ジョナサン・スウィフトのレビュー一覧

  • ガリバー旅行記

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    小人の世界に行く話しか知らなかったけど。
    他の話の方が好みのものが多かった。
    どの世界にも繋がるところがあったのが良かった。
    自分は何者なのか、人間とは何なのか。

    特に最終章はかなり鋭くきつい内容だったがそれがこの本を有名にしたのだろう。
    ただのおとぎ話ではなく政治や哲学に通づるメッセージ性を感じられて良かった。

    見た目や人種で騒いでいる今の世の中こそ読むべき。

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    2025年03月11日
  • ガリバー旅行記

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    大人が読む物語として、
    柴田元幸の訳書は逸品だと思う。

    「馬の国」とも言われる
    第四部「フウイヌム国渡航記」

    冒頭
    「平家物語」で俊寛が罪人として島流しされた話を思い出す。
    「(平家物語)島には、住む人も少なく、言葉も通じません。田畑もなく、魚や獣を取って食料にするしかありませんでした。」

    未知の世界に踏み入れる時に、好奇心より不安や恐怖、嫌悪感からくる表現か。
    理解するより拒絶を感じる。

    自分とは違う。
    自分が基準。
    本当にその基準は正しいのか。
    正しさとは。

    どうどう巡りさせて
    きがついたらぐるぐると
    思考の深みにはまる。

    難しい言葉の羅列なく
    物語だからこそ出会う思考の探究。

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    2024年12月07日
  • ガリバー旅行記

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    初めて原書の翻訳を読んだ。
    巨人と小人の国、ラピュタしか知らなかったが、最終章が本書を名著たらしめていると感じた。

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    2024年04月16日
  • ガリバー旅行記

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    ネタバレ

    思ってたより書かれた時代が前。今では異世界転生めちゃくちゃあるけど、そういうお決まり一切ない時代にできた異世界生活の話。目次見てまずびっくりした。大体書いてあるじゃん!
    解説が充実してる。痒いところに手が届くって感じで無かったら得られる情報半分以下になってたかも。黒後家蜘蛛の会読んでからアイザックアシモフを知り合いだと思ってるので、アシモフの注釈を引用してくれるの嬉しい。一緒に読んでる気分になる。
    どこの国行ってもイギリスの腐敗した政治を人間代表みたいに語るのやめてほしい。他に漂着する人滅多にいなさそうだから、多分今でもめちゃくちゃな世界として伝えられてると思う。流石に仕組みはもうちょっと進化

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    2024年03月25日
  • ガリバー旅行記

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    ネタバレ

    期待通りの面白さ!
    旅行記なので物語というより、不思議な国に行った記録のような書き方。当時の習慣や歴史的背景の知識について、ページの端っこに補足があるのがうれしい。それも事細かではなくて、知ってると面白くなる程度の軽い内容で書かれているのでストーリーを読むときの邪魔にはならない。

    当時の常識なので今さら批判しても仕方ないけれど、妻の社会的地位は圧倒的に夫より低かったんだなあと分かる。好きな時にフラッと妻子を置き去りにして数年間旅行にでかけて、帰ってきても再会を喜ぶどころか頭がおかしくなってる旦那を、それでも献身的に出迎えないと生きていけない妻。金持ちの旦那でお金には不自由してないみたいだから

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    2023年09月27日
  • ガリバー旅行記

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    知っているようで知らなかった原作。目次に「ラピュタ」や「日本」が出てきていて俄然興味が沸きつつ、文章量に圧倒されつつ、読みました!小人と巨人の国の話しか知りませんでしたが、こんなにも風刺が効いている作品だったとは・・・・・・!!面白かったです!

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    2023年07月22日
  • ガリバー旅行記

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    いろんな小人、巨人、ラピュタなどの島を巡ることを通して、自分が暮らしていた世界と全く異なる世界を垣間見る。英国人の悪習は高貴で誇れるものかと思いこんでいたが野生のヤフーと本質的に変わらないことを感じ、自分の家族ですらヤフーにしか思えないと嫌悪感を覚えていく。
    旅を通して、陳腐な言葉でしか表せないが、新しい価値観、哲学を生み出す。

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    2022年11月10日
  • ガリバー旅行記

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    朝日新聞で連載されていた翻訳の単行本化。連載で読むのはもったいなくて、書籍になるのを待っていた。

    注釈が多いので、読むのが大変だなと連載時には思ったが、世相や権力への皮肉が込められている内容が多く、注釈がなければ意味が分からないところも多い。この本には、青空文庫では得られない喜びがある。

    ガリバーはどの国に行っても王、帝から寵愛を受ける。まあ、そうしないと生き抜いていけないわけで、ストーリー上困るからだろうが。

    しかし、何度も難破したりして訳の分からないところに流れ着いて、その度えらい目にあうのに、まったく家に居つけないガリバーは異常だ。こんな亭主を持ったら、大変である。

    最後は嘘をつ

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    2022年10月30日
  • ガリヴァ旅行記

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    イメージと違ってゴリゴリの風刺小説だった。
    スウィフトの時代から300年経った今でも人間が理性的な種族なんてはたから見たら言えるわけないよなあと感じた。

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    2022年03月03日
  • ガリバー旅行記

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    ジョナサン・スウィフトが59才の頃に出版されたもののようですが、当時のイギリスへの政治や文化に対する少し皮肉の効いた批判的な姿勢という大人な観点を、お伽の国でのアドベンチャーという子供の視点を出発点として描いているのが、随分と器用な文才だと思いました。

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    2022年01月30日
  • ガリバー旅行記

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    ネタバレ

    物語や童話で題材にされているような小人や巨人の国に流れ着いた主人公がそこで過ごし生き延びていく話でした。

    かなり文の量があり1ページを読むのに時間がかかりましたがなんとか読めました。

    生々しい表現があった部分はあまり楽しく読めませんでしたが、主人公の発見や機転には驚かされました。

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    2021年11月07日
  • ガリバー旅行記

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    子供向けのガリバー旅行記しか読んだこと無かったので色々と衝撃的だった
    スウィフトは社会で生きていくのつらかったのかなとか思った
    綺麗なことばかり起こればいいけどそうはいかない

    自分だけが全然違う生き物として扱われる世界で暮らすことになったらどうしよう…と妄想が広がる
    全然違う立場や環境から普段の自分やその周りを見るって面白い

    あと、ヤフーの下りで家畜人ヤプーを読みかけで放置してるのを思い出したので近々ちゃんと読むかも

    随所で読者を煩わせないために省略って言ってくるけど、別に煩わせてくれていいけど?ってなった

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    2021年10月17日
  • ガリバー旅行記

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    結構な文章量だが、冒険記としては世界的な傑作ということもあり楽しめた。著者の生きた時代背景(イギリス)を知っていると、より理解が深まると思う。

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    2021年05月30日
  • ガリヴァ旅行記

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    幼少期に児童文学で読んだ記憶ではこびとのいるリリパッド小国のみ紹介されていた気がして、他の巨人の国やラピュタやヤフーの世界観は初めての体験。これを児童文学にまで落とし込んだ方も物凄いと思うけれど、完訳版を読むと大人であればあるほど強烈な風刺描写に、こんな物語だったの?と驚かされると思う。
    当時のイギリスの人間や風潮や文化が批判的に表現されていて、世界史を勉強した当時の自分が“当時のイギリス人って野蛮であまり好きになれないな”と感じていたそのものを著者と共感できる部分が多く感じた。

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    2021年05月20日
  • ガリバー旅行記

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    何故今になってガリバー旅行記を改めて読んでみようと思ったのか全く覚えていないのだが、絵本しか知らなかった私がそのイメージで気軽に挑んでいい本ではなかった。絵本の筋書きは本当になぞっただけで、全く子供向けではない。読み終えた今ではむしろ、なんでここだけ抜粋して絵本にした?という感じ。
    旅行記と名のつくように、主人公があらゆる国(もちろん架空の国)を渡航した記録なのだが、国を巡っていくにつれて文章全体が厭世的になっていく。最初は旅行記らしく、その国の政治や風土、慣習など詳細に記しているものの、ページを捲るにつれて政治や科学への言及が多くなり、遂には人間の愚かさや醜さについての記述が対話文のまとめと

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    2019年03月08日
  • ガリバー旅行記

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    童話にも出てくる、リリパット国やラピュータの話。原作の中で語られる摩訶不思議な旅行記は、読むのも辛い人間風刺が盛りだくさん。この内容でよく出版できたなぁと思うほど強烈な風刺、批判を渡航記にしている。フウイムヌ帰国後、著者は人間に対して絶望しており、馬と話す日々となるという描写はとてもショッキングだ。

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    2018年09月30日
  • ガリバー旅行記

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    面白かった!子供の頃に読んだ絵本の知識とは全然違った。ガリバーは小人の国から始まり、さまざまな国へ行くのだが、そこに住む人々との考え方の違いなどから、人間の愚かさや醜さについて考えさせられた。

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    2016年08月24日
  • 召使心得 他四篇

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    『ガリヴァー旅行記』がとにかくおもしろかったので、読んでみた。スウィフトという人は、相当真面目で、納得いかない言動には、貴族だろうが庶民だろうが、強者だろうが弱者だろうが、おかまいなしに噛みつかずにはいられない。周りの人からしたらかなりやっかいな人物だったのだろう。晩年心を病んだというが、そりゃそうだろうと思う。それにしても、あの手この手で、いろんな噛みつき方ができる人だなと感心する。

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    2016年08月12日
  • ガリバー旅行記

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    アイルランドに興味を持たなかったら、きっと手にしていなかった。小人族の住む国へたどり着いた旅行家のお話、ということで自分の中で完結するところだった。
    そんな人がどれだけいるだろう?原書を読まないなんてもったいない!
    人間の良い所悪い所すべてが描かれている。
    理想郷を探し求めて1冊にまとまった、という感じかな。
    最後のフウイヌム国が印象に残る。

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    2016年04月27日
  • ガリバー旅行記

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     厭世主義的諧謔と人間への嫌悪に満ちたジョナサン・スウィフトによる空想旅行記。全四話で構成されているが、第一話のリリパット(小人の国)と第二話のブロブディンナグ(巨人の国)以外は広く知られていない。現在では児童文学と見なされることが多いが、原書ーー特に第四話のフウイヌム旅行記ーーではモキュメンタリー形式の辛辣な文体で、人間社会における政治・法律・科学・風習・堕落・欺瞞・男女・権力闘争にまつわる悪徳が告発されている。他国の者達との対話の中で登場の英国社会に蔓延する病を浮き彫りにしながら、次の章では何事もなかったかのようにガリヴァーに愛国心を語らせるのも滑稽だ。第三話に登場する過去の偉人達にまつわ

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    2015年12月14日