志村史夫のレビュー一覧

  • 古代日本の超技術〈新装改訂版〉 あっと驚く「古の匠」の智慧

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    ブルーバックスが古代の技術?しかも「超」付きで…と恐る恐る読み始めましたが、最初の数ページで「やっぱりブルーバックスだ!」と納得。三内丸山から前方後円墳、倒れない塔、単結晶インゴットの切断方法に錆びにくい鉄の秘密、建築の技法に工具の秘密と次から次に紹介される技の数々とそれを解き明かす科学的説明、面白くて一気読みです。
    時間をかけて丁寧に素材と向き合いものを作る工匠の技と心意気がどれほど高度なものを生み出したのか、知れば知るほど「凄い!」確かに超技術だと納得しました。現代の問題にも触れられており、作者は古典や古代史にも造詣が深い工学博士、説明もわかりやすく技術の視点から遺跡や古代史を観ることの興

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    2024年06月02日
  • いやでも数学が面白くなる 「勝利の方程式」は解けるのか?

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    志村史夫
    (しむら・ふみお)

    1948年、東京・駒込生まれ。工学博士(名古屋大学・応用物理)。日本電気中央研究所、モンサント・セントルイス研究所、ノースカロライナ州立大学教授(Tenure:終身在職権付)、静岡理工科大学教授を経て、静岡理工科大学名誉教授。応用物理学会フェロー・終身会員、日本文藝家協会会員。日本とアメリカで長らく半導体結晶などの研究に従事したが、現在は古代文明、自然哲学、基礎物理学、生物機能などに興味を拡げている。物理学、半導体関係の専門書、教科書のほかに『いやでも物理が面白くなる〈新版〉』『古代日本の超技術』『古代世界の超技術』『人間と科学・技術』『アインシュタ

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    2023年09月17日
  • 【電子オリジナル特典付】いやでも物理が面白くなる〈新版〉 「止まれ」の信号はなぜ世界共通で赤なのか?

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    色の事。物には固有の色はない。葉の緑、空の青、夕日の赤の説明がgood。
    潮汐力を地球の潰れのみで説明している。これはこれで、優れているが、遠心力を考慮しなくて良いか、疑問。解明中。

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    2022年10月15日
  • 【電子オリジナル特典付】いやでも物理が面白くなる〈新版〉 「止まれ」の信号はなぜ世界共通で赤なのか?

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    2001年に発行された同著者同タイトルの本の新版。ただ、新しい研究発表内容も取り込んでいる。

    「物理は学んだが、面白さがまったくわからなかった人向け」という印象。
    物理の基礎で当然のように習う公式などは引用しつつ、それの説明というよりはそんな公式を使って、日常生活でみられる現象がどう説明できるのかを、非常にわかりやすく教えてくれる。
    また、高校物理だとおまけのように語られる量子物理が、古典的物理(力学・電磁気学)とどうかかわってくるのかを具体的な思考実験を交えながら丁寧に説明してくれる。

    各分野の基本的な公式は実は全部出てくる本。でも、それが具体的現象の説明でイメージしやすくなってから出て

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    2021年02月22日
  • 物理学者が教える 筋道たてて考える技術(大和出版) いかに本質をつかみ、問題を解決するか?

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    【感想】
    本書は登録時点で★2であった。もっと評価されていい。昨今の社会を席巻する安直にいろんなものを手に入れたがる風潮にかつを入れる本書に快哉である。
    【レビュー】
    ・大きい、少ないじゃなくて、きちんと数字で言おう。
    ・全体の中できちんと部分を比較しよう。
    ・様々な角度から眺めよう。
    ・座標軸は有効だ(重要軸と緊急軸で)。

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    2013年01月29日
  • ―新書で入門―アインシュタイン丸かじり

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    [ 内容 ]
    偉い。
    凄い。
    深い。
    しかも面白い。
    アインシュタインについて知ることは、二十世紀最高の知性に触れることである。
    「時空が歪む」という空前絶後の発想はどこから生まれたのか。
    無名の役人はいかにしてノーベル賞科学者となったのか。
    波乱万丈の人生と業績を辿り、数々の味わい深い名言からその哲学を知る。
    「熱狂的ファン」を自任する物理学者が、知の巨人の魅力を濃縮。
    ついに、今度こそ相対性理論がわかる。

    [ 目次 ]
    第1章 アインシュタインは偉い
    第2章 「アインシュタイン以前」をおさらい
    第3章 「奇跡の年」の奇跡ぶり
    第4章 これで「特殊相対性理論」がわかる
    第5章 世界一有名な

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    2011年05月22日
  • 古代日本の超技術〈新装改訂版〉 あっと驚く「古の匠」の智慧

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     三内丸山遺跡、前方後円墳、五重塔、古代瓦、和釘、日本刀など多種多様なものから、過去の日本の技術の高さを科学的に評価していく。
     大量生産大量消費に伴う、経済的な効率を至上として成り立つ現代が忘れてしまったモノづくりの基礎となる質や精神は、これからの日本に真に必要となるものであり、それこそまさに温故知新を旨として学んでいかなければならないのであろう。
     そもそも現代の技術とは、過去からの進化なのであろうが、果たして本当にそうなのであろうかということを思い知らされ、現代こそが最高の技術などと思い上がることに対しての警鐘を鳴らし、過去の技術に対しても敬意と興味を沸かせてくれた一冊である。

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    2025年11月03日
  • 古代日本の超技術〈新装改訂版〉 あっと驚く「古の匠」の智慧

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    古代の遺跡などに刻まれた謎に自然科学の光を当てる。歴史や考古学に理工学の視点を導入し古代人の知恵と技術に迫る書だ。例えば、巨大な石をどのように運んだのか、発掘された金属器具はどのように製造されたのか。専門学者の従来からの通説に疑問を投げかけ精緻な推論で再構築する姿勢は痛快である。神話や遺跡と自然科学の間を行き来するその視点が過去をより立体的に浮かび上がらせる。学際的なアプローチで真実をとらえようとしなくてはならない。

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    2025年06月08日
  • 古代日本の超技術〈新装改訂版〉 あっと驚く「古の匠」の智慧

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    題名の通り『古代日本の超技術』についての研究を集めた本書、執筆者の志村忠夫さんは自身を「専門家」ではないとしており、実際その通りなのだが、だからこそ広範に渡り大胆な論考を展開しており、もちろん素人である自分にも面白く、かつ分かりやすく感じました

    章立ては七つ、それぞれ
    ・三内丸山遺跡(縄文時代)に残る正確な穿孔技術
    ・前方後円墳に隠された謎に土木技術から迫る
    ・五重の塔の耐震・耐風構造
    ・日本古来の「木材加工」技術や道具に込められた「木の文明」を支えた職人たちのこだわり
    ・古代瓦の高性能さの秘密
    ・錆びない鉄、法隆寺の釘と日本刀
    ・奈良の大仏に「長登の銅」が選ばれた理由

    うーん、古代好きは

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    2025年03月30日
  • 古代世界の超技術〈改訂新版〉 あっと驚く「巨石文明」の智慧

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     古代人の驚くべき建築技術と信仰を象徴する謎めいた遺跡。古代の超技術は神々への崇敬や宇宙への憧れ人々の結束を象徴した。
     エジプトのピラミッドは永遠の眠りを求める王の夢、マヤ文明の遺跡は天文観測と信仰の結晶だ。石を積む力や計測の精密さは人間の知恵と熱意を超えたものを目指す証明。
     技術の目的は単なる生存を超え天と地をつなぐ道を描くことだったのだろう。現代にあって使用する道具は更新されたがそのレベルはどうなんだろうか。

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    2024年11月23日
  • 古代日本の超技術〈新装改訂版〉 あっと驚く「古の匠」の智慧

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    半導体研究という物理分野の著者による古代文明の技術的観点からの考察。『古代世界の超技術』との姉妹本であり、古代世界に「石の文明」が多いのに対し日本は「木の文明」だと言います。なぜ五重塔は倒れないのか。木の種類による活用の幅、古代瓦と現代瓦、たたら鉄や日本刀奈良の大仏の銅はいかにして選ばれたかなどどれも面白かったが、特に前方後円墳の形状やあれだけの多数作られたことの背景についての考察は古代史に興味を持つ人間として非常に面白かった。続けて読む予定の姉妹本も楽しみ。

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    2024年09月27日
  • 【電子オリジナル特典付】いやでも物理が面白くなる〈新版〉 「止まれ」の信号はなぜ世界共通で赤なのか?

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    最近物理の本を色々読んでます。

    物理って面白いなあと思いました。
    それこそ、パッと理解できないもの、分からないものもすっ飛ばして読んでいいと言うマインドを別の本で得ることができ、自分の興味のある分野から読み進めるのがとても楽しいです。

    学生とはまた違う物理との触れ合い方があって、まだまだ勉強は楽しいですね。

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    2024年08月18日
  • 古代日本の超技術〈新装改訂版〉 あっと驚く「古の匠」の智慧

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    ⭐︎4.6 7月16日
    これは面白かった。
    古代人の技術の高さ。
    まさかのスカイツリーがその技術の要を使って建設された。
    なんとも、血湧き肉躍る。学習の書物。

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    2024年07月31日
  • 【電子オリジナル特典付】いやでも物理が面白くなる〈新版〉 「止まれ」の信号はなぜ世界共通で赤なのか?

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    光、電気はなんで万能なのか、力とエネルギー、万物の「究極構造」を考える、「時間」と「空間」を考え直す、の
    各章。空の青さはなんでだろう?という素朴な疑問に答えてくれる。

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    2019年06月04日
  • いやでも数学が面白くなる 「勝利の方程式」は解けるのか?

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    グラフの使い方から微分・積分の考え方まで、なぜそうなるのかをひとつずつ分かりやすく学べます。個人的には、極限の考え方を通して微分の復習ができた点が良かった。

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    2019年05月02日
  • 理系のための「実戦英語力」習得法 最速でネイティブの感覚が身につく

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    特に真新しい手法というわけでもないんだけど、地道に着実に英語力(特に理系の研究者が世界で勝負するのに必要な)を上げる方法を紹介している。
    英英辞典の活用、文化の理解、ブロック読み、冠詞の重要性などは同意、しかし後半がただの文法書のようになってしまっている。

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    2018年11月23日
  • スマホ中毒症 「21世紀のアヘン」から身を守る21の方法

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    ゆとり世代の若者に言及していたので気になった
    携帯が高機能になることで多くの情報を手にすることができるようになった
    これは便利なことなのだろうか!
    その情報は 今必要なものなのか?
    そもそも情報とは何なのだろう!?
    モノ⇒情報という目に見えない物への欲求&執着をwebの世界は作り出してしまった

    パソコンがないと仕事ができない
    itにより人間は退化する(幸福・感記・憶五感)

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    2015年07月30日
  • ―新書で入門―アインシュタイン丸かじり

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    作者のアインシュタイン愛が伝わってくる。文系のひとはまず読んでみるといいと思う。相対性理論の解説としてはもっとも思い切っていてもっともわかりやすいと思う。

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    2014年07月06日
  • ―新書で入門―アインシュタイン丸かじり

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    ▼ 100文字感想 ▼ 
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    今、ノーベル賞で物理や科学が脚光を浴びているので
    再びアインシュタイン本。理論はとても理解できないが、
    相対性とお客さま視点、重力と人を引きつける魅力など、
    マーケティングに応用して考えれば、より面白いと思う。


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    ▼ 5つの共感ポイント ▼ 
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    2009年10月04日
  • 古代日本の超技術〈新装改訂版〉 あっと驚く「古の匠」の智慧

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    ネタバレ

    ⚫︎古代技術
    三内丸山の遺跡をきっかけに古代に興味を持ち購入。期待していた内容とは違ったが、建築技術について興味深かった。
木の使い方、瓦の焼き方について、丁寧に選定し、使用部位を適切にすることで、驚くほど長く使えるのである。近年の効率主義が、優れた技術を捨ててしまった。


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    2025年08月09日