれは違っていたようだ。
     作り話は語らないというふりをしながら壮大な嘘を語るのが中国文学の本質であると気づかせてくれるのだった。

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    2023年06月13日
  • 漢和辞典的に申しますと。

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    言葉や文字って面白い。故事来歴はもっと面白い。漢字に限って言えば、じっと眺めていて想像します。この漢字はこういう感じかしら。いやいやそんなことよりもっと深いものでした。


    まず目次から 

    1 食べる漢字と飲む漢字
    2 体育会系の漢字たち
    3 漢字で見る夢のいろいろ
    4 理数の国の漢字たち
    5 漢和辞典的人生訓
    6 ニュースの漢字、気になる漢字
    7 季節はめぐり、漢字はうつろう
    8 漢和辞典編集者の悩み


    私は子供の頃祖父母がいた山の中で育ちましたので、年上の叔父たちの教科書や読み古した本や、屋根裏にある、枚数が少し足りなくなって散らかった百人一首の札、古くなった雑誌や本を読んでいました。

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    2019年12月20日
  • 政治家はなぜ「粛々」を好むのか―漢字の擬態語あれこれ―

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     これは眼から鱗。「ぶつぶつ」「どきどき」といった和語の擬態語はなじみ深いけど,中国から伝わってきた漢語の擬態語もあって,日本人も長い間親しんできたんだよという話。
     漢字は表意文字で,字自体が意味をもつという固定観念があったので,今まで意識したことがなかったが,漢語に擬態語があるのはまったく自然で,何の不思議もない。説得力のある一冊。
    「堂々」「丁寧」「揶揄」といった,漢字の意味だけからは解釈しきれない言葉で,音をリズムよく重ねることで何らかの状態を現す言葉が漢字の擬態語と言える。「堂々」は同じ音が続く畳語,「丁寧」は終り方を重ねた畳韻語,「揶揄」は始りを重ねた双声語で,和語の擬態語も,「う

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    2012年06月19日
  • マンガでわかる 漢字の使い分け図鑑

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    温かい 触れて感じる、人柄や雰囲気
    暖かい 感覚的な暖かさ

    暑い 気温や室温が高い
    熱い 気温室温以外、感情が高ぶる
    厚い 奥行きや高さがある、中身が豊か、心がこもっている
    篤 病気が重い危篤、ひたむき篤志

    足 短い
    脚 長い

    元 ほとんどの場合
    基 土台や根拠であることをはっきりさせたい(基礎基盤
    本 全体を成り立たせる重要なぶぶんであることをはっきりさせたい(本質本体
    素 原材料はっきりさせたい(素材画素
    許 あるもののすぐそば(耳許枕許
    全部? あるものの近くの低いところやあるもの自体の低いところ
    下 影響を受ける範囲

    耐える 苦しみに負けない
    堪える 苦しみを乗り越える

    納め

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    2025年07月22日
  • 小学館 故事成語を知る辞典

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    この本のシリーズは今まで『四字熟語』と『諺』はパラっと目を通しました。今回の『故事成語』がこのシリーズの最後です。

    故事成語が一番難しい気がしますが、気になるものだけ、少しずつ覚えていこうと思います。

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    2025年06月07日
  • 四字熟語で始める漢文入門

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    何気なく使っている四字熟語が漢文から発生していることはある程度認識していたが、原文を参照して詳しく説明していることは素晴らしいと感じた.暴虎馮河、金玉満堂、盤根錯節、城狐社鼠などあまり見られないものもあったが、白文を読みこなすことで意味がつかめてくると思う.そのためのテクニックが数多く出てくるので覚えておきたい.

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    2025年05月02日
  • 四字熟語で始める漢文入門

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    ネタバレ

    四字熟語を元に、返り点や句形など漢文の基本に触れた漢文入門書。分かりやすいし、取り上げられている四字熟語は有名なものから「城狐社鼠」「南郭濫吹」など知らないものまであって、面白かった。句形の基本形にサ変の「せ」を加えると混乱しがちなんだよなぁとか思うところはあるけど、かといって「しむは未然形接続だからここは未然形で…」とかいうとそれはそれで古典文法の知識が必要になるから、一般向けの新書としてはこれくらいが分かりやすいかなぁ、と偉そうに思うなど。麻姑掻痒の、仙女の爪が鳥の爪みたいだったのを見て背中を掻くのによさそう、とか思ってしまう仙人が人間味があって面白い。孫の手、はもともと、麻姑の手、だった

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    2025年04月22日
  • 四字熟語で始める漢文入門

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    この本めちゃくちゃ面白くない???????日本の古典文学が好きで、古典を真に理解するには中国の古典からやらねば…漢文勉強しないと…と思いつつ、漢文てハードル高そうだよなあ…と尻込みしていたわたしにとって、救世主のような本だった。
    四字熟語の元となった話をベースに、漢文の基礎となる文法を学べる。当たり前だけどめちゃくちゃ忘れてたよね!レ点くらいしか覚えてなかった。でもあくまでも文法はおまけみたいな感じで、ストーリーを紹介してくれるのがめちゃくちゃ面白い!漢文の文法書?って結構取っ付きにくい本が多いイメージだから、本書はわかりやすいしイメージつきやすくてとっても良かったな…

    おそらく文法の基礎の

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    2025年03月21日
  • 四字熟語で始める漢文入門

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    著者も「おわりに」で言っているように、漢文を学ぶための「“教材“ではなく、内容的にも読む価値がある”本物の文章“を通じて学習を進めていく(p211)」ことをコンセプトにした漢文入門。訓点のついた原文が、本当に初心者にちょうどいいくらいの難易度と量でとってもよい。

    有名無名の四字熟語を例に、元となった故事を説明する合間合間で、決め台詞となる部分が原文で出される。ちょっと漢文に触れた感もあって、特別、漢文の専門家になりたいわけではないけれど、漢文に触れたい人にとっては、内容もわかって満足感もある。個人的には、「画竜点睛」の龍が飛び立つシーンが、漢文で引かれているところが好き。

    須臾雷電破壁、両

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    2024年12月27日
  • 漢字が日本語になるまで ――音読み・訓読みはなぜ生まれたのか?

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    漢字が伝来してから、現在のように日本語を書くための文字の形になるまでの歴史を書いた本。取り上げられる漢字にまつわる一つひとつの知識は、中学校までに習うようなものだけれども、そうした漢字にまつわる出来事が、どのように日本の中で受け入れられていったのかを丁寧に説明しているところが面白かった。

    この本の中では、繰り返し漢字という文字が、中国語を書くための文字だったことを強調される。それ自体、当たり前のことじゃないかと思うが、だとしたら、中国語を知らなかった日本の人々は、どのようにしてそうした文字の意味を知り日本語として読んだり書いたりできるようになったのか。第1章では、この問題について、全く言葉の

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    2024年12月10日
  • 四字熟語で始める漢文入門

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    四字熟語を手掛かりに漢文を読む入門。漢文の文法については返り点(レ点、一二点、上下点などなど)や再読する漢字などを解説。四字熟語が出てくる元の漢文を提示するので漢文に興味が出てきた。ただ白文だけでは手掛かりが掴めないなあ…。四字熟語:意気揚揚、百発百中、暴虎馮河、飲河満腹、一朝一夕、金玉満堂、朝三暮四、盤根錯節、余裕綽綽、南郭濫吹、城狐社鼠、蓬頭乱髪、画竜点睛、天衣無縫、麻姑搔痒。

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    2024年11月18日
  • 漢字が日本語になるまで ――音読み・訓読みはなぜ生まれたのか?

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    中国語の真似をしてできた音読み、中国語を知らない人にも分かりやすいようにした訓読み、そして新たに生まれた日本独自の音読みや日本独自の漢字。
    歴史系書物に弱い私でも漢字の歴史を興味深く思えた一冊。

    「外国語を学ぶことは、ものごとのとらえ方のちがいに触れる異文化体験」は、確かに。
    英語以外にも外国語に触れていきたい。

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    2023年04月25日
  • 漢字が日本語になるまで ――音読み・訓読みはなぜ生まれたのか?

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    漢字が日本で使われるようになった経緯を丁寧に説明した本だ.万葉仮名を発明し、その余韻が歴史的仮名遣いに残っているのは、日本人の創意工夫の産物だと感じた.さらに日本で作った漢語を中国が導入することなど、興味ある話が楽しめた.

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    2022年10月28日
  • 漢字が日本語になるまで ――音読み・訓読みはなぜ生まれたのか?

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    円満字さんのファンなので、はじめは前にも読んだことある内容だなあと思いながら読んだ。
    中学生向けの本だから、わかりやすいよう、とっつきやすいよう、文体にも気を配って書かれている。
    しかし、簡単で知ってることばかりだったかというとそんなことは全くなく、通読すると、やっぱり「なるほど!」と思うことが多かった。さすが。
    国語の教科書に書いてあるようなこと(漢字のできかた:象形・指示・会意・形声、二字熟語の構造:修飾語タイプ・目的語タイプ・類義語タイプ・対義語タイプなど)の説明もスッキリとわかりやすく、面白い。
    私が一番面白かったのは、なぜ同音異義語(こうしょう、など)が多いのかというところ(そのメリ

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    2022年08月13日
  • 漢和辞典的に申しますと。

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    以前、この人の本を一冊読んだと思う。
    『漢和辞典に訊け』だったかな。
    その時以来、気になっていた疑問が本書で解決した。
    「円満字」さん、というお名前は本名なのか?という疑問だ。

    漢和辞典編集者、ということは、会社員の立場がある人として、あえてペンネームなのか、とも思っていたから。
    それで、今回分かったのは、これが本名といえば本名だったこと。
    「本名といえば」なのは、戸籍名としては旧字体だからだそうで、まあ、その字面の迫力と言ったら。
    本書の最後の方にこの話が出てくるのだけれど、いろいろインパクトがありすぎて、そこまでの本の内容が吹っ飛んでしまったほど。

    本書は、一字を取り上げ、見開き2ペー

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    2020年12月31日
  • 漢和辞典的に申しますと。

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    ネタバレ

    書くのは正直面倒くさいけど、漢字を読むのはすごく好き。
    読み方、意味だけではなく、成り立ちというストーリーがあるのが素晴らしいと思う。
    さすが表意文字。
    表音文字ならこうはいかない。

    ただ、この本を病室のベッドで読んでいて、しみじみ年を感じてしまったのは、画数の多い似たような文字の違いがなかなか分からなくなっていたこと。
    目を近づけたり遠ざけたりしながら、間違い探しのように文字の違いを探す。…しんどい。
    漢字好きは若いうちの趣味なのかもしれない…なんてね。

    日ごろ漢和辞典を使うのは、目にした漢字の読み方や意味を調べるとき。
    しかし著者は「こんな意味の漢字はあるかな?」と調べものをしている様

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    2019年08月28日
  • ひねくれ古典『列子』を読む

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    『老子』は極端、『荘子』は大げさ、『列子』はひねくれ。そのひねくれとはエピソードの構成と展開が考え抜かれたものであることによるという。 ただ、『列子』のエピソードは人に読ませる面白さを追求した結果、思想を伝えるという面で甘くなっているという。そのため「まともな」中国思想学者からは忌避されて、日本での注釈本も絶版になってしまっている。

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    2019年01月04日