中村明のレビュー一覧

  • 日本語のコツ ことばのセンスをみがく

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    日本語の意味や語感にまつわる話題からはじまって、敬語のつかいかた、手紙の書きかた、さらに季節にかんすることばのつかいかたや、詩の鑑賞にいたるまで、日本語についての幅広い題材をあつかった本です。なお、おなじ著者による『日本語案内』(ちくま新書)の応用編にあたるようです。

    とにかく日本語にかんする話題が広くとりあげられていて、ひとつの主題について論じた本というよりも、連作エッセイのような本として読めばよいのではないかと思います。

    意味や語感にまつわる話題は、著者の他の本で読んだことのある話が多く、個人的には多少退屈に感じましたが、後半の季節にかんすることばや詩の鑑賞について書かれたところはおも

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    2014年09月24日
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か

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    日本語の語感について、さまざまな例を取り上げて考察した本です。

    ややとりとめのないエッセイのような書き方で、気軽に読むことができる本です。著者も「あとがき」に代わる最終章の中で、「漫筆 語感のはなし」といった調子で書かれた本だと述べています。内容はたいへんおもしろく読めましたが、やはり語感というものを、法則や理論の形にするのは、たいへんだなあと感じさせられました。

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    2014年09月22日
  • 文章工房 ――表現の基本と実践

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    文章の書くに際して気を配るべきポイントを、10の項目に渡って論じた、実践的な「文章読本」です。

    原稿用紙の書き方など、基本的なことから解説されていますが、著者の議論はややマニアックなところにまで及んでいます。とはいえ、ユーモラスな文章のおかげで、おもしろく読むことができました。

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    2014年09月20日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

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     たとえば「親戚」「親族」「親類」「身内」などといった言葉に、大きな意味上の違いは見出せない。しかし、僕たちは明確にこれらを使い分ける。「正月なので(?)が集まった」の(?)には迷いなく「親戚」を入れるだろう。「親族」や「親類」では「なんかちがう」。
     意味がそう違わないのに、使える場面と使えない場面がある。その差を生み出すのが「語感」である。

     本書の中で、中村先生は「語感」を3つのグループに分ける。すなわち「①表現する《人》に関する語感」と「②表現される《もの・こと》にかかわる語感」と「③表現に用いる《ことば》にまつわる語感」である。そのため、本書はこの3グループそれぞれを部立てし、それ

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    2014年03月02日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

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    意味と語感。言葉を発信することが多くなった時代、今、に求められるものではないでしょうか。

    言葉の内包を捉えたものは意味の拡張を促す。恐れる、怖れるの違いをそれによって把握することで、あえてそれらを混同した撞着的用法がありうる。

    一方、実際に文章にしていく作業には外延的な定義が役立ちそうだ。「湯殿のシャワーが壊れた」という表現のちぐはぐさは、現実的な使われ方・用法の問題であり、内包的な意味内容からくるものではないからだ。

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    2013年03月12日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

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    言われてみれば同じ意味の言葉だな、言い回しひとつで印象がだいぶ違うな、こんな印象をひとつひとつ細かく分析している。テスト形式になっているところが面白い。なかなか語感のいい言葉遣いを心がけるのも難しいもんだ。

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    2012年12月26日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

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    ”文章を書いて人に伝える”という機会が多くなるにつれて、自分の文章能力の無さを、ひしひしと感じています。
    自分が伝えたいことと頭に浮かんだ言葉とがぴったり一致しない、複数の言葉の中からどれを選ぶべきか悩む・・・そんな自分を変えたいと思い、この本を読んでみることにしました。
    日本語表現についての練習問題が、言葉の選択を中心に55題提示され、その問題に関する周辺知識についての解説が書かれています。
    その問題は、「語感」というものを大きく3つのカテゴリーに分けて整理した上で、提示されています。
    ①表現する《人》に関する語感
    ②表現される《もの・こと》にかかわる語感
    ③表現に用いる《ことば》にまつわる

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    2012年10月17日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

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    言葉一つひとつが持つ手触りとか感触を正確に捉え表現力を磨こうというもの。著者ご自身は該博でハイレベルな方であることは間違いないのだが、読者に配慮をされたからか、設問が簡単すぎて退屈なページが多かった。

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    2012年06月27日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

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    文章やキャッチを書くシゴト、つまり語感と常に向き合いながらのシゴトに携わる者として気になったので購入。

    ピザとピッツァでどっちが本格的っぽく聞こえるかとかまぁそんな感じで、言葉の持つイメージについてあれこれ考えを膨らませてみよう、という内容。

    エンターテイメント的な読み物として気軽に読むには丁度良かったです。

    日本社会=どちら側に立ってものを言うかを重視する、という一節にははっとさせられました。

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    2011年11月14日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

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    文章の個性が欲しいなと思ってこの本を手に取ってみたのですが、語感やニュアンスといったものは何となく解るけれど、それをさて実践に使うためには?と思うとやはりひたすら書くしかないのではないかな、と気付かされた一冊です。日本語のセンスは一朝一夕じゃ身につかないですね。

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    2011年10月19日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

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    日本人の知らない日本語の例題が豊富になったホンでした。普段何気なく使っていることばは、知らずのうちにTPOにより選択されていたことをクイズで形式であたらめて考えるとオモシロいです。居酒屋やファミレスやマックでドリンクという単語を見慣れ聞き慣れているが、うちでドリンクという単語を発することがないように。気付きが多いホンでした。トレーニングクイズでときどき間違えると自分の日本語の使い方が不安になります。特徴を思い出させる表現のうち、鷲の鼻○かばの鼻×鷲の口×かばの口○の組み合わせを間違えました。鷲鼻とはいうものの、鷲とかばの鼻と口は見かけでは一体化していて私の語感だとどっちでも良い具合でした。

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    2011年07月24日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

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    普段私たちが何気なく使い分けている言葉の説明集みたいなもの。書いてあることと同じような理由(語感)を持って自分もそれらの言葉を使い分けているので、なんとなく半分くらい読んで飽きてしまった。。

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    2011年06月13日
  • 語感トレーニング 日本語のセンスをみがく55題

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    普段意識せずに使っている日本語の微妙な感触を、55の例題を通して述べた本。
    どの言語でもそうだが、一つの意味に対し違う言葉が沢山ある。しかしそれぞれに微妙な感覚の違いがあり、状況によって使えたり使えなかったりする。さらには間違ったニュアンスの言葉を選んでしまうと文章全体から受ける感じまで変わってしまう危険もある。我々は母国語としてそれを普段何気 なく使い分けているが、それを改めて詳しく言語化してみると新鮮な驚きがある。
    日本語を使いこなす能力が少しアップする事が期待される本。

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    2012年04月06日
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    「語感」ほど、誰もが確信を持ちながら、逆に普偏的な説明の困難な言葉も珍しい。
    感覚的な言語論を超えた語感の整理・分析は、いかに行なわれ得るのか。
    本書は、言語行動の三つの要素、つまり、表現主体である人間、評現対象である物事、そして表現手段であることばから語感を分類し、さらに、語彙体系の影響、言語的環境のバランス、語の用法や使用頻度などにも言及しながら、豊かな言語生活を楽しむヒントを提供するものである。

    [ 目次 ]
    1 ことばのひろがり
    2 語感とは何か
    3 類義語の意味関係
    4 表現者の影
    5 対象の照り返し
    6 ことばの体臭
    7 語感の環境

    [ POP ]


    [ おすす

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    2011年04月06日
  • 日本語のコツ ことばのセンスをみがく

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    文字、音声、語彙、文法といった基礎知識を習得しても、それだけで日本語がなめらかに操れるわけではない。
    ことばを扱う場でどうすればよいかという応用技術こそが大切である。
    本書は、あいまいさや誤解を防ぐために必要な知恵、上下関係が錯綜するなかでの敬語の用法、手紙に込めるちょっとした心遣い、作家たちが紡ぎだしてきた美しい表現など、生活をゆたかにするための、日本語ならではの技を伝える。

    [ 目次 ]
    1 意味の世界
    2 語感のひろがり
    3 あいまいさの発生源
    4 誤解のメカニズム
    5 行動としての敬語
    6 手紙のセンス
    7 日本語の四季
    8 日本語の芸術

    [ POP ]


    [ おす

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    2011年04月03日
  • 文章工房 ――表現の基本と実践

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    腕のいい職人が役立つ民芸品を作りだすように生き生きとすっきりした文章を生み出すには?というテーマで書かれた本。文章の基本がわかる。

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    2009年10月04日
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か

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    【触る】と【触れる】はどう違うか-普段、意識して使い分けていない言語の語感を、例を出しながらわかりやすく説明してくれる。

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    2009年10月04日
  • センスある日本語表現のために 語感とは何か

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    (私の表現力が、人様のそれをどうこう言えるレベルじゃないことは分かってます。それをあえて無視した感想〜)まず。この本のタイトル。「センスある日本語表現」を論じる本にしては普通すぎるのでは。
    全体として、色々な言い回しを比較して、そこから受ける感覚の違いや、時代による変遷などを書き表した本。著者は色々カテゴリを分けてはいるけど、内容はちょっと散漫だなあと感じる。もう少し本としてのまとまりをつけて欲しかったかな。
    あとは、感覚の違いを実感。1935年生まれの著者による、1994年初版(私が読んだのは1997年出版の第7版。これってすごいことのような気もするが、単に時代に合わせた推敲なのかもしれない

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    2009年10月04日