松波晴人のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
「いたずらに対象者を増やして表面的な調査」を行った結果、検証に時間がかかってアイディアが古びてしまう…という事態にならないよう、本書の手法は、少ない対象件数でもいいので、まずは「行動観察」して、仮説を立てることを推奨する。
そして「その仮説に基づいたソリューション案を考えた後、そのソリューションを簡易に導入して、その効果を確認する」という進め方が、スピーディーかつ知的で新鮮だった。
スーパー銭湯の待合コーナーにいるのは男性か子供
→飲み物を買うのは主に子供なので、自動販売機も子供に売れそうなものが1番良い場所に設置されている
→しかし、子供が飲み物を買うためには、お父さんの承認が必要
→「つ -
Posted by ブクログ
1.自分が今後、人間分析で深めなければならないポイントは?この本を通じて自分の振り返りを行っていく
2.行動観察とは、ありのままの生活を観察し(現実をとらえる)、問題をしっかりと把握することです。なぜ行動観察が重要かというと、①言語化されていないニーズやノウハウを抽出できること、②社会通念のバイアスを排除できること(先入観の排除)からです。つまり、現場から新しい発見を偏見なく収集できることが有効な点と著者は述べています。
これを踏まえ、第2章では著者が携わってきた案件を紹介しながらワ-キングウーマンや残業代の軽減などあらゆる事例が紹介されています。
3.自分に足りないところは、一度考えるこ -
Posted by ブクログ
ニーズとインサイトの違いは、、なるほど行動で無意識にあらわれるものがインサイトなのかも。
調査は本当によい仮説かどうかの検証。よい仮説を生み出すことのほうが大切。
著者の松波さんは文章力もすばらしくて、小説を読んでるかのよう。
・行動観察の極意
1)必ず現場で人間の行動を観察すること
2)勘ではなく根拠のあるソリューションを提案すること(科学)
・ノイズの大きい部屋では、静かな部屋に比べて「お互いを助ける行動」は減る
・人間はほとんどの行動を無意識に行なっている
・インタビューの途中でも手を止めない=ワーキングマザーの日常
・人間はパーソナルスペースという空間があり、知らない人間に近い距 -
Posted by ブクログ
最近、著者 松波氏の講演を拝聴する機会があった。話がとても面白かったので同僚が持つこの本を借りた。
自社で「成功企画を振り返り、そこから見えた要素を整理する」という試みを行なった。要求→手段展開はやめ、要求文脈→プラン展開に変えよう!といったものだが、この試みの結果が、この本の内容とかなり符合するところがあり驚いた。
いかなる課題においても、本当に大切な何かを明確にし、その上で解決策を探るというアプローチが重要であると思うが、この本では、これらのアプローチのみならず、マインドについても触れられている。
かねてより、顧客要求を整理したり、見つめなおしたりする際、「(言葉は悪いが)アホになろう -
Posted by ブクログ
この本のベースとなるのは人間の心理である。
書いてあること自体を実践してすぐに意味のある結果を導ける行動観察に出来るものではない。
自分がどれだけ偏った見方、
考え方をしているかということを改めて認識するきっかけの本だと思った。
人間第一印象や思い込みによって、
ついつい事実を見逃しがちである。
また事実を得てもそれを偏った見方で見ている限り同じような考え、認識にしかならない。
行動観察という言葉によって、
本当に意味のある示唆、結論を導けるかは、
個人の考え方、捉え方による部分が多い。
行動観察をすることでみられる共通的な行動で満足するのではなく、
その行動の背景にある人間心理を予想 -
Posted by ブクログ
2回目。
この本を読むのはこれで2回目。同じ本を2回読むことは、ほぼない。初めてくらい。そのくらい、この本は面白い。この仕事をしたいなあ。、
ーーーー以下、1回目ーーーー
今まで行ったいくつかの行動観察の流れ、方法を記したもの。企業の売り上げ向上のために行うことが多いようだ。
行動観察の方法はかなり単純で、例えば本屋なら、実際に本屋に行って人々がどんな行動を取っているかを文字どおり観察する。ここまでは、やろうと思えば誰でも出来るかもしれない。だが、ここからがすごい。人々がなぜこういう行動を取っているのか、もっとこうすることで満足度が高まるじゃないか、という解決策を毎回100以上見つけるの -
Posted by ブクログ
ネタバレマーケティングに携わる人は、コトラーやポーターを起源とするマーケティングやドラッカーを起源とする顧客の創造など)を学ばなければならないと思いますが、先輩から教わる既知の概念だけでなく、外部からも新しい未知の情報を収集して欲しいと思います。
この「ビジネスマンのための行動観察入門」は、私が読んで良かった!と思った本です。マーケティングを携わる人だけでなく、全てのビジネスマンに自信を持ってお勧めできる本です。
特に、忙しいワーキング・マザー、ワーキング主婦?でありながら、重要なお仕事に従事されている女性には、特にお勧めせずにいられない内容です。確かに、顕在的なニーズを知るためには、アンケー