北村裕花のレビュー一覧
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ネタバレ佐野洋子(1938~2010、享年72)文&北村裕花(1983~)絵「ヨーコさんの言葉 ふっふっふ」、2018.1発行。9話収録されています。以前目にしたものもいくつか入っています。「いつ死んでもいい。でも今日でなくていい。」名言だと思います(^-^)
佐野洋子(1938~2010、享年72)・文&北村裕花・絵「ヨーコさんの言葉 ふっふっふ」、2018.1発行、再読。9話が収録されています。「理想の子供なんか一人もいない」「年寄りは年寄りでいい」「今日でなくてもいい」がお気に入りです。ネコ好きだった佐野洋子さん、亡くなってもう10年以上になるのですね。小気味のいい数々の言葉が思い出されます。 -
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ネタバレ佐野洋子のエッセイだと知って読んでみたが、まさかNHKでやってる番組の書籍化だったとは、しかも2冊目だったとは。
「せめてこれ以上、誰も何も考えないで」と「ビンボー人の品性」と「フツーに死ぬ」が良い。
テント担いで山に行くと、携帯の電波が通じないとこが多い。財布にいくら入れてても、お店自体がほとんどなく、営業小屋で買えるものも知れている。人の少ない危険なとこを通るとき「ここで落ちて誰も助けが来なかったら一人で死ぬことになるんやな」なんて思ってしまう。
それでも、山に居るのが楽しい。それは勿論、山が好きだからなんだけど、実は、「不便で、少ない物で生活して、人が少なくて寂しい」その状況自体を楽しんでいるって部分もある。
「俺は少々捻くれてるのかなぁ」と思ったりしたんだけど、この本の上記3篇を読んだら、合点がいった。
「便利で、豊かになって、人とずっと繋がっていられる」世の中である。昔は良かっただけとは思わない…。でも「せっかく便利なんだし、せっかく豊かなんだし、せっかく人と繋がるのがラクになった」んだから、「便利に甘えすぎず、使いこなす以上に持たず、過剰に繋がらない」ぐらいの節度を持って暮らす方が味わい深い日々を送れるんじゃないか。
ヨーコさんはそう教えてくれている。 -
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ビビッドな黄色いカバーが書店で一際目立っていた本。『百万回生きたねこ』で有名な佐野洋子さんが著者だ。いつも、佐野洋子さんと小川洋子さんを混同してしまうのだが、小川洋子さんは『妊娠カレンダー』や『博士の愛した数式』を書かれた方です(←当たり前)。
買おうか買うまいか手にしてから悩むが、最初の『才能ってものね』を読んでクスリ。絵は北村裕花さんという絵本作家の方が描いているのだが、この絵も佐野さんのことばにピッタリあっている。買うのを決めました。
どの話しもクスッとしながらも、鋭い視点に感心させられる。世の中、ビジネスモデルとかコンプライアンスとかグローバル化とか、何かこっちの方向にいかねば! いや、当然行くよね! 的な雰囲気が充満しているけど、佐野さんの本を読むと、もっとゆっくり考えてもいいじゃないかと思えてくる。ときどき読み返したい本。 -
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ネタバレわかば園にて、子ども会議。
「みなさん、静粛に!」
子どもたちだって、真剣。
ちゃんと自分の考えを持っているんだね。
★引用
けんた(しっかりもの)
「きょうの おだいは
『おこられたときは どうしたら いいか』です。
みなさん、いけんを きかせてください」
あゆみ(すなお)
「はい!
わたしは ごめんなさいって あやまるのが
いいとおもいます」
りく(おちょうしもの)
「でも、コラー!っていわれると、
びっくりしちゃうんだよね」
みか(マイペース)
「わたしも、こわくて
ごめんなさいって
いえなくなっちゃうの」
りく
「はーい!
ないちゃうのは どうかな?」 -
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佐野さんにはあまり大切に思っていなかった友達がいたそうだ。見栄っ張りで嘘つきで、派手好きで、かっこばかりつけるバカな奴と思っていた。
その友達が入院してお見舞いに行った時、その友達の大切さに初めて気がついたという。
◯この人は、私の馬鹿なところ、だめなところ、嫌なところ、くだらないところを引き受けてくれていたのだ。
この人がいなかったら、私の嫌なところ、くだらないところは行き場を失って、私の中に溢れかえって生きてはいけなかったのだ。
立派な尊敬に値する友人だけを持っていたら、私はなんと貧しい土に生きている生き物だっただろう。 二人で過ごしたおびただしい無駄な時の流れ、その無駄を吸い上げて、私たちは生きてきた。
良い人ぶらず、自分が友達をバカな奴と思っていたことも隠さず書き、そして、自分のダメなところも見据えて、無駄と思えることに、実はとても意味があったのだと気づく。対象をよく観察して考えて素直に感じて、本当に素敵な方だと改めて思う。
レベルの低い人と付き合うべきではない…とかもっともらしく言っている人や本をたまに見かけるけれど、真に人間味に溢れ、世の中をよくみている佐野さんのような人は、そんなこと言わないんだよな、と合点が入った。
あー、佐野洋子さんと話してみたい。 -
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ネタバレNHKの番組に、「ヨーコさんの言葉」というものが2014年辺りにあったらしい。その書籍版。
北村裕花さんの絵がたくさん描かれていて、それに佐野洋子さんのエッジの効いた言葉が添えられている。
やはりこの方はただものではない。なんでもないような言葉が、心の奥深くまで染み込んで揺さぶってくる。少ない言葉でとめどなく襲ってくる。
佐野洋子さん、大好きだなぁと改めて思う。
特に好きだったところを少し…
◯愛は身近にいるものを
いつくしむところから生れて、
それは実に
不公平なえこひいきで、
美意識すら変えるものなのだ。
〈個人主義のベルリンの老人たちを見て〉
◯いかに長い歴史と習慣が
個に徹することをたたき込んでも
孤独は孤独なのだった
(略)
切っても切れない血縁のしがらみの中で泣き、怒り、疲れている日本人は
しかし、その血縁の中で自分を生かしてきた。
今急激に日本は変化しつつある。
(略)
「人に迷惑をかけない、かけられない」という戦後日本のモラルを再検討すべきではないか。