原正人のレビュー一覧

  • ソクチョの冬

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    終わりが、なんとも言えない。
    後半のフグをさばくところはぜひ!読んでほしい。
    訳がうまいのか?
    ほかの作品も読んでみたい。

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    2023年02月25日
  • ラディアン17

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    属する組織に従うだけではない、個々の価値観が見られる展開がおもしろい。印象深いキャラクターだったハーメリーヌが、ここまで深くストーリーに絡んでいるのも良い。メリがこのあとどうなっていくのか気になる。

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    2023年01月28日
  • ポリーナ

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    絵の上手さは言わずもがな。とにかくラストのある場面で漫画でしか出来ないさらりとした表現が一気に哀切を生む。
    個人的な体験と重ねるが、とある個性派大女優をドキュメントで撮影していた時のこと。彼女の「素の姿」を撮り終え、撮影後カメラを持たずに楽屋へ挨拶に行った。
    そこで待っていたのはカメラの前で見せていた刺激的で若くチャーミングな彼女ではなく、ゆったりと穏やかで慎み深く挨拶する70歳目前の年相応な一人の女性の姿だった。その時に受けた衝撃と畏敬の念は多分一生忘れられない。

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    2019年07月09日
  • 闇の国々II

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    1巻とは違って悪夢的な牢獄に囚われたような不気味さ。どっちにしても面白いですが。物語を語るための必然なのはわかるけど、コミック形式から離れた文字表現はちょっと不満。同じように必然にせよ『古文書官』で物語世界『闇の国々』をメッチャ持ち上げてるのも居心地悪くは感じた。とかまあ不満はあるけど他に類を見ない建築ロマンチックな作品で最高に良かったです。

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    2017年04月25日
  • 闇の国々

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    とても空想的でいて写実とディテールで地に足がついた、夢とは違う現実から数歩ずれた世界の楽しさ。銅版画的なタッチ、メディアを横断する手法も魅力的。結末はどれも謎めかせつつも捨て鉢でなく後味も良い。

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    2015年04月27日
  • 闇の国々

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    ネタバレ

    ああ~とてもとても面白かった。
    一篇をぐいいいーと集中して読み、
    一日以上間を取って次に進む、
    だってすぐ次に移ってはもったいないから
    物語に入り込んでた至福の時間の記憶を長引かせたいから
    というように読みました。
    深く大きく造り込まれた設定、
    驚きと美しさを伴ったメタ的な手法、
    建築物への
    趣向、
    センチメンタルなロマンスの味付け
    (女性の裸体もきれいに描いてあるなあって。)
    いやあ大好き。
    "マンガ"に付随した虚構テキストに触れるのもこれまた贅沢な体験で嬉し。

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    2014年08月10日
  • 塩素の味

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    泳ぎ姿がこれほどちゃんと美しく描かれた芸術メディアがほかにあっただろうか。これは映画にはできない気がする。やっぱ人は静止した画が好きなんだよね。絵画とか写真の凄みってのはやっぱり,ある瞬間を捉えている点の大きさを忘れずには語れない。捕らえられたある瞬間をじっと好きなだけ見させてくれる,これは漫画っていう形をとっているわけだが,絵画的写真的であり,そこにそれらの繋がりを作り出す物語と言葉が添えてあるわけで,ようするに画がすごいってわけ。

    その添えてある物語に少し触れると,脊椎側弯症の主人公がまあ最後に振られちゃうわけだけど,読み返してみると振られた理由ってのはある会話に起因してるなあ,と想像で

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    2013年10月17日
  • 闇の国々

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    ・一個の小宇宙。そんな印象を受ける、マンガを越えているマンガ。ヒトコマヒトコマの描き込みが恐ろしいほど細密。

    ・ストーリーは、いかにもフランス気質っていうか、不条理で哲学的でSF的…いく通りにも読み解くことができそうな、象徴的な話。

    ・架空の町々と歴史、そこに住む人々。現実世界との実験的手法で描かれるクロスオーバー…たまらない人にはたまらない、そんな作品。

    ・とりあえず、値段だけの価値あり。

    ・日本語版は、冒頭に作者の解説(ほんの「さわり」だけど)が掲載されていて、予備知識として頭に入れておくと、スムーズに物語に入り込める親切設計。

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    2013年01月18日
  • KRAKEN MARE(1)

    無料版購入済み

    SF遠未来もの

    ブラックホールからエネルギー源を盗掘するという話ですので、だいぶオーバーテクノロジーです。なおかつそんな場所で怪物にも遭遇しています。
    作画等は悪くはないです。

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    2025年11月05日
  • MATSUMOTO

    (´ㅍω.ㅍ`)

    買ったがまだ読んでないが早く来い〃

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    2024年02月13日
  • 闇の国々II

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    カフカ的な世界になってきた。
    闇の国々というタイトルは、光が入らないという意味での闇ではなく、人生の暗闇のような、光の当たらない人生、手探りで進むしかない世界をさしているのかもしれない。
    そして、不可解な世界から人々は抜け出していく。

    ある種の冥土巡りなのかもしれない。
    この不可思議な世界を支えるのは、スクイテンの圧倒的な画力。構築美だ。

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    2020年11月06日
  • 闇の国々

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    見事な構築。
    冒頭に地図があり、そこにある国々でおこる物語が掲載されている。
    1巻の時点では、それぞれの話はまだつながっていない。

    読者は壮大なイマジネーションの中をさまようことになる。
    巨大な建造物、奇想天外なストーリー。
    スクイテンは昔、リトル・ニモを描いていたと記憶しているが、当時から建物を見事に描く作家だった。

    徐々に時代が変わっていくのも楽しい。巻が進むにつれて、現在や未来が描かれるのだろうか。

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    2020年10月21日
  • プロレス狂想曲

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    ニコラ・ド・クレシーがウルトラジャンプの為に日本を意識しながら書かれた今作。
    だが、物語自体に日本っぽさはない。内容的にはマフィア×プロレス×化け物×音楽。
    いい所で終わってしまうがさすがにもうちょっと読みたい。
    今回は漫画形式ということで殆ど白黒だが濃淡を使い分け、ちゃんとド・クレシー的な絵になっている。
    日本の月刊誌なのでいつもよりペースを速めて描いたそうだがそれでこれはやはり凄いと思う。
    それでも私は色の使い方も含めてド・クレシー作品が好きなので読んでるとやっぱりカラーで読みたい気分になってしまう。

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    2020年07月20日
  • 闇の国々

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    ネタバレ

    400ページの重厚なバンド・デシネ。闇の国々といわれる別世界で起こる色んな御話。
    1巻は白黒漫画かと思っていたがカラーのページもあった。あとがきで知ったがこの日本版はフランス本国の1巻から順番に掲載しているわけではないようだ。
    この巻には3つの話が載っていた。
    最初の狂騒のユルビカンドでスクイテンの建築物の造形美凄いとなり、塔では白黒漫画の中に色付きの世界が表れて感動して、最後の傾いた少女で絵と写真を使い闇の国々と現実世界が上手い具合に混じり合い驚いた。
    あとがきにある傾いた少女に纏わる手紙の話も素敵。

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    2020年07月20日
  • ポリーナ

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    フランス発のバレエ漫画ということで、興味深く手に取った。
    日本のバレエ漫画だと、読むというより見とれるという感じだけれど、味わいがあるなぁ。って感じ。
    でも、私はあまり漫画自体が得意でないから、日本の漫画のほうが好きかも〜

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    2018年10月12日
  • 金正日の誕生日

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    北朝鮮に暮らす少年が完全に脱北する迄の地獄録。いつの間にこんな国家になったのか歴史としても教訓になる。

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    2018年04月27日
  • ポリーナ

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    ポジンスキー先生と主人公ポリーナのつながりは、ダンスを通じてのものだが、深い部分では師弟関係、そして父と娘の関係であり、それが物語の通低音としてひびき、感動を引きおこす。おそらく、だからポリーナの実父の姿は作中には全く現れない。山岸凉子作品をはじめとして日本のバレエマンガではあまり描かれることのないタイプの父性かもしれない。

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    2014年02月22日
  • ポリーナ

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    塩素の味もそうだったが映画のようだなと思う。
    少女の半生をこのコンパクトさで描き、叙情性も損なっていない。

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    2014年02月08日
  • 闇の国々IV

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    「闇の国々」の邦訳もついに4巻。これで本国で出版された正編はすべて翻訳されて一応の完結。いくつかの番外編は未訳のまま残されてはいるけれど、正編全てを訳しきったのはかなり画期的なことだと思う。1冊平均4000円4巻そろえて16000円というのはコミックとしては非常識なほど高額なわけだが、それでもちゃんと日本で受け入れられたからこその完結。それもひとえにこの作品がそれだけ素晴らしいからに尽きる。ほとんど国産のコミックしか流通しない日本において、こういう海外の名作・傑作が紹介されることはたぶん、日本のコミックをより深めより拡大する強い力になると思う。

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    2013年12月22日
  • 塩素の味

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    フランスの作家によるバンデシネ。セリフが少ない分、五感を刺激され、肝心っぽい言葉ほど聞けなかったりするものだから、好奇心をくすぐられたまま宙ぶらりんの状態にされる。でも、「BDはもともと、読者に積極的な参加を求めている」。人間の動きに味がある。

    “しょっぱいボーイ・ミーツ・ガール”ってなっているけれど、しょっぱい以上に、泳ぐときの感覚が伝わってきて気持ちいい。

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    2013年12月13日