松波晴人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
起業家であれば、100人の投資家にプレゼンして1人でも納得してもらえればビジネスを始めることができるが、会社員の場合、1人の上司を納得させなくてはビジネスを始められない。
理解のある、行動力のある、先見性のある上司に当たるかどうかが重要である。
それは、上司は失敗しないことで評価されてきたため、行動することで失敗する可能性のあることをやりたがらないためである。
如何に納得させる材料を集めるかが大切。
気づきを集める。
仮説を立てる。
推論する。統合する。リフレームする。
新規性、汎用性、妥当性で評価する。
フォーサイトする。未来を描いてみる。
fact→insight→foresight -
Posted by ブクログ
・イノベーションは従来の価値軸で100点を120点にするのではなく従来軸は80点に下がっても別の新しい軸を生み出してそこで100点を狙うということ
→ウォークマン 音質は下がっても外で聞ける価値を生んだ
・クリエイティビティとは「統合(異質なものの組み合わせ)」と「リフレーム」
・クリエイティビティを発揮するためには「セレンディピティ」→すぐに役立つかどうかわからなくてもとにかく引き出しをたくさん作ること
と「遊び心」→知性ではなく遊びの本能から新しいことは生まれる
・仕様を考える前に「提供する価値」をインサイトを元に検討しなければならない。
・もしシンプルに説明できないのであれば -
Posted by ブクログ
行動観察
・100点主義と減点主義が重視される中ではイノベーションは起こりえない
・自分自身のことであっても言語化して語ってもらえるのはほんの一部5%
・人間はやや自信過剰であるくらいが通常。自信がないと人の顔色ばかり気にして意思決定できず、深刻になると自己批判を繰り返してうつになる。
・さまざまなイノベーションの最初のステップとしてかならず現場での観察と気づきがあったはず。
・行動観察に取り組むとアイデアを出したりソリューションを考えるときに「これはあの人は喜ぶだろうな」という感覚を持つことができる→生き生きとしたアイデアが生まれてくる
・マーケットの大きさやビジネスモデルの妥当性は、提供す -
Posted by ブクログ
「マーケティングの嘘」にある生活日記調査も秀逸だと感じたが、本書の行動観察も商品・サービス開発には必要であると感じた。一見まことしやかな理屈が実はそうではない、ということは往々にしてあるわけだが、やはり現場をよくよく観察してみないとわからないものである。本書でも、行動観察の手法の有効性について、?言語化されていないニーズやノウハウを抽出できること、?社会通念によるバイアスを排除できることの2点を挙げていて、特に?についてはその通りだと思う。そういう意味で、冒頭のワーキングマザーの章は染み入った。
「『仕事を終えてから子供二人を迎えに行って買い物をすると、家にたどり着いたときには疲労困憊してい -
Posted by ブクログ
ITストラテジストの午前問題やってたら、エスノグラフィーというキーワードが出てきたので、興味を持って読んでみた。
以下、引用。
アンケ ートやインタビュ ーでわかるニ ーズは 、顧客が自分で言語化した 「顕在ニ ーズ 」だけだからだ 。そこで 、実際に顧客の行動 (経験 )を観察して 、まだ顧客自身も言語化できていない 「潜在ニ ーズ 」にいち早く気付き 、顧客に価値のある 「経験 」を提供することが重要となってくるのである 。
潜在を顕在化するために、観察するということらしい。著者はいくつもの事例を難しいと言いつつやれてしまっているが、何を観察するのか、どういう行動を観察するのか、最終ア -
Posted by ブクログ
上司から勧められた人間観察の基本の書。
【仮説をもつために行動観察】
・受講生の授業を見学する。
→そもそもどんな気持ちで望んでいるか?法人と個人、年齢や職位ごとの意欲は?
→一番身近に振れている、講師に尋ねることも有効。
→真実の瞬間を抑えておき、そこで観察する(受付、メール・電話対応、受講、ラウンジ・勉強会室利用、ガイダンスなど)
【アンケートの社会正義を理解する】
→本当のことは言わない。社会でよしとされている方向に流れることを把握する、またそのような質問はしない。
→アンケートの4に価値は薄い。
【「初頭効果」と「親近効果」】
→第一印象で人は判断する、最後の印象をよく覚えている