中村明のレビュー一覧

  • 比喩表現事典

    Posted by ブクログ

    事典というタイトルですが項目の列記ではなく読み物形式の本。
    小説や短歌などの文学(谷崎潤一郎や村上春樹など、様々な作家)から風景、感情、外見などの各テーマに関連する比喩表現を取り上げてそれぞれについて解説している。
    読みやすい文体で、様々な文学作品を「つまみ食い」できる。自分が文章表現をする上でも参考にしたい。
    例えに用いられているイメージの索引(「人間は考える葦」の葦)と、出典作家名の索引あり。
    2013年刊行の『比喩表現の世界 日本語のイメージを読む』(筑摩選書)が原本とのこと。

    0
    2025年06月03日
  • 文章作法事典

    Posted by ブクログ

    良かった。過去の大作家のさまざまなジャンルの例文を参照しながら、その名文たるゆえの背景を探るような感じ。文章の勉強になりました。時に触れて読み返したいと思います。

    0
    2025年04月01日
  • 文章を彩る表現技法の辞典

    Posted by ブクログ

    読んでよかった。目から鱗の連続だった。
    著名な作家の作品の解説をしながら、そこに技法を紐解く感じ。メモをしながら読んだけども、書ききれなかった。
    また読みたいなぁ。

    0
    2022年12月30日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

    Posted by ブクログ

    日本語を正確に使えるための参考書。とても面白かった。

    シーンにぴたりと合う言葉の使い方や表現方法をたくさん紹介してくれる。
    普段使用している言葉の語源や間違った用法なども多く解説されており、面白いと同時に非常に参考になった。
    ふとした時に本書を思い出して、言葉の使い方や選び方を改めたい。

    0
    2012年07月01日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

    Posted by ブクログ

    突然ですが・・・

    洋食屋でお米を食べたくなったとき、店員になんと頼みますか?

    「ライス、お願いします!」

    ですよね。

    では、和の定食屋でさばの味噌煮定食でも食べているときに、お米をおかわりを頼む場合はなんというでしょうか?

    「ライス、お願いします!」

    ・・・・・・。

    はい、違和感ありですね。

    えぇ、

    「ご飯、お願いします!」

    と言った方がしっくりきますね。


    「ライス」も「ご飯」も意味は同じです。
    しかし、なぜ感じ方が違うのでしょうか?


    その答えこそ、本書のテーマである「語感」です。
    「語感」とは、その言葉に帯びる感触や印象、雰囲気のようなものです。


    ライスとご飯

    0
    2012年05月28日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

    Posted by ブクログ

    同義語・類義語を考える上で「語感」は大切である。

    単語の持つ「語感」に敏感になれば、話者の表現意図をより一層深く理解できるようになるだろう。

    0
    2011年07月22日
  • 文章作法事典

    Posted by ブクログ

    3部に分けらけている。1部は文章作成の基本だから、どのような文章にも当てはまろう。ハッとするところもあった。大まかにいえば2部は表現法、3部はスタイルで、仕事文などでは余り縁がなさそうに思えた。それでも参考になる項目はあり、実践してみるとクオリティーが上がるのを感じた。
    文章作法事典とある。作法は『さくほう』(或いは、『さほう』の用法②)と読むべき。気になる箇所に付箋を付けながら読み、物書きに行き詰まったときに戻ってくればよいだろう。事典なのだから。

    0
    2025年09月19日
  • 文章を彩る表現技法の辞典

    Posted by ブクログ

    様々な表現技法を、文豪の名文と共に紹介してくれる本。「辞典」とタイトルにあるが、辞典という堅苦しいものではなく、表現の実例がわかる程度に考えた方がいいかも。

    人によって文章の作り方は違う。文豪たちが意図的に作ったのか、無意識的に作ったのかはわからない部分はもちろんある。どちらにせよ、面白い表現だと思う理由の1つに、表現技法に優れているというのがわかった。

    0
    2024年09月01日
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か

    Posted by ブクログ

    語感が表現の仕方にて大きく
    異なることは、日常 常々
    感じる。
    そもそも日本語 日本人
    日本 そのものに対しての興味が
    そそられてきた。

    0
    2024年04月25日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

    Posted by ブクログ

    意味とは少し違う,意味の周辺に存在している「語感」についていくつかの例を挙げて説明した本。単純な言葉の意味を超えた意味がとても奥深い。読み終わると同じ作者の『語感の辞典』が欲しくなってしまう。ちょっと残念なのは引用の例に偏りが多いこと(特定の人の話題がよく出てくる)。辞典を書くような方なのだから,そこはぐっと我慢して他の例を引用してほしかった(単に僕がその方を知らないからなのかもしれないけれど)。

    0
    2019年02月17日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

    Posted by ブクログ

    語感に関する55問があり,その解説で日本語の語感を説明している好著だ.問題はほぼできたので,ほぼ正常な語感を持っているものと感じたが,ここまで詳しく丁寧に言葉自体を考えていく姿勢は素晴らしいと思った.「語の感じ」の分類として<日常語>,<文章語>,<俗語>の3段階を挙げ,さらに<雅語>と<口頭語>を加えていたが,納得できるアイデアと感じた.

    0
    2016年08月28日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

    Posted by ブクログ

    「空」と「天」似たような意味を持つ言葉だが、
    "スケールの大きな「天と地」も「空と地」になると、
    一瞬「空き地」に見えて、雄大な雰囲気は消える"
    なるほど、仰る通り。
    個々には些細な意味の違いでも、文章の中に組み込まれると、
    大きく印象が変わることもある。
    言葉の持つ微妙なニュアンスの違いを楽しみながら、
    大変面白く読みました。

    0
    2014年09月11日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

    Posted by ブクログ

    普段何気無く使っている言葉。
    それでも、時々言葉の持つ微妙な語感に迷う時がある。そんな時読むとすごく勉強になる一冊。

    語感辞典もチェックしたいと思う。

    0
    2014年02月17日
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か

    Posted by ブクログ

    2010年に発行された『語感の辞典』の著書中村明氏が書かれた本ということで興味があり購入。本書はこの辞典が発刊される16年も前に書かれたもので、辞典とは違い、覚え書き風に記されている。『語感の辞典』は私も(愛用とまではいかないが)時々利用している。辞典と併用して読むのも面白い。「一生懸命」と「一所懸命」、「ふるさと」と「故郷」など、知りたかった語感の違いに触れることができる。
    それにしても、「ごはんにしますか、ライスにしますか」という店員のエピソードは、私も(著者同様)”きょとん”としてしまった。これは語感というより、その社会での”位相語”として理解されるべきだと思うが…。
    普段何気なく使って

    0
    2013年10月11日
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か

    Posted by ブクログ

    共約不可能性、翻訳の不確定性、指示の不可測性という概念があります。ものすごく噛み砕いて説明すると、翻訳や指示は必ずしも一対一にはならない、というものです。例えば、「リンゴ」と言っても、人によっては真っ赤なリンゴを想像したり、ウサギ型の可愛いリンゴを想像したり、樹になっているリンゴを想像したり……と、送信者(話し手)と受信者(聞き手)との間には完全には一致しない「ズレ」がある、ということです。

    爆笑問題カーボーイのリスナー投稿で、便意を催すことを「お知らせが来る」「天使を下界に放つ」等と表現した投稿者がいましたが、これも間接表現の一つと見ることができます。

    この「ズレ」、著者は言葉に

    0
    2012年01月30日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    日本語の、「意味」ではなくその後ろ?にある、意味だけでは説明できない語感に焦点を当てて、その使い分けについてかいた本。

    一般的な法則性とかではなくて、どちらかというと具体的にこの語とこの語はどう違う、とかなので、あんまり難しいことを考えずに読めます。

    トレーニング、というタイトルですが正直これを読んだからと言って日本語うまくなるとは思いませんが、何というか日常的に意識させてくれるきっかけにはなるかと思います。

    0
    2011年06月12日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

    Posted by ブクログ

    おもしろかった。壮年以上の年齢にならないと「そうだ、そうだ」とはならないかも。経験と知識があってこそ語感のおもしろさがわかる気がする。あらためて言っていただくことで、こんなにも日本語を自分が選択して表現しているのかと、いまさらながら驚きです。

    0
    2011年05月12日
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か

    Posted by ブクログ

    言語行動の三つの要素、「人間」、「物事」、「ことば」から語感を分類しさらに、語彙体系の影響、言語的環境のバランス、などなどを言及しながら豊かな言語生活を楽しむヒントを提供する本。らしいです。(07/10/28)

    0
    2009年10月04日
  • 文章作法事典

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ビジネス系よりはどちらかと言えばエッセイや小説を書く時に、かな。
    川端康成の小説初読時、個人的にその文の美しさとどこか虚無感を感じたのだけど、なぜそれが起こるのかを文体から説明しており、そう感じたのは自分だけじゃ無かったんだと嬉しく思った。
    書くときの心得とかこなれた文を書くときとか、有益な内容は多い。多いが一点だけ不満。
    文を短くと述べている著者が長い文章書いていて疲れたのと分かりにくい箇所があったので、まずは著者自身がお手本を見せて欲しかった。なので⭐︎一個減。

    0
    2025年09月19日
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か

    Posted by ブクログ

    単語の語感、類義語の違いを言語化した本。なんとなくで思っていた言葉のニュアンスの解説。体系的ではないところは、自分で考えよう。

    0
    2025年08月31日