ダニエル・シルヴァのレビュー一覧

  • 過去からの密使

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    ネタバレ

    ガブリエル・アローンシリーズ最新作。今回はサウジアラビとヨーロッパが舞台。サウジの皇太子の娘が誘拐され、犯人の要求を受け入れたにも関わらず斬殺される。皇太子とガブリエルの目の前で。少女は中東での対立からのテロでもなく、宗教的な理由でもなく、単なる醜い欲望の犠牲者となった。金に関する欲望は人間をここまで狡猾に残酷にさせるのかと改めて思う。きっかけにトルコで暗殺されたジャーナリストの実話がある。宗教や主義主張の違いでも人は簡単に人が殺せる。ここに金に関する欲望が加われば尚更なのだろう。今現在、世界中のあちこちこでこのような事件が繰り返されるかと思うと虚しい読後感が残る。

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    2020年11月22日
  • 亡者のゲーム

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    総じて、面白かった。
    中盤から後半の作戦が展開するあたりはスリリング。
    序盤の回りくどいウィットに富んだ表現を多用するのは、もう文化的に仕方ない。
    最終的にガツンと敵をやっつけてもらいたいが、取引で妥当なところで決着を取っていくところはなかなかリアリティーある流れではないか。
    前の作品を順次読みたく成った。

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    2019年07月22日
  • 赤の女 下

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    ネタバレ

    <ガブリエル・アロン>シリーズの四作目。やはりこういったストリーの本は日本人にはかけないなぁと改めて思う。
    伝説の二重スパイ(モグラ)キム・フィルビーには、愛人の生ませた実の娘がいて、キムを愛人から奪い、自らの果しえなかった野望のために、スパイとして育て、英国情報部MI6に雇わせ、娘は父の遺志を継ぎ、組織のNo2にまで上り詰める。父を慕う娘は慕い、自分を捨てた母親を憎み、生涯会う事はない。一方で、母を捨てた娘を思い、異国で待ち続けるが娘が会いにくることはない。自らの野望のために、娘を洗脳した父。これも一種の愛なのだろうか。読後に残る登場人物達が「勝者もなく、敗者もいない」感じるむなしさが、愛で

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    2019年07月01日
  • 亡者のゲーム

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    読み終わるまでにかなり時間がかかりました。それだけ内容が詰まった一冊です。

    スパイが活躍する作品は総じて好きなのですが、その中でも上位に位置する作品になりました。美術系と絡めて物語が進行し、美術が好きな私にとってはとても興味のそそられる作品でした。

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    2015年11月25日
  • 亡者のゲーム

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    勧められて読んでみた。
    なるほど、面白いです。スパイ映画を観てるみたい。シリーズものみたいだから、他のも機会があれば読んでみたいな。

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    2025年11月20日
  • 償いのフェルメール

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    名は知っていたが、初読の作者。ただ、シリーズものということは最初気づかず。パソコンでも錠でもすいすい開けちゃって、スーパーヒーローものか。

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    2024年08月24日
  • 亡者のゲーム◆ハーパーBOOKS創刊記念◆無料立読み版

    購入済み

    設定はなかなかに面白い

    諜報員であり美術修復師という設定はなかなかに面白いと感じた。ストーリーとは別に美術修復というもののトリビアが興味深い。登場人物たちの持って回ったようなユーモアをたたえた話しぶりがいかにも翻訳物っぽくてそれなりに面白い。

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    2023年01月07日
  • 死線のサハラ 下

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    ネタバレ

    前作と一続きと考えてよい物語。やっと追い詰めた最終ターゲットを仕留め、もっとカタルシスを感じるかといったらそうでもなく、爽快感もない、湿度の高い作品。

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    2022年07月22日
  • 教皇のスパイ

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    宗教観が違ってて理解しながら読んだ為スピード感や内容そのものの面白さには至らなかった。フィクションとはわかってるが、過去の事実も散りばめられてるから凄くリアルで、逆にカトリック信者の感想を聞きたいと思った。

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    2021年05月25日
  • 赤の女 下

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    監視。凄い。米国による盗聴が各国首相まで行っている事に驚きです。まさしくスパイ映画さながらで満更フィクションだけではない世界です。

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    2019年06月30日
  • 死線のサハラ 下

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    著者のガブリエル・アロン・シリーズの三作目。全く知らなかった著者だが、一作目が、面白かったので、続きを楽しみしていた。本のテーマの善悪は別にして、こういったテーマ、内容は日本人では書けないと思う。内容がどこまで事実かはわからないが、リアルで緻密。そして、エンドは哀しい。

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    2018年08月11日
  • 英国のスパイ

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    カリブ海上で英国の元皇太子妃の乗った豪華ヨットが爆発炎上した。世界中に悲報が駆け巡るなか、実行犯としてある爆破テロリストの名が浮上する。英国当局から秘密裏に事件解決を要請されたガブリエルは、姿を変えて犯行を重ねる神出鬼没の爆殺魔の足取りを追い、男の過去を知る元SASの殺し屋ケラーとヨーロッパ各地へ飛ぶ。だが敵は次なる標的に狙いを定めていた―。シリーズ最新作!

    シリーズ第15作ということだが、5~13作目は未訳。その第13作と本作は関連があるらしい。そちらを読んでいたら、もう少し感想が変わったかもしれない。うーむ、残念。

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    2018年07月30日
  • 亡者のゲーム

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    イタリアのコモ湖で英国人実業家が惨殺された。被害者は美術品密売の噂がささやかれる元スパイ。死の直前、幻の名画を手に入れていたらしい。国家治安警察の将軍から極秘裏に捜査協力を頼まれたガブリエルは、ヨーロッパを股にかけた謀略のゲームの裏に、ある独裁者の不穏な陰を嗅ぎ取るが―世界一流の美術修復師にしてイスラエル最強のエージェント、“ガブリエル・アロン・シリーズ”!

    著者の作品を読むのは、確か四作目。ガブリエル・アロンののシリーズは14作目にあたるそうだが、私は去年の「ブラック・ウィドウ」しか読んでいない。アクション控えめ、地味目の展開。

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    2018年07月15日