恋愛要素で言えば、その甘味は、『贄姫と獣の王』に負けちゃいない
ファンタジーが好きか、現実的な方が好きか、その辺りで分かれる感じか
私は雑読の気があるので、どっちも美味しい
単に、ヒロインがエロい事だけを求めるなら、エロ漫画でも十分なのである
この『フラレガール』は、ヒロインが自分の醸す色気に葛藤と
...続きを読む一抹の自己嫌悪を抱きながらも、そこを含めた自分を、好きな人に愛してもらえる事で、より魅力的になっていくから、男心が打たれる
ハッキリ言っちゃえば、青山くんは、ヘマをしちゃう時もある。けど、そのカッコ悪い部分が、赤坂さんの恋心をキュンとさせてくれる、カッコイイ行動となっているのだ
カッコ悪く見える熱さが、カッコイイ真っ直ぐさに映る恋の魔法は、ほんと、使い方が難しい
堤先生は、自分なんてまだまだ、と謙遜するだろうが、私からすると、使いこなしている、と言っても良いレベルに達している気はする
実際、凄ぇな、と思うのが、青山くんだけじゃなく、時たま、まぁ、しょっちゅうか、赤坂さんもやらかしちゃっている事
ギャップって表現は適切じゃないかも知れないが、この(4)で明らかになった、赤坂さんと豆子ちゃんの黒歴史は仰天だった。若気の至りで済まして良いレベルではあるにしろ、彼女らにも、結構、暴走していた時期があったんだな
ぶっちゃけ、今も、ブレーキが壊れてる、と感じる事はあるにしろ
赤坂さんが、彼氏と実弟のお付き合いを想像し、絶叫しちゃうくだりは笑えた
その流れで、バカップルを一層、濃厚にイチャつかせるのは、さすがの一言
合コンから、赤坂さんを、クリーム塗れになりながら連れ去った青山くんは、男の眼からしても、かなり、男前だった
それこそ、嫉妬のあまり、青山くんの乳首を捥ぎりたくなるほど
この台詞を引用に選んだのは、少女漫画で、この単語、出しちゃっていいの、と驚いたので
赤坂さんがエロいヒロイン、略して、エロインなので、ある意味、しっくり来る、大人向けのワードではある
愛撫を漢字で書かず、「あいぶ」と平仮名表記にしたのは、一つの配慮なんだろうけど、むしろ、エロさを強調している気がしないでもない
まぁ、私が、LOやアンスリウム、ゼロスなど、質の高いエロ漫画誌を読んで、脳味噌がピンク色になっているからだ、と他の読み手からは呆れられそうだが
赤坂さんに背中へ薬を塗られて、もっこりしない男がいる?
ハッキリ言っちゃえば、女性の読み手だって、塗られたいでしょうよ
「・・・ちがう、俺の方がごめん・・・俺、今、邪な気持ちでいっぱいになってて・・・っ。赤坂さんの手を汚したくないとか・・・グロいから背中見てほしくない、とかも本当だけど(赤坂さんのきれいな指に、かきむしって熱を持った肌を、いざ撫で回されたら―――――――)・・・っあんなの、もう、ほぼ、あっ・・・あいぶじゃん!!」(by青山大地)