安達誠司のレビュー一覧

  • ザ・トランポノミクス 日本はアメリカ復活の波に乗れるか

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    大統領選後に緊急出版という趣で書いたものと思われ、日本語がこなれていないところもあるが、そこは気にしないでさくさく読み進めたい。
    「~だったと思うので」とか「何かのドキュメンタリーで~」といったあたりは、編集者が確認してあげれば良いのにな、と思ったりしたが。

    ほぼ二年前の本になるが、概ね筆者の予想していたとおりに事態は推移している。
    トランプの経済政策は、レーガンのそれと同一視すると状況を見誤るだろうこと、経済政策と安全保障政策が一体化していること、主敵は中国であること。
    想定外だったのは、2018年末の今に至っても、FRBは引き締め路線を続けていること、というより続けられるほどに経済環境も

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    2018年11月02日
  • ザ・トランポノミクス 日本はアメリカ復活の波に乗れるか

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    とても読み応えがあり、興味深い一冊でした。トランプ大統領誕生からそれが世界的に意味することや、トランプ大統領の経済政策構想に関する分析、現在の欧州が抱えているリスクや今後のアメリカが中国や日本に与える影響などが、著者の分析で丁寧に著されています。自分の経済に関する知識では若干難しい説明に感じる箇所もありましたが、今後勉強を重ねることで、その部分は再度読み直したいと思います。

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    2017年02月11日
  • 世界が日本経済をうらやむ日

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    社会人のマクロ経済学再入門ともいえる金融緩和をはじめとするアベノミクスの啓蒙書です。非常に分かり易く、アベノミクスの効果と仕組みを説明してくれています。一般人をはじめとしていろいろな方に読んで、アベノミクスに対する理解を深めてほしいと感じた一冊です。

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    2016年05月27日
  • 中国経済はどこまで崩壊するのか

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    中国のバブルは いつからはじまり、いつ頃に崩壊したのか?
    バブルとは そもそも なにか?

    アメリカのバブル
    日本のバブル
    アメリカのITバブル
    そして、現在 中国のバブル。
    バトンは 次は 誰に受け継がれるのか?
    『資源国の不動産』オーストラリア、カナダ、ノルウェー。

    バブルとは、『常識的な水準を超えた上昇』のこと。
    では 『常識的な水準』とは?
    PER。
    上場株式の時価総額を名目GDPでわる。→バフェット指標

    BRICS とは、誰がいったのか?
    Brazil, Russia, India, China, and South Africa
    投資銀行 ゴールドマンサックスのエコノミスト

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    2016年04月25日
  • 世界が日本経済をうらやむ日

    購入済み

    社会人の教養を磨ける良書である

    アベノミクスの効用を非常に分かり易く書かれている。左派系マスコミや野党議員の感情的な反対論をデータとロジックで見事撥ね付けている。勉強になった一冊であった。

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    2016年03月04日
  • 世界が日本経済をうらやむ日

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    アベノミクスの早くからの提唱者の浜田教授が、金融緩和の意義、効果を説き起こす。経済学の基礎を分かり易く解説、もろもろが「スッキリ」する書。題名通りの日が到来する日を強く希求する。

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    2015年02月11日
  • ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める

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    ユーロ危機の本質はEMS時代に埋め込まれていた
    EMSでは参加国の為替相場ごとに中心相場を決め、為替介入を行い変動幅を2.25%以内に押さえていた。
    しかし固定相場を維持するためには各国の経済状態に合わせた独自の金融政策を実施できず、1979-1992の間に中心レートの変更や離脱が発生している。

    ユーロ危機の本質はユーロ導入にもかかわらず、不均衡がいっこうに是正されなかったこと。

    ユーロ導入により、1)貿易収支と財政収支の収斂は起きなかった、2)経済格差は改善されなかった、しかし、3)長期金利は低下し収斂した。ユーロ導入の理念である1)、2)の格差改善がなされると考え、経済発展の遅れている

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    2013年01月14日
  • ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める

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    本書は2012年に顕著となった「ユーロ危機」を歴史的史実と経済学的なロジックによって明解に分析したものである。

    そもそもなぜユーロ危機が発生したのか。それを説明するにはEU成立以前の歴史を踏まえる必要があると筆者は主張する。まずはEUの土台となった欧州経済共同体(EEC)である。EECにはEMSという加盟国間の為替レート変動を一定に抑えることで、これらの国同士の取引における為替変動によるロスを最小限に抑えるために作られた制度があった。言うまでもないが、この発想は現在のユーロ貨幣と欧州中央銀行という「一つの中央銀行、一つの貨幣」という考えの土台になっているものである。

    このように、為替変動の

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    2013年01月12日
  • ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める

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    ユーロの話から最後は日本経済の話にうまくスライドさせてるところが面白い。不況に対して金融政策が有効であることがわかる。

    ただ、残念なことに日本人のほとんどは日銀理論やそれを拡散する連中にだまされ、金融政策の有効性を知らない。

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    2012年12月14日
  • 円高の正体

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    為替について概説しつつ、なぜ現在のような円高がもたらされたのかを示す本。為替の変動は中央銀行のマネーサプライで説明できるが、それで説明できない時期があり、それについては期待インフレ率を織り込んで分析すると説明できるようになる。何はともあれ、円高の脱出には日銀の積極的な動きを期待する所存。

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    2012年04月20日
  • 円高の正体

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    景気回復のためには「デフレマインド」を払拭して「円安」にする必要があり、そのためには日銀によるマネタリーベースの供給を増やすしか方法はない。という論調。
    「デフレの正体」や「弱い日本の強い円」を名指しで間違っている、と指摘するあたり過激な内容だが、労働人口が減少していく日本にも成長の可能性がある、という持論はなかなか面白い。

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    2012年07月24日
  • 円高の正体

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    「第1章 為替とは何か?」「第2章 円高・円安とは何か?」はきわめて常識的な知識の確認。まったく経済の知識がない人でもわかりやすく読めるかと思う。また第3章はちまたに垂れ流されている俗説を痛烈に批判。「第4章 為替レートはどのように動くのか?」「第5章 為替レートは何が動かすのか?」は為替レートの変動について、修正ソロスチャート、予想インフレ率などのグラフを用いて説得的に持論を展開。そして、最後の「第6章 円高の正体、そしてデフレの“真の”正体」において、日銀のさらなる金融緩和の必要性が示される。

    安達氏の切れ味鋭い論法はいつもながらだが、誰もが理解できる平易な文章で読みやすい。万人にオスス

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    2012年02月16日
  • 円高の正体

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    ネタバレ

    前半はほとんど知ってる内容で読むのに時間がかからなかったが、後半は他の本でも言ってたことを裏付けているようで面白かった。

    この本を読んで思ったことは日本は救えるということだ。
    日銀が本気を出せば、この国は再び蘇る。そして、この国を救うために動くのは銀行、証券会社(投資銀行)、ヘッジファンド(投資ファンド)、個人投資家だ。

    この国が蘇るのはそんなに長い期間はかからない。5年以内に日本経済は反転し復活する。そして、10年後には皆が幸せな世界になっているだろう。

    長期間この国を停滞させているのは、怠慢と無知だ。

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    2012年12月09日
  • 円高の正体

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    ネタバレ

     円高克服とデフレ脱却には、日銀の適切な金融政策とそれによる予想インフレ率の上昇が必要であるというのが本書のポイント。10年前の民主党時代の本なので、当時の経済状況がいかに酷かったかが読んでて伝わってくる笑
     他にも円安性悪説や97年のバーツ暴落の原因、イギリスがユーロを導入しなかった(出来なかった?)理由なども知れたので面白かった。

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    2021年03月30日
  • 消費税10%後の日本経済

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    金融政策と財政政策の2つの次元で考えて、経済がどのような影響を受けるかについて言及した本となっています。
    最近は消費税に関してMMT含めて極論に偏りすぎている意見を見かけますが、公平な立場で経済状況の分析を行っている本としていいなと思いました。

    落ち着いた形で書かれていますし、豊富なデータをグラフで示して、詳細な分析から結論を導き出すという手法は好感。
    今後どう日本経済を回すかと考える上で、極論に振り回されずに冷静になってやれることを整理するのにいい本だと考えます。

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    2020年01月28日
  • 消費税10%後の日本経済

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    グラフや用語など難しいところはあるが、現在のそしてこれからの日本を知ることが出来る、読み応えのある一冊だ。

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    2019年12月29日
  • 消費税10%後の日本経済

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    日本経済の現状分析を目的としており主張に華やかさはない。
    セルサイドのエコノミスト・レポートを読んでいるような感じだが、実際著者はエコノミストです。
    それにしては長いかなーと思いつつ、経済学のアカデミックの世界での潮流なども知れるお得な一冊。

    2019年8~9月あたりの足下での分析なので、金融庁の2000万円問題など、数ヶ月経っただけの現在(2019年11月)でも、誰も話題にもしておらず古くなっているものもあるが、そういったものも含めて、季刊のエコノミスト・レポートのように読みこなせば良さそう。

    昔、ソロスファンドの下請けをしていた、とか、『国家は破綻する』の検証結果への疑義は、マサチュー

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    2019年11月18日
  • ザ・トランポノミクス 日本はアメリカ復活の波に乗れるか

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    ◎クリントンは富裕層への増税による所得の再分配を強く主張した。
    だが、多くの労働者階級が必要としたのは富裕層の「施し」ではなく、労働機会の増大だった。
    ゆえに、雇用の創出を主張したトランプを支持した。

    人は、「仕事をする」ことでプライドを保てるし、生きがいを得ることができる。多くの労働者にとって必要なのは施しではなく、「仕事をするという誇り」だったと考えられる。


    今は後者ってことね
    ↓↓
    ◎世界経済は長期的に、「グローバル化が進展する時期」と「ローカル化(地域主義)へ逆行する時期」を繰り返している。

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    2017年04月25日
  • 英EU離脱 どう変わる日本と世界 経済学が教えるほんとうの勝者と敗者

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    イギリスがEUを離脱するにあたり、どのような影響が世界で起こるのかを想定し、分析した一冊です。イギリスがEU離脱後(正式な離脱には数年かかるとした上で)取りえる手段(EUと経済協定を結ぶのにEEAに加盟するのか、より独立性の高いWTO・オプションでの協定を結ぶのか..etc)ごとに解説がなされていて、有益な一冊でした。

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    2016年11月22日
  • 世界が日本経済をうらやむ日

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    アベノミクスがなぜうまくいっているのかを解説している。特に金融緩和の効果について説明している。
    金融緩和は日銀が国債を買い取り、銀行のキャッシュを増やすもの。キャッシュとして持っておくのがもったいないと感じる銀行は資金の活用をはかる。
    デフレの小体を少子高齢化とするのを真っ向から否定している。
    デフレが景気が悪い原因。インフレ目標をもって、これから景気が上昇するという期待を持たせることで、景気が回復する。
    貯金をしておかなくても大丈夫という不安を取り除く必要がある。

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    2015年05月03日