中村明のレビュー一覧

  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    日本語を正確に使えるための参考書。とても面白かった。

    シーンにぴたりと合う言葉の使い方や表現方法をたくさん紹介してくれる。
    普段使用している言葉の語源や間違った用法なども多く解説されており、面白いと同時に非常に参考になった。
    ふとした時に本書を思い出して、言葉の使い方や選び方を改めたい。
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    突然ですが・・・

    洋食屋でお米を食べたくなったとき、店員になんと頼みますか?

    「ライス、お願いします!」

    ですよね。

    では、和の定食屋でさばの味噌煮定食でも食べているときに、お米をおかわりを頼む場合はなんというでしょうか?

    「ライス、お願いします!」

    ・・・・・・。

    はい、違和感ありで...続きを読む
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    同義語・類義語を考える上で「語感」は大切である。

    単語の持つ「語感」に敏感になれば、話者の表現意図をより一層深く理解できるようになるだろう。
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    意味とは少し違う,意味の周辺に存在している「語感」についていくつかの例を挙げて説明した本。単純な言葉の意味を超えた意味がとても奥深い。読み終わると同じ作者の『語感の辞典』が欲しくなってしまう。ちょっと残念なのは引用の例に偏りが多いこと(特定の人の話題がよく出てくる)。辞典を書くような方なのだから,そ...続きを読む
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    語感に関する55問があり,その解説で日本語の語感を説明している好著だ.問題はほぼできたので,ほぼ正常な語感を持っているものと感じたが,ここまで詳しく丁寧に言葉自体を考えていく姿勢は素晴らしいと思った.「語の感じ」の分類として<日常語>,<文章語>,<俗語>の3段階を挙げ,さらに<雅語>と<口頭語>を...続きを読む
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    「空」と「天」似たような意味を持つ言葉だが、
    "スケールの大きな「天と地」も「空と地」になると、
    一瞬「空き地」に見えて、雄大な雰囲気は消える"
    なるほど、仰る通り。
    個々には些細な意味の違いでも、文章の中に組み込まれると、
    大きく印象が変わることもある。
    言葉の持つ微妙なニュアンスの違いを楽しみな...続きを読む
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    普段何気無く使っている言葉。
    それでも、時々言葉の持つ微妙な語感に迷う時がある。そんな時読むとすごく勉強になる一冊。

    語感辞典もチェックしたいと思う。
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か
    2010年に発行された『語感の辞典』の著書中村明氏が書かれた本ということで興味があり購入。本書はこの辞典が発刊される16年も前に書かれたもので、辞典とは違い、覚え書き風に記されている。『語感の辞典』は私も(愛用とまではいかないが)時々利用している。辞典と併用して読むのも面白い。「一生懸命」と「一所懸...続きを読む
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か
    共約不可能性、翻訳の不確定性、指示の不可測性という概念があります。ものすごく噛み砕いて説明すると、翻訳や指示は必ずしも一対一にはならない、というものです。例えば、「リンゴ」と言っても、人によっては真っ赤なリンゴを想像したり、ウサギ型の可愛いリンゴを想像したり、樹になっているリンゴを想像したり……と、...続きを読む
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    日本語の、「意味」ではなくその後ろ?にある、意味だけでは説明できない語感に焦点を当てて、その使い分けについてかいた本。

    一般的な法則性とかではなくて、どちらかというと具体的にこの語とこの語はどう違う、とかなので、あんまり難しいことを考えずに読めます。

    トレーニング、というタイトルですが正直これを...続きを読む
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    おもしろかった。壮年以上の年齢にならないと「そうだ、そうだ」とはならないかも。経験と知識があってこそ語感のおもしろさがわかる気がする。あらためて言っていただくことで、こんなにも日本語を自分が選択して表現しているのかと、いまさらながら驚きです。
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か
    言語行動の三つの要素、「人間」、「物事」、「ことば」から語感を分類しさらに、語彙体系の影響、言語的環境のバランス、などなどを言及しながら豊かな言語生活を楽しむヒントを提供する本。らしいです。(07/10/28)
  • 日本語のコツ ことばのセンスをみがく
    日本語の意味や語感にまつわる話題からはじまって、敬語のつかいかた、手紙の書きかた、さらに季節にかんすることばのつかいかたや、詩の鑑賞にいたるまで、日本語についての幅広い題材をあつかった本です。なお、おなじ著者による『日本語案内』(ちくま新書)の応用編にあたるようです。

    とにかく日本語にかんする話題...続きを読む
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か
    日本語の語感について、さまざまな例を取り上げて考察した本です。

    ややとりとめのないエッセイのような書き方で、気軽に読むことができる本です。著者も「あとがき」に代わる最終章の中で、「漫筆 語感のはなし」といった調子で書かれた本だと述べています。内容はたいへんおもしろく読めましたが、やはり語感というも...続きを読む
  • 文章工房 ――表現の基本と実践
    文章の書くに際して気を配るべきポイントを、10の項目に渡って論じた、実践的な「文章読本」です。

    原稿用紙の書き方など、基本的なことから解説されていますが、著者の議論はややマニアックなところにまで及んでいます。とはいえ、ユーモラスな文章のおかげで、おもしろく読むことができました。
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
     たとえば「親戚」「親族」「親類」「身内」などといった言葉に、大きな意味上の違いは見出せない。しかし、僕たちは明確にこれらを使い分ける。「正月なので(?)が集まった」の(?)には迷いなく「親戚」を入れるだろう。「親族」や「親類」では「なんかちがう」。
     意味がそう違わないのに、使える場面と使えない場...続きを読む
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    意味と語感。言葉を発信することが多くなった時代、今、に求められるものではないでしょうか。

    言葉の内包を捉えたものは意味の拡張を促す。恐れる、怖れるの違いをそれによって把握することで、あえてそれらを混同した撞着的用法がありうる。

    一方、実際に文章にしていく作業には外延的な定義が役立ちそうだ。「湯殿...続きを読む
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    言われてみれば同じ意味の言葉だな、言い回しひとつで印象がだいぶ違うな、こんな印象をひとつひとつ細かく分析している。テスト形式になっているところが面白い。なかなか語感のいい言葉遣いを心がけるのも難しいもんだ。
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    ”文章を書いて人に伝える”という機会が多くなるにつれて、自分の文章能力の無さを、ひしひしと感じています。
    自分が伝えたいことと頭に浮かんだ言葉とがぴったり一致しない、複数の言葉の中からどれを選ぶべきか悩む・・・そんな自分を変えたいと思い、この本を読んでみることにしました。
    日本語表現についての練習問...続きを読む
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題
    言葉一つひとつが持つ手触りとか感触を正確に捉え表現力を磨こうというもの。著者ご自身は該博でハイレベルな方であることは間違いないのだが、読者に配慮をされたからか、設問が簡単すぎて退屈なページが多かった。