牧野富太郎のレビュー一覧

  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか
    結構好きな植物学者、牧野先生のエッセイをまとめた本。

    原文は戦前に書かれたもので、専門的な言い回しも多いので、読みやすいとは言えない文体。それでも、植物に対する偏愛っぷりはよくわかる。
  • 牧野富太郎自叙伝
    自伝として評価するならば辛くせざるを得ない。
    自分の興味・関心のあること、恨み骨髄な出来事だけを語っていて、偏りがひどいので。
    山梨に疎開したこととか、満鉄に招待されて吉林省の山桜を調査したこととか、それなりのトピックかと思うけど自伝としては語られない。
    まあそういう偏執的なところが学者らしくて面白...続きを読む
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか
    ●日本においての植物分類学の先駆者である牧野富太郎のエッセイをまとめた本。植物のことが本当に好きなのだなと感じた。
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか
    植物についての数々の話はとても興味深く、面白い。
    古典の引用が多数認められることからも、その教養の深さが伺われる。
    この時代、理系も文系もないのだ。
    それは総じて学問であり、探求だったのだなあ。

    しかし、どうも文体がくどい。
    どの文章も高齢になってからのものであるせいかもしれないが、やはり、変人気...続きを読む
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか
    植物愛が苛烈。それも幼少期から94歳までとは凄まじい絶倫ですね。愛護とか愛玩じゃなくて愛そのものなのでもはや理不尽ですらあるけど、なぜか語り口には愛嬌も感じるんだよなあ。
  • 牧野富太郎 なぜ花は匂うか
    小学校の教科書に伝記があって今でも覚えている。(50年近く昔) 型破りの植物学者だが、本作は戦時中のヤケクソに成って居るのではと勘ぐる文章で終わっているが残念。
  • 牧野富太郎自叙伝
    牧野さんがいろんなとこに寄稿した文章を内容の重複を無視して寄せ集めた本で、少々表現を変えた同じ話を 10 回位繰り返し読まされるので、付箋を入れる場所を間違えたかと錯覚させられる本。
    「草を褥に木の根を枕、花と恋して 50 年」この都々逸は傑作。
    植物の愛人、草木の精と称して 95 年の生涯を植物研...続きを読む