牧野富太郎のレビュー一覧

  • 牧野富太郎自叙伝

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    写真満載の『牧野富太郎――植物博士の人生図鑑』(コロナ・ブックス)をそばにおきながら読むと、理解も味わいもぐっと深まる。
    牧野富太郎と言えば、なんと言っても写真だ。20年まえ彼の写真を最初に見た時に、仰天した。植物学者なのに、本の山に埋もれていたからだ。なんと、私費で集めた植物学関係の蔵書が2万5千冊! 植物標本の量もハンパではない(50万点!)。
    小学中退。植物学にのめり込み、植物採集、標本作り、そして図鑑の出版。32歳で東大助手、51歳で講師(要は非常勤講師)。この自叙伝では、教授たちから受けたアカハラの話(研究室「出禁」)の話も出てくる。でも、不撓不屈。結局、教授たちが権威を笠に着たとこ

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    2025年05月08日
  • 牧野富太郎自叙伝

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    「好きなことに邁進する」

    彼の生き方が100年以上たった今、注目を浴びている。その秘密が、おおらかな人柄にあることを感じさせてくれる本でした。
    とかく、周囲に気をつかって生きていく大切さを語られがちな現代とは異なる生き方も魅力でした。

    園芸好きの私は、ドラマ開始早々のジャケ買い。大正解でした。
    先日、練馬区の記念植物園にも行って、堪能してきました。

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    2023年08月25日
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか

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    とても読みやすかった。研究に没頭しすぎて、貧乏な生活を送っていても研究を続ける一生懸命さに感動した。
    また、一番面白かったところは、奇跡の蘇りのところで、あり得ないなぁと思いました。(爆笑

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    2021年08月27日
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか

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     牧野富太郎(1852~1957)は、日本で最も著名と言っていいほどの植物学者です。牧野さんによる「牧野日本植物図鑑」などは、現在も植物の学習をする人にとっては、必要不可欠なものです。数多くの日本の植物を分類しまとめあげた方が書かれた、植物についてのエッセイを、再構成し一冊にまとめたものです。

     小学校を中退したあと、学歴と言えるものがないまま、独学で植物の研究に没頭した方です。
     その植物偏愛が激しく、この本の「植物と心中する男」では「私は植物の愛人としてこの世に生まれきたように感じます」とまで書かれています。
     その牧野さんならではの観察眼と植物愛に溢れる文章で、様々な植物について書かれ

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    2016年08月04日
  • 牧野富太郎自叙伝

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    43年前の1957年1月18日に94歳でまったく独学で日本の植物学研究を牽引した牧野富太郎が身罷った。躑躅★跳梁跋扈

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    2011年07月19日
  • 牧野富太郎自叙伝

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    高知旅行の際に牧野植物園でお土産として購入。
    昔の人の自叙伝ということで読みづらいものを覚悟したが、かなり読みやすい部類だった。
    小学校を中退した次のシーンがもう働いていたり、気づけば妻を娶って子供が13人いたりと、朝ドラではどのようにストーリーを補完したのかが気になった。

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    2024年11月10日
  • 牧野富太郎自叙伝

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    牧野博士は奇人変人の類いである。宮沢賢治『毒もみの好きな署長さん』に出てくる署長さながらである。自分の好きなことのために、ひたすら植物のことに夢中になる。きっと天国でも、植物の採集をしているのではないか。

    方言文化にも理解のある研究者は、今では珍しいのではないか?当時でも稀な人だったとは思うが。山を半分にして構造を知りたいというのは、時計弄りに辿ることも出来そうである。

    ただ親の顔を知らないことと我慢づよいことは関係していそうだ。精神分析で解明できるのではないか?「いつまでもあると思うな親と金」というが、金を散財させてしまうのは金にも価値を持たせられなかったことではないか?親がいれば金にケ

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    2023年06月13日
  • ヤマケイ文庫 牧野富太郎と、山

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    百名山とは、また一味違う山行。牧野さんの足跡訪ねてみるかな。朝ドラに合わせたんだろうな…山渓やるな。

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    2023年04月18日
  • 牧野植物随筆

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    牧野富太郎博士の随筆集ですね。
    朝ドラで、今話題になっている牧野富太郎博士(1862ー1957)の植物に関する随筆集です。
    2002年発行です。実はその時に買って、一度は読んだ本です。朝ドラで思い出して、本の山から見つけ出しました。
    とにかく博覧強記、歯に衣を着せぬ、ズバズバと巷の間違いを、検討違いを切って切りまくります。権威のある人物や著作でも、違うもの違う、学識に物を言わせて小気味良く理々正論を述べられています。
    元々は、1947年に鎌倉書房から刊行されたもので、現書ではとてもではないが、絶対読み下せないところです。
    講談社学術文庫は、大いに助かります。字が大きいのと現代仮名づかいで読みや

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    2023年04月12日
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか

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    牧野富太郎氏の書かれたエッセイをまとめられた本。

    全編を通して彼の植物に対する知識と愛が溢れた一冊。

    お恥ずかしながらあまり植物に詳しくないため本編に知らない名前の植物が出る度にネットで調べながら読んだのですが、普段道端に生えているのを何気なく見ていた植物だったりして、自分がいかに植物に対して無関心だったのかを思い知らされました。
    雑草という草はないとはまさにですね。

    最後に牧野富太郎氏の植物愛が全開だった文章を一部引用させていただきます。
    気になった方は是非ご一読してみてください。

    『面白いことは植物は人間が居なくても少しも構わずに生活するが人間は植物がなくては 生活のできぬことであ

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    2023年03月25日
  • 牧野富太郎自叙伝

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    植物学の巨人、牧野富太郎。
    なんでも近々、朝ドラの主人公にもなるらしい。

    実家にもこの人の名前を冠した図鑑があったような記憶がある。
    けれど、どんな人かは、この年になるまで全く知らなかった。

    第一部はご本人の筆になるもの。
    でも、七十代、八十代と別の時期に書かれているようだ。
    同じ内容の重複がある。

    第二部はいろいろな時期に書いた、内容もさまざまなもの。
    お嬢さんの手になる回顧録も収録されている。

    が、まあ、なんと磊落な人だろう。
    文体も、書きぶりも自由な感じ。
    (じゃがいものことを「馬鈴薯」と呼ぶのをずいぶん憤っているが、なぜいけないのかが書かれていないという、この自由さ!)

    小卒

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    2022年10月09日
  • 牧野富太郎自叙伝

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    〈本から〉
    草を褥に木の根を枕、花を恋して五十年

    「わが姿たとえ翁とみゆるとも心はいつも花の真っ盛り」

    ナンテンの葉は有毒

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    2022年07月29日
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか

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    楽しい本でした。牧野先生の情熱が熱く伝わります。人生をかけて植物を愛した人。好きなことが仕事になると苦も苦では無い。奥様や周りの人に愛されお幸せな人生だったと思います。もちろん素晴らしい功績を残されました。星一つ減は当時普通だった表現が、現代では差別的表現と捉えられるからです。私は笑いましたけど不快な人もいると思うので。

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    2021年03月24日
  • 牧野富太郎自叙伝

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    ネタバレ

    小学生の頃、学校の図書室にあった牧野富太郎の伝記を読んで、その植物への情熱に驚いた記憶がある。
    というか、驚いた記憶しかなくて、内容は極めて不確かにしか覚えていなかった。

    小学校を中退したのは家が貧乏だったから、と思っていたけれど、当時は結構なお坊ちゃんで、行きたくなかったから行かなかっただけ。
    その代わり自分で植物だけではなく、物理や地学や地理なども自分で勉強した。
    身体が弱かったのは幼少期までで、その後は人並み以上に健康であったこと。

    なんだか勝手に牧野富太郎像を作り上げていたんだなあ。

    小学校を自主的に中退したにもかかわらず、その後小学校で教師をしたり、後には東大で植物の研究

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    2019年10月08日
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか

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    ちょっと失礼な言い方をすると植物ヲタクの暴走エッセイ(笑)
    牧野先生は、本当に植物が好きだったんですね
    甲南大学の田中先生の本を読んだ時も思ったけど
    愛情あふれた文章を読んでいるとこちらも笑顔になっちゃいます

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    2018年10月08日
  • わが植物愛の記

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    生い立ち、研究生活のいろいろ、辞書に間違いが多いことを嘆く…などなど多岐にわたる内容で興味深かったです。植物に対する熱い思いが伝わってきました。ひとつひとつの植物に関する話は詳しく厳密です。

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    2025年02月25日
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか

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    かの有名な植物学者。
    植物への好奇心は言わずもがな、「もう一度大地震に会いたい」とか「富士山大爆発を見たい」と書かれていて度肝を抜かれた。
    彼にとって一回目の大地震、つまり関東大震災では「どんな具合に揺れるかしらんとそれを味わいつつ坐っていて」「それをさほど覚えて居ないのがとても残念でたまらない」と書いていた。
    地震ですら味わう男。そんなふうに自然をおもしろがる姿勢を垣間見ることができた。

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    2024年08月31日
  • ヤマケイ文庫 牧野富太郎と、山

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    いいねぇ、ヤマケイ!
    あえて博士が「植物採集に行った山」や
    「山と私のおもいで」について
    書いたものをまとめて
    ハンディな文庫本で出してくれた。

    学会誌に出すような真面目なものから
    植物愛好家に向けた随筆
    講演会で話したものなどがあって
    やっぱり後者のほうがおもしろい!

    朝ドラのモデルになった
    植物学者たちの名前がちらほらと登場して
    ニヤニヤしながら読みました。

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    2023年10月10日
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか

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    紙面から著者の草花に対する情熱が伝わってくる良書。気軽に読める随筆の体裁だが旧字や古い言い回しなど読みにくい部分もある。

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    2023年09月10日
  • 草木とともに 牧野富太郎自伝

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    朝ドラの「らんまん」の影響で読み始める。
    朝ドラの万太郎とは少し違う印象。

    そりゃそうか...
    特に植物の名前に当てられた「漢字」には厳しく言及されている。
    読み込んでちゃんと知識として身につけば「豆知識」として
    人前で披露できそうな事柄が多かった。

    学者、パイオニア...だもんなぁ〜
    そりゃ厳しいは...
    そう、とっても厳しい一面もあった人なのではないかなぁ〜と想像しながら、やっと読み終えた...。

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    2023年08月22日