ひねくれ古典『列子』を読む

ひねくれ古典『列子』を読む

1,144円 (税込)

5pt

3.5

死なない方法を見つけた男、ウィンクするアンドロイド、人格の入れ替え譚、あべこべ病、天が抜け落ちる「杞憂」……アイロニカルで残酷、そして突拍子もないユーモア、現代の我々をも十二分に魅了するストーリーテラーぶり。論理立った正論の儒家、逆説の無為を説く老荘思想、そのどちらでもない第三の道を行く列禦寇の世界。

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ひねくれ古典『列子』を読む のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年06月13日

     朝三暮四や杞憂などの故事成語の典拠として知られる『列子』だが、それ以外はあまり知られていない。老荘思想の流れを組みながらも独自なストーリー展開をする『列子』の魅力をこの本は分かりやすく説明してくれる。
     逆説や意図的な論理矛盾、まとまらない終わり方など現代小説が行っている手法の原点がここにあったと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年01月04日

    『老子』は極端、『荘子』は大げさ、『列子』はひねくれ。そのひねくれとはエピソードの構成と展開が考え抜かれたものであることによるという。 ただ、『列子』のエピソードは人に読ませる面白さを追求した結果、思想を伝えるという面で甘くなっているという。そのため「まともな」中国思想学者からは忌避されて、日本での...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月19日

    あべこべ病、孔子の憂鬱、心臓移植(人格の入れ替え)、ウィンクをするロボットなど、妙ちきりんな話がたくさん。
    ひねくれた論法などに道家の流れを汲んでいるのが感じられる。

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    Posted by ブクログ 2017年10月07日

    老荘思想についてや書物の成り立ち等も書かれているが、基本的には著者の読書感想文。列子という思想家の本に触れる入門書としてはいいかもしれないが、この本ではそれほど思想の内容に触れることはできない。

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    Posted by ブクログ 2014年11月23日

    編集者として高校教科書や辞書の編纂に携わった著者がお気に入りの古典『列子』を語ったもの。

    列子はいわゆる老荘思想の一派ですが、内容が雑多で荘子の焼き直しエピソードが目立つことなどから決してメインストリームの思想ではありません。エピソード性が高く、高校漢文の「杞憂」「朝三暮四」などの出典となっていま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年09月11日

    円満字二郎(えんまじ じろう)『ひねくれ古典『列子』を読む』(新潮選書、2014年)

    著者の名前がひねくれていると思った。

    本選書は諸子百家の一人である「列子」の紹介本だ。20話の白文、読み下しに著者の解説からなる。

    我々は「杞憂」とか知っているようで知らない。教科書に載らない続きの話が面白い...続きを読む

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