あらすじ
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大好評! NHKの人気番組「ヨーコさんの“言葉”」ついにシリーズ完結です。
「ヨーコさんのような、心が自由な人がいい」「流されずに生きたい人におすすめの本」「ヨーコさんの言葉はきびしいけど心地いい」「『どう生きるか』は『どうものごとを捉えるか』だった!!」ほか、シリーズに寄せられるお便りも続々。
世界で大ベストセラーの絵本『100万回生きたねこ』の著者、佐野洋子さんによるエッセイは、鋭くておもしろい、そして本当の優しさをもっています。ヨーコさんの世界観にぴったりだと大好評の北村裕花さんの250点近いイラストも、オールカラーで収録。
第1話「とどのつまり人は食う」は恋人を略奪婚された女友達や海外で出会った初老の男性との食にまつわる切ない逸話。第2話の「先入観」で、ヨーコさんはイケメンへの考え方を180度転換します! 母親とのほろ苦い思い出を描いた「口紅」、認知症への心配が高じたヨーコさんの日々「じゃ、どうする」、そして友情の深層心理に思わず「やられた!」と言いたくなる最後の1篇。
第5弾、シリーズ完結も人生の真実に笑えて泣ける1冊です。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
175ページ
1300円
6月1日〜6月1日
失恋した友人が泣きつかれた後にはとことん食べた話。息子の家庭教師の話。息子を叱るために家をでたけど、母を見すかしている6歳の息子の話。母のことを思い出す話。下宿人の芹沢くんの話。親切にすることの話。もの忘れがひどくなってきた話。大切に思っていない友達の話。
最初の話の友達と、最後の話の友達が同一人物とわかった時には、なんだか嬉しかった。大切に思っていないなんてタイトルをつけながらも大切にしていることが伝わってきて、ほっこりした気持ちになった。テレビが壊れたと思ったら、電話をリモコンと間違えて使っていたり、人にもらったものを誰にもらったかわからなくなり、本人にあげてしまっていたりと、クスリと笑ってしまうようなところは、ちょっと悲しいけどおもしろかった。猫の話は一つもないのに、扉絵や所々に登場するその姿に癒やされる。
Posted by ブクログ
佐野さんにはあまり大切に思っていなかった友達がいたそうだ。見栄っ張りで嘘つきで、派手好きで、かっこばかりつけるバカな奴と思っていた。
その友達が入院してお見舞いに行った時、その友達の大切さに初めて気がついたという。
◯この人は、私の馬鹿なところ、だめなところ、嫌なところ、くだらないところを引き受けてくれていたのだ。
この人がいなかったら、私の嫌なところ、くだらないところは行き場を失って、私の中に溢れかえって生きてはいけなかったのだ。
立派な尊敬に値する友人だけを持っていたら、私はなんと貧しい土に生きている生き物だっただろう。 二人で過ごしたおびただしい無駄な時の流れ、その無駄を吸い上げて、私たちは生きてきた。
良い人ぶらず、自分が友達をバカな奴と思っていたことも隠さず書き、そして、自分のダメなところも見据えて、無駄と思えることに、実はとても意味があったのだと気づく。対象をよく観察して考えて素直に感じて、本当に素敵な方だと改めて思う。
レベルの低い人と付き合うべきではない…とかもっともらしく言っている人や本をたまに見かけるけれど、真に人間味に溢れ、世の中をよくみている佐野さんのような人は、そんなこと言わないんだよな、と合点が入った。
あー、佐野洋子さんと話してみたい。
Posted by ブクログ
友達の話が心に響いた♪
私には友達と呼べる人がおらんから、友達の定義もよくわからんけど佐野さんの考える友達像が全くキラキラしたものじゃなくて「入院費貸して」とか病院から電話かけれる間柄な事が微笑ましく思えた!
ヨーコさんの"言葉"はこれで4冊目。
本も手元に長く置かないようにしてるけど、このシリーズはちょっとした時にパラパラとめくりたくなる♪
Posted by ブクログ
おもしろい。かわいい。
一行に対して、一つの絵というのは、斬新なのではないか。そうでもないのか。こういい絵本いいね。
前に、たまたまテレビをつけたら、この番組がやっていた。それの書籍化みたいね。
Posted by ブクログ
佐野洋子(1938~2010 享年72)文&北村裕花・絵「ヨーコさんの言葉 じゃ、どうする」、2018.8発行。「先入観」が特に好きです。男に対して偏見がある。ハンサムで姿がいいのはバカである。見ただけでバカ、と思ってしまう悪い癖がある。一流大学出は、大人になりそこなうという強い思い込み。金持のボンは腰抜けという先入観。(中略)でも、外側や条件で人はわからない。一個一個調べないとわからない。(^-^)
佐野洋子・文&北村裕花・絵「ヨーコさんの言葉 じゃ、どうする」、2018.8発行、再読。文も勿論いいけど絵が素晴らしいですw。8話とあとがき。私は第2話(男への偏見)とあとがきの第9話(私は無駄なものが好きだった)が好きです。