原正人のレビュー一覧

  • ソクチョの冬
    終わりが、なんとも言えない。
    後半のフグをさばくところはぜひ!読んでほしい。
    訳がうまいのか?
    ほかの作品も読んでみたい。
  • ラディアン17
    属する組織に従うだけではない、個々の価値観が見られる展開がおもしろい。印象深いキャラクターだったハーメリーヌが、ここまで深くストーリーに絡んでいるのも良い。メリがこのあとどうなっていくのか気になる。
  • ポリーナ
    絵の上手さは言わずもがな。とにかくラストのある場面で漫画でしか出来ないさらりとした表現が一気に哀切を生む。
    個人的な体験と重ねるが、とある個性派大女優をドキュメントで撮影していた時のこと。彼女の「素の姿」を撮り終え、撮影後カメラを持たずに楽屋へ挨拶に行った。
    そこで待っていたのはカメラの前で見せてい...続きを読む
  • 闇の国々II
    1巻とは違って悪夢的な牢獄に囚われたような不気味さ。どっちにしても面白いですが。物語を語るための必然なのはわかるけど、コミック形式から離れた文字表現はちょっと不満。同じように必然にせよ『古文書官』で物語世界『闇の国々』をメッチャ持ち上げてるのも居心地悪くは感じた。とかまあ不満はあるけど他に類を見ない...続きを読む
  • 闇の国々
    とても空想的でいて写実とディテールで地に足がついた、夢とは違う現実から数歩ずれた世界の楽しさ。銅版画的なタッチ、メディアを横断する手法も魅力的。結末はどれも謎めかせつつも捨て鉢でなく後味も良い。
  • 闇の国々
    ああ~とてもとても面白かった。
    一篇をぐいいいーと集中して読み、
    一日以上間を取って次に進む、
    だってすぐ次に移ってはもったいないから
    物語に入り込んでた至福の時間の記憶を長引かせたいから
    というように読みました。
    深く大きく造り込まれた設定、
    驚きと美しさを伴ったメタ的な手法、
    建築物への
    趣向、...続きを読む
  • 塩素の味
    泳ぎ姿がこれほどちゃんと美しく描かれた芸術メディアがほかにあっただろうか。これは映画にはできない気がする。やっぱ人は静止した画が好きなんだよね。絵画とか写真の凄みってのはやっぱり,ある瞬間を捉えている点の大きさを忘れずには語れない。捕らえられたある瞬間をじっと好きなだけ見させてくれる,これは漫画って...続きを読む
  • 闇の国々
    ・一個の小宇宙。そんな印象を受ける、マンガを越えているマンガ。ヒトコマヒトコマの描き込みが恐ろしいほど細密。

    ・ストーリーは、いかにもフランス気質っていうか、不条理で哲学的でSF的…いく通りにも読み解くことができそうな、象徴的な話。

    ・架空の町々と歴史、そこに住む人々。現実世界との実験的手法で描...続きを読む
  • MATSUMOTO

    (´ㅍω.ㅍ`)

    買ったがまだ読んでないが早く来い〃
  • 闇の国々II
    カフカ的な世界になってきた。
    闇の国々というタイトルは、光が入らないという意味での闇ではなく、人生の暗闇のような、光の当たらない人生、手探りで進むしかない世界をさしているのかもしれない。
    そして、不可解な世界から人々は抜け出していく。

    ある種の冥土巡りなのかもしれない。
    この不可思議な世界を支える...続きを読む
  • 闇の国々
    見事な構築。
    冒頭に地図があり、そこにある国々でおこる物語が掲載されている。
    1巻の時点では、それぞれの話はまだつながっていない。

    読者は壮大なイマジネーションの中をさまようことになる。
    巨大な建造物、奇想天外なストーリー。
    スクイテンは昔、リトル・ニモを描いていたと記憶しているが、当時から建物を...続きを読む
  • プロレス狂想曲
    ニコラ・ド・クレシーがウルトラジャンプの為に日本を意識しながら書かれた今作。
    だが、物語自体に日本っぽさはない。内容的にはマフィア×プロレス×化け物×音楽。
    いい所で終わってしまうがさすがにもうちょっと読みたい。
    今回は漫画形式ということで殆ど白黒だが濃淡を使い分け、ちゃんとド・クレシー的な絵になっ...続きを読む
  • 闇の国々
    400ページの重厚なバンド・デシネ。闇の国々といわれる別世界で起こる色んな御話。
    1巻は白黒漫画かと思っていたがカラーのページもあった。あとがきで知ったがこの日本版はフランス本国の1巻から順番に掲載しているわけではないようだ。
    この巻には3つの話が載っていた。
    最初の狂騒のユルビカンドでスクイテンの...続きを読む
  • 月刊少年シリウス 2019年9月号 [2019年7月26日発売]
  • ポリーナ
    フランス発のバレエ漫画ということで、興味深く手に取った。
    日本のバレエ漫画だと、読むというより見とれるという感じだけれど、味わいがあるなぁ。って感じ。
    でも、私はあまり漫画自体が得意でないから、日本の漫画のほうが好きかも〜
  • 金正日の誕生日
    北朝鮮に暮らす少年が完全に脱北する迄の地獄録。いつの間にこんな国家になったのか歴史としても教訓になる。
  • 塩素の味
    何がきっかけで恋愛が始まって、終わったのかがはっきりしない感覚が、リアルな感じです。男性が女性に感じる、何に機嫌が良くなって、何に機嫌が悪くなるかわからない不可解さ。読後感もなんとも、言葉で説明できないですけど。
  • ポリーナ
    ポジンスキー先生と主人公ポリーナのつながりは、ダンスを通じてのものだが、深い部分では師弟関係、そして父と娘の関係であり、それが物語の通低音としてひびき、感動を引きおこす。おそらく、だからポリーナの実父の姿は作中には全く現れない。山岸凉子作品をはじめとして日本のバレエマンガではあまり描かれることのない...続きを読む
  • ポリーナ
    塩素の味もそうだったが映画のようだなと思う。
    少女の半生をこのコンパクトさで描き、叙情性も損なっていない。
  • 闇の国々IV
    「闇の国々」の邦訳もついに4巻。これで本国で出版された正編はすべて翻訳されて一応の完結。いくつかの番外編は未訳のまま残されてはいるけれど、正編全てを訳しきったのはかなり画期的なことだと思う。1冊平均4000円4巻そろえて16000円というのはコミックとしては非常識なほど高額なわけだが、それでもちゃん...続きを読む