広津柳浪のレビュー一覧

  • 小説集 吉原の面影
    あなた、私の心が見えましょう

    鏡花目的で購入したけれど、この編集考えた人天才。永井荷風の随筆と、そこで紹介された3作品を収録している。
    でもやっぱり鏡花が最高。
    同じテーマでも圧倒的に美しく、優しく、悲しくて幻想的。
    江戸っ子言葉も読んでいてたのしい。

    たけくらべは川上未映子の新訳がでているから...続きを読む
  • 明治深刻悲惨小説集
    現代語訳みたいなラジオ聞いて原話読んでみたくてがんばったけど
    なんで・・・?ってゆうくらい最後に救いのないの小説集?なのかな。

    『なんだったんだろう』と思うものが多くて一回読んだだけじゃ、どういう心情とか話の深さがあまり理解できてないかも。。
    ラストに趣を置くものじゃないのかもしれない..。
    時代...続きを読む
  • 小説集 吉原の面影
    単純に4名の文豪の吉原をテーマの作品を揃えただけかと思いきや、これはこの文庫を企画編集された人のアイディアが面白い。
    まず最初に荷風の「里の今昔」という随筆を持ってきて、その中で江戸の情緒が残る明治期の吉原の思い出を語らせます。
    そしてその随筆内で荷風が推す「当時の吉原が上手く作品に描かれている」と...続きを読む