安達誠司のレビュー一覧

  • 世界が日本経済をうらやむ日

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    『アベノミクス』の生みの親と言われているイエール大学名誉教授浜田宏一氏による現時点では成功?と言われている金融緩和による経済対策の解説。
    教育学部出身の私レベルにでも非常に分かり易い内容でして、まあ、この教授も色々叩かれているみたいですが、通貨安(円安)の必要性は理解できますし(実際に円高による名目GDPが減少してる事実)、失業率の低下等、その他色々と数字が良くなっている訳で・・・・それなりに評価していいのではないかと思いますが。
    ただ輸出で儲けている企業はGDPの14%と言われている中で本当に円安でいいのかと思っておりましたが、あらら、現実の株高。本当にありがとうございます。飲み代は確保でき

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    2015年04月07日
  • 世界が日本経済をうらやむ日

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    財政政策よりも金融政策の方が有効である事が判りやすく理解できる。また、マクロ経済学、ミクロ経済学も理解が進む。大学の経済学部を思い出す。読むのに時間がかかるのはやむを得ないか。

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    2015年03月10日
  • 円高の正体

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    「金融緩和をして、インフレ方向に持っていくことにより、円安誘導すべきだとの説です。 2月14日に日銀が1%の物価上昇率をめざして金融緩和を続ける事実上の「インフレ目標」を導入した後、円安方向に動いています。安達氏の推論通りに“今のところ”進んでいます。」

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    2015年02月18日
  • 円高の正体

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    著者にとっては「どうだ見たか」と、まさに痛快だろうと思う。
    新生日銀の施策とこれまでの結果が、本書での指摘に合致していて、純粋に凄いし説得力があり、自分はまさに「見せつけられた」読者となった。そして何よりも分かりやすい。
    物価と通貨価値から長期的な為替レートの変動を見る購買力平価や中央銀行が供給するマネタリーベースの比率から、短期中期的なそれを見るソロスチャートなどに関して、事前に丁寧に解説しくれているため、本書の要である修正ソロスチャートの有効性と、そこから導かれる「為替市場の肝は予想インフレ率であり、レートは二国における将来の物価についての予想の格差の変動によって動く」点がとても理解しやす

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    2013年04月21日
  • ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める

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    1〜3章は比較的初歩的な解説が続く。キモは4章。「ギリシャやスペインの財政赤字はユーロ危機の原因ではなく、結果である」という主張はなるほどと思わされた。
    エピローグの章にて、日本がユーロ危機から学ぶこととして、クルーグマンの名前を引き合いに出したりしつつ、金融緩和を挙げている。個人的にはこの手の金融緩和論はあまりしっくりきていなかったんだけど、この4章をふまえてのこの結論には、今まで感じられなかった納得感が少しだけ持てた気がする。

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    2013年01月20日
  • 円高の正体

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    日本経済が円の価格・マネタリーベースで説明できるという基本的な内容がデータをもとによくまとめられています。
    ヘッジファンドによる円安による攻撃はかえって日本の景気を良くするという主張ですが、国の負債・国債ショックには触れられていないように思います。
    あと円は何で説明されるかの項で長期には物価を第一にしていますが、理論的にはやはり金利差かと思います。 金利差にについてはコラムで簡単に触れられている程度でしたので、もう少し突っ込んでほしかったかも。

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    2013年01月19日
  • 円高の正体

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    「20年以上に渡る日本の不況は円高が原因であり、それを解消するためには日銀による金融緩和が必要だ」これが本書のメッセージである。

    円高は日本の貿易収支の赤字を引き起こす。円高は輸出産業の海外競争力を減少させ、輸出産業が経済の基幹である日本では、この影響が即ち不況となって現れる。しばしば円高は輸入製品の価格減少を引き起こすために消費者にはプラスであるという「良い円高」が叫ばれるが、筆者によればこれは真ではない。なぜなら、消費者の収入という面を考慮すると、円高不況によってそれが減少するため、結果として需要は低下するからである。加えて、円高不況は税収の低下も引き起こす。総じて、円高は日本経済に悪影

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    2013年01月17日
  • 円高の正体

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    ネタバレ

    安倍首相が量的緩和を声高に叫ぶ理由がここに有った。
    円高の正体は予想インフレ率の差。
    悪い円安など無い!

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    2014年09月22日
  • ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める

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    で、ここでユーロの正体をサマリーする事が出来ない自分が情けない気はします。
    でも、話を極端に単純化して解説してくれているので大変わかりやすい解説だと思います。覚えてないから、かけないだけです。

    もう一回読むといいんだろうな。

    ・ユーロの通貨による欧州統一は、雇用システムや福祉レベルでの統一がないため、経済活動が統一化されない
    ・国内は消費税増税による財政改革よりも通貨の量的緩和による経済の好景気化が先決

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    2012年12月28日
  • ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める

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    細かいデータについては別個に調べる必要があるが「財政問題はユーロ危機の原因ではなく、結果である」という立場の冷静な評論は一読しておくべきと思う。財政の基礎についての説明が長いが、わかる人は読み飛ばせば良いかと。

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    2012年12月17日
  • ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める

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    ユーロの歴史とギリシャが債務危機に陥った経緯が語られる。ユーロは欧州内の統合通貨であるがゆえ融通が効かないことがある。例えば、日本の場合不況に陥ったときに国が金融緩和(蓄えている外貨を売って日本円を買う)などの対策を講じることができる。一方、仮にギリシャが不況となった場合、ギリシャは自由に金融緩和政策を行うことはできない。もともとユーロはドイツ・イタリアなどの貿易収支に優れた国とスペインギリシャなどの国の格差を縮めることを目標として導入された。しかしながら結局スペインなどの不動産ブーム等に乗ったのはドイツなどの強国であり自国(スペイン)の成長には繋がらなかった。結果として、格差はますます拡がっ

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    2012年12月12日
  • 円高の正体

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    今月の衆院選でも争点の一つとなっている金融政策について、円高基調が続く現在の問題点を指摘し、その為の解決策を示しています。とても興味深い内容でした。最近は安倍自民がインフレターゲットを提示して話題となっていますが、結論として政策の方向性としては似ているのかなという印象です。前半部分ではそもそも円高とはどういう状況なのかという基本的な部分の解説から始まり、円高のメリットデメリットを考え、次いで為替レートとはどういうものなのかといったところの解説、そして最後に現在のデフレ問題についてまで経済を語る上で重要な部分が一通り書かれています。特に印象的だったのは、ソロスチャートという中央銀行が供給するマネ

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    2012年12月09日
  • 円高の正体

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    円高のプロセスが分かりやすく説明してある。現在のデフレスパイラルをとめないとどうしようもないのが納得できた。

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    2012年09月27日
  • 円高の正体

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    為替とは何か?
    異なる通貨が取引させるときどんなことが起きるのか?
    それによって経済は、人々の生活はどう影響を受けるのか?

    前半はそんなことを学ぶことができます。
    金融の入門書として優れていると思います。


    中盤から後半では、より踏み込んで
    金融政策によって為替はどう動くのか?
    為替の動きによって経済はどう刺激されるのか?
    逆に経済の動きから為替の動きをどう予測するのか?

    ということを学べます。
    クルーグマン教授の著書「さっさと不況を終わらせろ」において、より詳しくより最新の経済を学べますが、知識に自信のない人はこういった入門書を読んでおくと良いかと思います。

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    2012年09月07日
  • 円高の正体

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    本書の中に「弱い日本の強い円」を触れる部分が出てくるが、一緒に読めば面白いと思った。

    日銀の対応策に一貫して批判している。

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    2012年07月08日
  • 円高の正体

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    ・円高はミクロで見るとメリット・デメリットがあるように見えるが、日本全体の視点では悪。(為替レートとGDPの相関をもって)
    ・円高により企業が海外移転をし産業の空洞化
    ・「よい円高」はない。
    ・「円安」になれば景気は回復する。
    ・購買力平価の話。
    ・「ソロスチャート」(マネタリーベースの比較)の修正版(超過準備金を考慮)。
    ・「円高」は”予測インフレ率”の差によって発生する。
    ・ 予測インフレ率の差を埋めるには、日銀の大規模なマネタリーベースの増加が必要

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    2012年05月12日
  • 円高の正体

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    冷静に現在の円高の問題について書かれている。有名になるためのパフォーマンスでテレビに出ている自称経済アナリストとは違い過去の事例を元に分析しているので勉強になりました。
    まずは、デフレを何とか解消しない限り何ともならないわけですね。
    高校時代社会でインフレの勉強をした時、先生がデフレは理論上の現象で現実におきることはないと言われたことが妙に頭にこびりついていたのですが、

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    2012年03月30日
  • 円高の正体

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    為替とGDPの関連性、実行為替レートや外貨準備高など、基本的な金融政策や用語の解説から入り、その価値や有用性について論じてる。

    円高はGDP低下と連動してることからどうあがいても悪、インフレ率上昇が景気回復のために必要でありそのためにはマネタリーベースを増大させるべき、という論調。
    特に、銀行の準備預金と為替レートが連動してる、という話は面白かった。

    この前、円高の有用性に論じてた「間違いだらけの経済政策」を読んだばかりなので、正直どっちがどっちやらわからなくなった。
    それでも、量的緩和の効果が今ひとつに感じられるのは、あくまで「日銀の本気が感じられなかった」からで、継続的にマネタリーベー

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    2012年03月12日
  • 円高の正体

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    円高、デフレについて、著者の見解を非常にわかりやすく解説している良書。最終的には日銀の政策批判となっているが、ここまでズバッと斬っていると、気持ちいい反面、こんな簡単なことに気付いてないということはこの説自体どこか欠陥があるのか?とも思ってしまった。金融の世界は難しい。

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    2012年01月26日
  • 恐慌脱出 危機克服は歴史に学べ

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     リフレ派の安達 誠司の著作。金融政策のあり方から30年の世界恐慌を見ているので、中学高校の教科書のルーズベルトによるリフレーション政策を「歴史」的に眺め返すにはいい参考になる。
     著者によれば、ルーズベルトのTVAやニューディール政策より当時のFRBの金融緩和政策の方が、奏功したとする。そのような観点から眺めた経済本は、中々見かけないので、その点が鮮やかに描き出されることになる。
     
     著者や非金融政策派の門倉 貴史の本では、EUの東欧がスエーデン、アイスランド、などからの融資と引き上げが東欧を経済破壊に向かわせたとしている。
      
     安達 誠司は、EUのの方が、米国より金融危機の影響が大き

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    2009年11月07日