ハジュン・チャンのレビュー一覧

  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    京都大学で行われたシンポジウムの書籍化。
    グローバル化は、不可逆で必然的な流れなどではなく、抑制できる、すべきであること。
    ネオリベは、劣化したエリートが自己利益増大化に利用するために飛びついただけの空疎なイデオロギーであること。
    グローバリズムを抑制するには、保守に立ち返ることが議論されています。

    トッドの話を聞くと、フランスも同じなんだなとワロてしまいます。苦笑です。

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    2014年07月09日
  • 経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた

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    ネタバレ

    入門書のはずなのだが全然集中して読めなかったのか私の読解力が終わってたのか、あまりちゃんと読めなかった。でも、物事は多面的という話と、世の中は富裕層が得するようにできてるってことはよくわかった。韓国はニンニク文化なのかー、マヌルパン大好き。

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    2025年07月04日
  • 経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた

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     イギリスで活躍する韓国出身の経済学者による『経済学レシピ』。経済学?レシピ?と疑問を抱いて読んだが、バナナ、オクラ、麺、鶏肉など代表的な食材に加え、どんぐりやコオロギなどレアなものまで、多彩な食の話題を通じて、今日の経済問題について鋭い考察を展開している珍しい切り口な一冊。例えば、ライ麦の章では、「鉄とライ麦の結婚」というテーマで、ビスマルクが重工業の発展を進めつつ、社会保障制度を創設したことを紹介している。経済学の知識はよりよい社会について考え、行動するためのツールになる。

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    2024年03月12日
  • 経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた

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    食べ物の話題から経済学ネタにつなげる手際はあざやかだけれど、その2つが混ざり合っていない感はある。無理に一緒にしなくてもよいような。

    イギリスでキャリアを積んでいる韓国出身の経済学者なのだが、わりと珍しいことに師匠はマルクス経済学で、彼自身も新古典派から距離をおいている。歴史的にみれば英米は保護主義で国内産業を発展させたとか、脱工業化の典型例のように言われるスイスやシンガポールは実は工業国だとか、おもしろい指摘だ。

    しかし多彩な世界各地の食の好みを読んでいると、やっぱりグローバリストだよなとは思う。

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    2024年02月01日
  • 経済学レシピ―食いしん坊経済学者がオクラを食べながら資本主義と自由を考えた

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    食べ物をきっかけとした経済論
    にんにく 韓国でひとり年間8㎏
     唐辛子を使わないキムチはあるが、にんにくを使わないキムチはない。

    韓国のどんぐりのゼリー トトリムク
      ハモン・イベリコ・デベジョータ どんぐりで育ったイベリコ豚の豚足のハム
     イベリア半島でキリスト教徒がイスラム教徒を追い出しスペインを建国した象徴

    えびの人気と昆虫食
     韓国 ポンテギ 蚕のさなぎを茹でたもの 産業廃棄物 


     インスタント麺 韓国 ひとり年間80食で世界一
     ジウアーロデザインのパスタ マリッレ 1983年 失敗  現代自動車ポニー

    コーンビーフ
     コーン=粒 粒状の塩を使用 牛肉エキスとともに世界

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    2023年12月24日
  • ケンブリッジ式 経済学ユーザーズガイド―経済学の95%はただの常識にすぎない

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     経済の話というと何となくとっつきにくく、専門家(エコノミスト)の言っていることが唯一の正解と認識してしまうことが多々あった。
     本書を読み、そもそも学派がいくつもある(新古典主義派、マルクス学派、行動経済学…)時点で、考え方次第で何とでも言えるし、政治的なものだということがよく理解できた(これも、何となく今までそういう認識がなかった。自分は建物の耐震に関する研究を仕事にしているが、例えば地震による建物の損傷過程について、人によって考え方が違うということはないし、そもそも学派など存在しない)。
     経済の話は難しいと敬遠せず、専門家の意見がどういう考え方に基づく理論なのか、よく吟味する癖をつけて

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    2022年07月30日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    表紙の写真で分かるように、エマニュエル・トッドが表看板の本だが、彼が語る場面は、他の著者よりそう多いわけではない。

    グローバリズムが経済的繁栄をもたらすという理論は、じつは根拠がなく、逆に世界に不公平と混乱をもたらす元凶であることを、座談会およびそれぞれの論文でわかりやすく説いた本。

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    2017年09月01日
  • グローバリズムが世界を滅ぼす

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    「グローバル資本主義によって経済は成長する」と信じられてきましたが、実際のデータを客観的に眺めてみれば、真実はまったく逆であって、「グローバリズムは成長を鈍化させる」
    グローバル資本主義を推し進める人々は、ビジネスに自由さえ与えれば富も雇用も創出され、最大限の成長があると信じてきた
    アメリカにしても日本にしても「国による産業保護」という規制が成長を生ん
    アメリカが、実は世界で最も強力な産業政策を行っているのです。インターネットにせよ、半導体にせよ、航空機にせよ、研究開発を支援したのは国防総省や軍などの政府機関
    グローバリズムは国境を前提にしないものであって、国境が存在することを前提とした上で、

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    2016年11月22日