【感想・ネタバレ】漢字が日本語になるまで ――音読み・訓読みはなぜ生まれたのか?のレビュー

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Posted by ブクログ

中国語の真似をしてできた音読み、中国語を知らない人にも分かりやすいようにした訓読み、そして新たに生まれた日本独自の音読みや日本独自の漢字。
歴史系書物に弱い私でも漢字の歴史を興味深く思えた一冊。

「外国語を学ぶことは、ものごとのとらえ方のちがいに触れる異文化体験」は、確かに。
英語以外にも外国語に触れていきたい。

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2023年04月25日

Posted by ブクログ

漢字が日本で使われるようになった経緯を丁寧に説明した本だ.万葉仮名を発明し、その余韻が歴史的仮名遣いに残っているのは、日本人の創意工夫の産物だと感じた.さらに日本で作った漢語を中国が導入することなど、興味ある話が楽しめた.

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2022年10月28日

Posted by ブクログ

円満字さんのファンなので、はじめは前にも読んだことある内容だなあと思いながら読んだ。
中学生向けの本だから、わかりやすいよう、とっつきやすいよう、文体にも気を配って書かれている。
しかし、簡単で知ってることばかりだったかというとそんなことは全くなく、通読すると、やっぱり「なるほど!」と思うことが多かった。さすが。
国語の教科書に書いてあるようなこと(漢字のできかた:象形・指示・会意・形声、二字熟語の構造:修飾語タイプ・目的語タイプ・類義語タイプ・対義語タイプなど)の説明もスッキリとわかりやすく、面白い。
私が一番面白かったのは、なぜ同音異義語(こうしょう、など)が多いのかというところ(そのメリットとデメリットも)。
同音異義語の大量発生は音の数が圧倒的に多い中国語から日本語になる上で避けられないことだったが、「そのことによって、日本語が、文字によって表される情報に頼りがちな言語になったことは否めない。音読みがよく使われるオフィシャルで抽象的な内容をあつかう文章の場合は、漢字に依存する度合いが特に大きくなる。」(P96)
確かに、耳で聞いてわからずに、字面を見て納得することは多い。(幼い頃から全盲の人はどう理解するのだろう。点訳する場合はどうするのだろう、と気になった。)
日本人が漢字に様々な工夫を加えて日本語にしていったことが伝わり、「おわりに」ではしみじみと感動した。

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2022年08月13日

Posted by ブクログ

漢字に興味を持った子ども向け。
文体が易しいので興味があれば小学校高学年から読める。
大人が読んで、漢字練習に嫌気がさした子どもに豆知識として教えてあげるのも良いと思う。

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2024年02月12日

Posted by ブクログ

言葉の成り立ちには興味あり。言葉遣いには一家言、みたいなスタンスでいたい。それにしても、”こうしょう”。カウとかコウとか、シヤウとかシヨウとかセウとか。現代語での発音は同じでも、古語とか中国語にすると、それぞれ違ったものになるんですね!そんな目で辞典を引いてこなかったから、正直目から鱗でした。こういう新たな知識が嬉しいですわな。

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2022年10月11日

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