あらすじ
第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した バスティアン・ヴィヴェスが描くフランス発、バレエ漫画!
バレリーナを目指すポリーナが6歳の時に出会った厳格な師、ボジンスキー。ボジンスキーがポリーナに教えたのは、バレリーナは努力や苦労を見せてはならないということ、そして、踊りを通して豊かな感情を表現するということ。その後、才能を認められ、アカデミーへと進んだポリーナだったが、一方で少しずつ踊ることへの喜びを見失いつつあった。喜びも悲しみも、成功も挫折もすべてバレエと共にあった。やがて時が経ち、再びかつての学び舎を訪ねたポリーナは……。
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Posted by ブクログ
絵の上手さは言わずもがな。とにかくラストのある場面で漫画でしか出来ないさらりとした表現が一気に哀切を生む。
個人的な体験と重ねるが、とある個性派大女優をドキュメントで撮影していた時のこと。彼女の「素の姿」を撮り終え、撮影後カメラを持たずに楽屋へ挨拶に行った。
そこで待っていたのはカメラの前で見せていた刺激的で若くチャーミングな彼女ではなく、ゆったりと穏やかで慎み深く挨拶する70歳目前の年相応な一人の女性の姿だった。その時に受けた衝撃と畏敬の念は多分一生忘れられない。
Posted by ブクログ
フランス発のバレエ漫画ということで、興味深く手に取った。
日本のバレエ漫画だと、読むというより見とれるという感じだけれど、味わいがあるなぁ。って感じ。
でも、私はあまり漫画自体が得意でないから、日本の漫画のほうが好きかも〜
Posted by ブクログ
ポジンスキー先生と主人公ポリーナのつながりは、ダンスを通じてのものだが、深い部分では師弟関係、そして父と娘の関係であり、それが物語の通低音としてひびき、感動を引きおこす。おそらく、だからポリーナの実父の姿は作中には全く現れない。山岸凉子作品をはじめとして日本のバレエマンガではあまり描かれることのないタイプの父性かもしれない。