相田冬二のレビュー一覧
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三木聡 小峯裕之 大九明子 田中眞一 相田冬二『時効警察はじめました(下)』角川文庫。
12年振りに復活したテレビドラマのノベライズ小説、下巻。テレビドラマはつい先日完結してしまった。テレビドラマの方はお馴染みの霧山修一朗と三日月しずかに加え、彩雲真空、十文字疾風が良い味を出していた。復活シリーズでは彩雲の『ガンバリマス!』が良かったなぁ。
テレビドラマ脚本をベースにしたノベライズだと思うのだが、テレビで放映されたドラマをかなり忠実に描いている。霧山の迷名推理と、毎回終盤に霧山が犯人に手渡す『誰にも言いませんよカード』のくだりが特にいいね。面白い。本当に面白い。
また、テレビドラマ再開し -
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三木聡 福田雄一 田中眞一 小峯裕之 相田冬二『時効警察はじめました(上)』角川文庫。
12年振りに復活したテレビドラマのノベライズの上巻。恐らく脚本をベースにしたノベライズだと思うのだが、テレビで放映されたドラマをかなり忠実に描いている。相変わらず弛い雰囲気の中で霧山修一朗と三日月くんが良い味を出している。勿論、ミステリーとしても面白く、毎回終盤に霧山が犯人に手渡す『誰にも言いませんよカード』のくだりが大好きだ。
FBIに派遣された霧山修一朗が12年の時を経て総武警察署に戻ってくる。霧山は再び三日月くんとのコンビで趣味で時効となった事件の捜査を始める。
面白いな。本当に面白い。
本体 -
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この本に教えてもらったことがたくさんあります
若い頃のいろんな自分の猪突猛進的なところや
一喜一憂したり、極端な考え方に何度も悩んできたけど
なるほどね、と思わせてくれるそんな言葉が満載でした!
“自分ってやつを、自分がこれまでいかに高く見積もっていたのかに気づいてしまうのは、ずいぶんと恥ずかしいが、
それでも気づかないよりはマシだったなと、素直に思えるものさ”
“言葉は人を縛ることもある、言葉は私を縛ることもある
言葉は誰かを支えることもあるが、誰かを支配することもある
言葉は、愛おしいが面白くもある
伝えたいことを伝えたい分だけ伝えるために言葉はあるわけではない
伝えたいことを伝えた -
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映画のノベライズで、内容は殆ど同じ
ただ、小説ならではの表現とか、一人称視点で描かれているので、映画を観た後でも楽しめるポイントはある
自殺したとされるアイドルのファン5人が、一周忌にオフ会をする話し
途中で、「本当に自殺だったのか?」というところからミステリ色が強くなってくる
一室でただ話し合っているだけなので、映画の演出としては相当難しかっただろうなぁとは思う
ただ、小説になってしまうと別に特別な設定には思えない
そんなことが気にならないくらいグイグイ引き込まれるほど面白い
シリアスな展開の中にも、ところどころに小ネタが挟まれているあたり、やはりアノ脚本家ならでは
「喪服を着れば盛り -
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これは、2020年前半の高校演劇を綴った本だ。
プロローグは2019年12月の東京で行われた福島県立いわき総合高校芸術・表現系列第16期生の公演だ。この公演で初めて高校演劇に出会った著者が、全国大会を追いかけていく。
2020年前半とは書いたが、高校演劇的には2019年度終盤の世界と言ってもいい。
2020年を狙ったわけではない。
たまたま取材が2020年になり、それがCOVID-19と重なっただけだ。
第一章、第二章では観劇に赴いていた筆者だが、第三章以降は演劇部への取材へとシフトチェンジしていく。これは2020年3月以降、演劇部の公演がキャンセルされてしまった現実と無関係ではないだろう -
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B級どころかその数段下のアイドル”如月ミキ”。
その彼女が謎の死を遂げてから1年後、彼女のことをこよなく愛する5人の男がネットを通じてオフ会を開く。
最初はマニアなグッズを見せ合ったり、好きなところを言い合うというごく普通の会だった。
それが急に”如月ミキはなぜ死んだのか”を検証していく場になっていく。
住んでいる場所も、年代も職業もばらばらの5人が如月ミキを通じて繋がっていく。
徐々に明らかになる5人と如月ミキの関係。そして最後に導き出される如月ミキの死の真相。
映画にもなったキサラギ。
物語の中盤からは、面白いほど場が二転三転して目が離せなくなります。
人の死が絡んでいるのに、暗くな