橋爪紳也のレビュー一覧

  • 大阪のなぞ 歴史がつくってきた街のかたち

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    大阪の街の歴史・文化を紐解く。結構知らない事が多く、少々驚かされながら読んだ。特に興味を引いたものとして、大阪で九十九式艦上爆撃機の木製版のテストフライトをしていたという話がある。戦争末期らしい話だが、まさか大阪で試験飛行が行われていたとは驚きだ。

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    2025年07月27日
  • 写真図説 占領下の大阪・関西 昭和20年(1945)~昭和30年(1955)

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    戦後の大阪・関西を写真で振り返ることができる。今では当たり前と感じる街並みも、50年ほど前は全く違った景色であり、当時の人からすると今の状況は驚愕であろう。今を生きる幸せをより一層感じさせてくれる。

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    2023年08月26日
  • 南海ホークスがあったころ

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    往来堂書店「D坂文庫2014冬」から。南海ホークスを通じて見たプロ野球文化史論の一級品。
    南海ホークスの球団史ではなく、主題はサブタイトルの「野球ファンとパ・リーグの文化史」の方にある。軽い気持ちで読み始めたが、これは紛れもなく学術書だ。
    阪神タイガースをしのぐ人気を誇っていた南海ホークスが凋落していった理由を、社会学的に分析しているのだが、その手法はお見事というほかない。当時、子供ながらにセ・リーグは新聞社の球団が多く、パ・リーグは関西の鉄道会社の球団が多いなとは思っていたが、それにはしっかりとした理由があり、そして、その理由がその後の凋落を引き起こした一因ともなっていたのだ。
    そして、球団

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    2018年11月23日
  • 南海ホークスがあったころ

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    「難波の南海どこにも行かん」と掲げられ たプラカードの下を去ったホークスの南海 時代を綴る一冊。

    大阪球場および狂鷹会をはじめとする大阪 のファンとの蜜月。「ナンカイやっても勝 てない南海」と揶揄された時代から優勝 後、球団としては初となる御堂筋パレード まで、ときどきノムさんを挟みながら。

    そして知ってしまった「ホークスは、いつ か大阪に帰ってくる」と待ち続けるファン の想い。理屈抜きで泣ける。

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    2015年07月21日
  • 南海ホークスがあったころ

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    巨人一辺倒であったころ、パ・リーグにどうも気になる球団がありました。それが南海ホークスです。弱小球団、お荷物球団と化してましたが、何故か気になる。ダサいグリーンのユニフォーム、でもカッコイイ、球団ロゴ。ホームはボロ臭い大阪球場。思わずファンになろうかという頃に、福岡に旅立つことになってしまいました。杉浦監督の別れの言葉が忘れられません。そんなホークスの歴史を丹念にまとめた一冊。あの当時のホークスファンはどうしてるのでしょうね。しかし、野村克也という偉大な選手を無かったことにしてる姿勢には首を傾げざるを得ません。

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    2012年03月18日
  • 成功する「地域ブランド」戦略 九条ねぎが高くても売れる理由(わけ)

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    筆者は元博報堂の地域振興担当。マーケティングの基礎概念にも触れ、コトラー・アーカーのマーケティングについて解説をしている。
    地域ブランド創出の成功事例についても多く提示されており、成功の要因が非常にわかりやすくまとめられている。
    地域ブランドの作り方についても手順を追って解説されているため、実用的に使うことも可能。
    ちなみにこの手順は博報堂で使われているもの。

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    2011年11月17日
  • 南海ホークスがあったころ

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    野球場とはなんなのか。いや、野球場の観客席とはなんなのか。

    僕らは野球場を楽しみたいんだ。見るだけでなく、騒ぐだけでなく、応援するだけでなく。野球場の全てを、楽しみたいんだ。

    もしもベイスターズが新潟に移転して、横浜スタジアムがロッテかヤクルトあたりのサブホームになって、ベイスターズがビジターチームとしてやってきたら?
    僕らはレフトスタンドで涙するのであろうか。

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    2011年06月28日
  • 大阪府謎解き散歩

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    楽しく拝読。「渡辺」という姓の発祥は天満橋近くの「船の渡しの辺り」のことだそう。かつて堺県というものがあり、大阪府に統合されるまでは大和国、今の奈良県も含んでいた、とのこと。この地域、府県の区域こそありますが、古代からほぼ一つの地域で歴史動いてる気がします。とにかく楽しい一冊でした。

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    2024年10月10日
  • 大阪万博の戦後史 EXPO’70から2025年万博へ

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    大大阪時代にどハマりした学生時代、よく橋爪先生の本にお世話になっていた。
    本の内容までは覚えていないが、東京の人口を凌ぐマンモス都市だった往時の大阪をストーリー性のある文章で解説。読んだうちの一冊には、当時流行したご当地歌謡曲のCDが付属で入っていたのを覚えている。

    本書は2018年に刊行された『1970年大阪万博の時代を歩く』を改題・加筆・修正したもので、刊行年は2020年2月。
    話題というより物議を醸している2025年の大阪・関西万博だが、55年前の方はどうして何事もなく成功できたのか。今回の万博は希望を持っても大丈夫なのか。
    うん十年ぶりに先生とタイムスリップして確かめてきた。

    巻頭

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    2023年10月25日
  • 大阪の教科書 ビジュアル入門編 大阪検定公式テキスト

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    大阪についての知識を幅広く取りそろえた「テキスト」。
    大阪ことばのいくつかは首をかしげたけれど(いちびるってプラスの言葉かなぁ…?)、見やすくて面白い。

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    2023年04月15日
  • ニッポン バブル遺産建築100

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     これを読むと本当に今の建物はつまらないなと思う。機能やコスト面では確かに今のほうが優れているのかもしれない。しかしどれも同じような外観と材料で代わり映えがしない。奇妙な外観であれば良いというわけではないがあまりにも均質的で、ロードサイド店舗の作り出す均質的で奇妙な景観を思いこさせる。しかし、ここで紹介されている建築物は、前衛的で挑戦的なデザインや地元の名士や特産品などから連想したデザインと一つとして同じものはない。また、新たなランドマークを目指しつつ景色に溶け込むことを意識していたり、風土に合わせてデザインを変更するなどの配慮もある。材質も木や漆喰などテーマに合わせたものが使われていたりする

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    2017年10月29日
  • 成功する「地域ブランド」戦略 九条ねぎが高くても売れる理由(わけ)

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    ネタバレ

    わかりやすい言葉で書かれた論文って感じの本。
    地域のブランドはその土地のライフスタイルに根ざしたものであるべきという視点に立って、成功している思われる事例を紹介している。
    結論に至るアプローチが明快で、門外漢の自分にも優しい一冊。

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    2013年05月22日
  • 大阪府謎解き散歩

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    大阪府の名所を散策しながらの雰囲気で、その歴史やウンチクを集めている。執筆者には「大阪検定客員研究員」という肩書きの人が多い。

    所謂コテコテの大阪を語るより、散策気分の色合いが濃い。この本片手にふらっと立ち寄ってみたくなるような内容で、読みやすい。

    この「謎解き散歩」シリーズは日本の全都道府県を制覇しているらしい。特に自分が住んでいる千葉県など、どのように紹介しているのか読んでみたいものだ。

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    2021年05月24日
  • 大阪万博の戦後史 EXPO’70から2025年万博へ

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    大阪万博の今昔物語。

    1945年の敗戦から、復興と経済成長を遂げ、世界の未来を占う技術進歩とその課題をテーマに1970年に万博が開催された。

    焼け野原、闇市だった都市が、一日に最大80万人、累計6400万人が訪れた華やかな万博会場。

    各国がアピールする場として、米ソの宇宙開発競争が見られる。また日本は技術力をアピール。そして若い芸術家・建築家等が躍進・成長の場となっている。

    横尾忠則の繊維館は、真っ赤な球状に足場を残すカタチに設計変更する。それを当時の繊維館の会長に直談判し、その才能と熱意を承認した谷口会長の快活さ。復興を強くアピールするパビリオンとなる。

    岡本太郎は、べらぼうなもの

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    2020年12月26日
  • 大阪府謎解き散歩

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    大阪府に関する蘊蓄本なり。
    なにわなんでも大阪検定の1級、準一級の合格者を中心に大阪旅のガイドさんたちが共同執筆。知り合いも著名入りで書いてらっしゃる。
    内容的には初級から中級程度でしょうか。大阪検定受験者なら何処かで聞いたことがあるようなトピックスが多い。受験前のおさらいによいかも。

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    2019年11月27日
  • 南海ホークスがあったころ

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    今思えば父も「野球難民」やったんやと。ひたすら巨人戦の中継ばかり見ていた父が。巨人ファンではない、巨人が負けるところを見たいのだと。阪神ファンの幼い私には理解不能だった。
    後に母から父は南海ホークスファンだったと聞かされた。ならば巨人の中継じゃなくて、ダイエーホークスを応援すればええやないかと思っていた。ダイエーホークスにはそないに興味があるようには見えなかった。もちろんソフトバンクも。

    この本を読んでようやく解けた。身近な人が感じてであろう喪失感に。野球は好きだがひいきの球団はもう無いという。もはや父は巨人戦だって見ていないのだ。
    自分には物心ついたときには阪神しかなかったが、南海がまだ在

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    2016年10月22日
  • 南海ホークスがあったころ

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     平成生まれの私にとって、"ホークス"といえば「ダイエー」もしくは「ソフトバンク」である。南海ホークスなんてパワプロで培った記憶では野村克也さんぐらい。あとは「南海ホークスの歌」でお馴染みの灰田勝彦さんぐらいの知識しかない。本書では南海ホークスとその当時のプロ野球文化を紹介している。
    単なる球団史ではなく、昭和パ・リーグ事情も解説しており、如何に南海ホークスが人気ある球団であったかが分かる。

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    2016年03月06日
  • 光のまちをつくる 水都大阪の実践

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    大阪は土地勘がないからよく分からないけど、バラエティーに富んだ橋は隅田川をみてるようでライトアップを見てるだけでも楽しい。

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    2015年12月30日
  • 大阪府謎解き散歩

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    こちらも大阪にいたので、せっかくならと読んでみた一冊。大阪のいろんな逸話や隠れスポットが出てきたりでおもしろかったですが、実際は半年もいたのにほとんどまわれませんでした。orz またどこかの機会で訪ねられたらいいな。本に関しては、書いている人たちの大阪への探究心というか愛着が伝わってくる一冊でした。

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    2014年11月07日
  • ニッポン バブル遺産建築100

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    タイトルからするよりも、肯定的な内容に好感が持てます。
    これらの建築群が単なるあだ花として散ってしまうかどうか、が文化の成熟の一つの尺度ではないかと。

    バブル遺産たちが完成してから、20年を迎えようとしている現在、これらはどうなっているのか、後日談的なルポがあれば、なお良かったかと。

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    2010年08月01日